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調理器具がない時に代用できるアイデアをたくさん持っていると便利ですよ。主婦の多くは、デパートやモールのキッチン用品売り場に行くと、最新の道具が並んでいるので、あれも欲しいこれも欲しいってなりますよね。
でも予算もあるし、全ての調理器具を持つわけにはいきません。基本の物さえ持っていれば、後は応用すればいいんです。アメリカのキッチンストアでも、何でこれが要るの？というような物をよく売っています。
クーポン券があると、小物であればすぐ買ってしまう欲望にかられるのですが、そういう時は、一旦店の外に出て、時間が経ってから考えることにしています。これで結構、思いとどまることができます。
では、台所にないものを何かで代用したいときにはどうすればいいのか、長年の経験や、人から聞いたことなど、細かいアイデアがいろいろあるので、思いついたものから挙げてみますね。
調理器具の代用～料理全般
ボウルカバー
ボウルに食材を入れてカバーをかけるとき、普通はラップを切って覆いますね。これだと使い捨て。私は時々旅行でホテルに泊まるとき、アメニティーを持ち帰ります。あのシャワーキャップでボウルをカバーすると、何度も使えてパンの発酵なんかにも便利です。
ポテトマッシャー
じゃがいもを押しつぶす調理器具ですが、あったら便利なものの、なくてもOK。もしハンドミキサーがあれば。ビーターを外して２本を共につかみ、ポテトをつぶすことができます。
メタルラック
アメリカではオーブンに入れて焼くキャセロール料理が多いのですが、焼き上がったあと外で冷ますときの網のラックがなければ、ジャムを作るときの専用瓶の蓋を数個並べてから置くか、スプーンを数個逆さまにして離して置いた上に載せることもできます。
ローストラック
アメリカではサンクスギビングにターキーを焼くのが定番ですが、ローストパンにラックがついてない時には、ガスコンロの五徳をホイルで包んだものを２つ用意して、ローストパンの両側に置いた上にターキーを載せると、V字型のラックの代用になります。
大きい円のクッキー型や、オープンタイプのフラン型をいくつか並べた上に七面鳥を載せる手もあります。
落し蓋
アメリカでは日本の家庭の煮炊き料理はあまりしないので、落とし蓋も使うことは滅多にないのですが、あえて使うとすれば、金属のスチームバスケットを広げて逆さまにすれば代用できるし、鍋の中で食材が浮いてくると困る場合にも、重しになります。
調理器具の代用～デザート編
絞り袋
私は三角の紙が１００枚ほど入った箱を買い、自分で巻いて袋を作りますが、既成の絞り袋の代用としては、余った物を冷凍する時に使う、ジッパー付きの厚手の袋の隅を少し切って口金を差し込み、フロスティングを入れれば、簡易絞り袋の出来上がりです。
チェリー種取り器
アメリカに来てから、サクランボが安く手に入るので、シーズン中は生で食べる以外にも、いろんなお菓子も作るようになりました。そんなとき、何十個ものチェリーの種を取るのは時間がかかるので、とうとう専用の種取り器を買いました。
でも、頻繁に使うものではないので、なければ、ワインボトルのような口の瓶と箸を用意します。チェリーを瓶の口に置き、上からとがってない箸を突き刺すと、種が瓶の中に落ち、後の処理も楽になります。
もし、ケーキデコレーションに使う絞り袋用の口金をお持ちでしたら、円型でも星型でもいいので、立てて置いて、その上にチェリーを置き、中ほどまで力強く突き刺すようにすると、種が取れます。
へら
クッキーが焼き上がってベーキング皿から網の上に移すとる時には、薄いへらが便利なのですが、なければチーズスライサーで代用できます。これは野菜のピーラーにもなる多機能調理器具です。
製菓用へら
小さいへらで、“offset spatula”と呼ばれているものがあります。アイシングをのばすときに便利なへらですが、ハードウェアの店で売られているパレットナイフも同じ役割をしてくれます。
ちなみに、ケーキ全体にフロスティングをのばすときにも、私はペンキ塗りの時に使う小道具を使っています。もちろん、ケーキ専用におろしているので、兼用はしません。
綿棒
多分、綿棒はあると思いますが、もしなくても、ペットボトルがあれば、水を８分目くらいまで入れて（満杯にすると膨張するので）冷凍します。これで生地の上をコロコロすると、特に夏場にいいのですが、作業中に生地が室温で緩くなってくっつきやすくなるのもある程度防いでくれます。
湯煎鍋
私はお菓子作りで、よくチョコレートを溶かすことがありますが、ダブルボイラーを持っていません。いつもするのは、普通の鍋にほんの少し湯を沸かして、その水面につかないで、ちゃんと鍋にのっかるガラスのボウルをかざして、チョコレートを溶かします。
このとき、もし鍋にかざすガラスのボウルが、すっぽり鍋の中に浸かってしまう小さい物だとすれば、少し大きめの金属のざるを先に置いてから、ガラスボウルを入れると同じ効果が得られます。
調理器具の代用～ドリンク編
シェーカー
これはどの家庭にもあるとは言えないですね。私はカクテルが好きなので、たまにいろんなものを混ぜてシェイクします。これまで家の中にある何かをそのまま使う方法を紹介してきましたが、今回はちょっと手を加えないといけません。
ジャムを作る瓶のセットを２つ用意します。１つの金属の蓋に電気ドリルで数か所穴を開けます。カクテルの材料を入れ、シェイクするときには、穴を開けてない方の蓋をし、終わったら穴あきの蓋を入れ替えて、用意したグラスに注ぎます。
調理器具代用のまとめ、いかがでしたか？
もうすでに応用しておられる方法もあったかと思いますが、新たに役に立つアイデアを見つけていただいたら幸いです。また何か見たり聞いたりしたら、増やしていくことにしますね。
