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食べ物の数え方を英語ではどう言えばいいのか、整理してみたいと思います。
物を数えるということは、つまり名詞の数になるわけですが、文法的に難しく言うと、例えば、林檎のように1つ2つと数えられるものは「可算名詞」、個数ではなく量的な物は「不可算名詞」の扱いになります。
したがって、現実に1個2個と数えられないものは、大抵の場合、何かの容器、たとえば蜂蜜はカップに入れたり、スプーンですくうことによって数えることになるので、対象物ではなく、その媒体になる物の数え方になります。
ここまでは、基本の数え方の違いなのですが、中には厄介なものもあって、外見上、固形物で数えられそうなのに数えられない食べ物もあるのです。
でもこのサイトは英文法を解説するためにあるのではないので、小難しい理論は置いておいて、日常的な食べ物を実際に数えるときに、英語ではどのような表現を用いるのか、主な食べ物をグループ別にまとめて説明していきます。
メインディッシュの数え方
【パン】a loaf of bread(1斤又は1本), a slice of bread(1切れ)a roll of bread(1ロール)
【チーズ】a slice of cheese(1枚)
【鶏肉】a whole chicken(丸ごと1羽), a piece of ~(1つ)
アメリカでは、七面鳥に代表されるように、鶏類を丸ごと調理する機会がよくあります。そんなときはホールを使います。一旦バラバラになると、それぞれの部位ごとにピースで数えることになります。
【その他の肉】a cut of beef or pork, a slice of ham(1枚)
その他の肉類を丸ごと調理することは、ワイルドライフでないとあり得ない為、大抵切り取った状態で数えます。
野菜果物類の数え方
個別に数えられる場合、基本は、ほぼオールマイティーな”a piece of ~”を使えますが、中には固まりで数える特殊なものもあります。
【葡萄】a bunch of grapes(1房)
【ニンニク】a clove of garlic(1かけ)
【トウモロコシ】an ear of corn(1本)
【レタス・キャベツなど】a head of lettuce or cabbage(1玉)
デザート類の数え方
【チョコレート】a bar or piece of chocolate(1片)
【アイスクリーム】a scoop of ice cream, a cup or bowl of ice cream
アメリカの店で、アイスクリームをコーンに入れてもらうとき、大きなアイスクリーム用のスプーンで何杯か聞かれた場合には、スクープを使います。
【ケーキやパイ】a whole cake or pie, a slice of cake or pie
ケーキ屋さんで誕生日のケーキを注文するときは、ホールケーキになりますが、3時のおやつに、食べる人の人数分だけ買いたいときは、スライスになります。
ちなみに、ピースと呼んでもいいのですが、英語の表現で、”a piece of cake”と言うと、慣用句になり、「そんなの朝飯前よ。」という意味になります。どういうわけか、ピース・オブ・パイではありませんので。
飲み物の数え方
【スープ】a cup of soup, a bowl of soup(1杯)
【コーヒー・紅茶など】a cup of coffee or tea(1杯)
【ワイン・水など】a glass of wine or water(1杯)
【ビール・ジュースなど】
a can of beer or juice, (1缶)
a bottle of beer or juice(1瓶)
【その他のドリンク】計量単位を使う場合
アメリカでの計量単位は1カップが240mL(240cc)となります。
a pint of milk(1パイント=2カップ=480mL)
a quart of juice(1クォート=4カップ=960mL)
a gallon of water(1ガロン=16カップ=3840mL)
調味料類の数え方
【砂糖】a lump of sugar(角砂糖1個)
【バター】a stick of butter (バター1本)
【塩】a pinch of salt(一つまみ)
【胡椒】a dash of pepper(一振り)
【ホットソース】a drop of hot sauce(一滴)
容器全体で数える場合
a can of tuna (ツナ1缶)
a jar of honey(はちみつ1瓶)
a box of cereal(シリアル1箱)
a bag of candy(キャンディー1袋)
a carton of milk (牛乳1パック)
a tube of tomato paste(トマトペースト1チューブ)
いかがでしょうか。
日本の物の数え方は、名詞ごとに決まった言い方がいくつかあって、全てを覚えるのは大変なことですが、その点、英語では、単数と複数の使い分けがややこしいものの、数え方そのものはそこまで複雑ではありません。
特に食べ物に限定した場合は、一定の決まりを頭に入れておけば、日常生活には問題ないので、ここに挙げたものを覚えれば十分だと思います。