ワインの色の違いって、ぶどうの種類から?それとも他に何か

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白、ロゼ、赤ワイン

ワインの色の違いって、私は昔、単純にぶどうの種類の違いなんだと思っていました。

 

でもよく考えると、皮の色に違いはあるものの、中の身の方は、ほぼ同じような薄緑色をしていますよね。

じゃあ、どこが違って、あの赤ワイン、白ワイン、ロゼワインができるのか、調べてみました。

 

ワイン造りというと、アメリカではカリフォルニア州やオレゴン州など、西海岸の葡萄の産地が有名ですが、私が住むワシントン州にも有数のワイナリーがあります。

知り合いの中には、ソムリエから、個人事業主でワインを造っている人もいるので、基本的なワインの色の違いを教えてもらいました。

ワインの色の違い:基本編

結論から言うと、ワインの色は基本的に、使用するブドウの品種の違いと、製造法の違いが組み合わさって、出てきます。

 

<白ワインの色>

白ワインの醸造に使われるのは、いわゆる「白ぶどう」と言われる品種ですね。マスカットのような、薄緑色をした皮のブドウです。

今、わかりやすくするために、普段よく食べる種類のブドウの例を挙げましたが、ここで注意したいのは、食べる葡萄と、ワイン造りに使う葡萄の品種は違います。

白ワイン

ワインコーナーに行くと、大きな店では、そのぶどうの品種ごとに看板を掲げて、セクション別にワインボトルを並べています。

たとえば、有名どころで言うと、

シャルドネ “Chardonnay”
セミヨン “Semillon”
ソーヴィニヨン・ブラン “Sauvignon Blanc”
ピノ・グリ”Pinot Gris”
ピノ・ブラン”Pinot Blanc”
モスカート”Moscato”
リースリング “Riesling”

などがよく名前を聞く品種でしょうか。

 

で、これらの白ぶどうを収穫すると、まず茎の部分を取り除いてブドウだけにし、更に白ワインを造るときには、皮と種も取り除いてから発酵させるのです。

つまり、漬け込むのは、中の身だけなので、あの薄黄色、または褐色を帯びた色にしかならないのですね。これが白ワインの色ができる工程です。

 

<赤ワインの色>

赤ワインの場合は、「黒ぶどう」と言われる品種を使います。つまり、巨峰のように黒っぽい皮をしたブドウですね。

この皮の色がポイントになります。白ワインと違って、赤ワインを造るときは、茎を外した後、そのまま皮も種も残した状態で発酵を始めるのです。

赤ワイン

だから、皮に含まれるアントシアニンという赤い色素が、ワインの色を作っていくわけです。

どんな品種の葡萄が使われているかというと、たとえば、

カベルネ・ソーヴィニヨン”Cabernet Sauvignon”
シラー”Syrah”
ジンファンデル “Zinfandel”
ピノ・ノワール”Pinot Noir”
マルベック”Malbec”
メルロー “Merlot”

などが挙げられます。

あの濃い皮の色が、そのままワイン色になっていくんですね。

 

<ロゼワインの色>

では、赤と白の中間を行くロゼワインは、ひょっとして、カフェオーレのように2種類の色を半分ずつ混ぜて作るの?と思ってしまいますが、違います。

 

ワインはもう少し複雑にできています。

つまり、扱う葡萄の品種と、発酵させる工程をクロスさせるんですね。

ロゼワイン

具体的には、赤ワインに使う「黒ぶどう」を用いて、白ワインを作るときのように、皮や種を除いて発酵させるということです。

皮を外したところで、皮とか肉の間に残る微妙な色合いは、身の方にくっついていますから、その残留物で、ほのかな赤やピンク色が生まれます。これがロゼワインの色の秘密です。

 

ホワイト・ジンファンデル(White Zinfandel)が代表的な例です。

ホワイト・ジンファンデル

また、一部には、最初にブドウの品種を選ぶ段階において、白ぶどうと黒ぶどうを混ぜてから発酵させるという手法もあるようです。

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ワインの色の微妙な違い

赤ワイン、白ワイン、ロゼワインの色の違いの基本は、上記の通りですが、同じぶどうの品種を使っているからといって、出来上がったワインがほぼ同じ色合いになるとは限りません。

やはり、ブドウが生育する産地の気候が大きく影響してきます。温かい所で育てられた葡萄は、より多くの太陽光を浴びているので、色素も濃くなるため、ワインに反映される色も濃厚になります。

 

私たち人間の肌も同じですよね。赤道直下に住む人々は、直射日光から身を守るため、肌の色が黒くなるし、年を取ると目立つ嫌なシミも、実はメラニン色素が肌を守るために動いてくれているのと同じです。

主に風味の点からワインを大別するときに、「ライトボディ」、「ミディアムボディ」、「フルボディ」といった分類法がありますね。

 

口当たりのあっさりしたものから、どっしりと濃厚なものまで様々ですが、この分類では、白ワインも赤ワインも、ライトからフルに行くに従って、ワインカラーも濃くなっていきます。

でも、ちょっと意外だったのは、熟成度で区別したときのワインの色合いです。

 

単純に考えると、長年熟成したものほど、風味も色も重厚になると思ってしまいますが、これは白ワインには当てはまっても、赤ワインでは逆の結果が出るんですね。

つまり、白ワインは、熟成が進むほど、淡いクリームがかった黄色から、次第に茶褐色に変化していきます。

 

でも、赤ワインの方は、まだ若い内は色濃く出ているのが、熟成するにしたがって、透明度が増してくるんです。

ワインの色の変化って面白いですね。

 

私は、その昔ワインを飲み始めた頃は、スイート系のリースリングを好んで飲んでいましたが、主人に子ども扱いされ、次第に幅を広げていった次第です。

主人の友人のをソムリエが現役のころは、勤務先のワインマーケットで、私たちの予算だけを提示すれば、彼がケースに適当に見繕ってワインを選んでくれていたのですが、今では自分で選ばないといけません。

 

主に割引中心で買い物をしていますが、毎年毎シーズン、世界中で新たなボトルが出荷されるので、選ぶ楽しみは尽きませんね。