料理の計量と換算。アメリカと日本ではどう違う?

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料理の計量と換算

料理の計量と換算換算に関して、基本になる単位の置き換えはもちろんのこと、外国のレシピを使う場合に注意しないといけない、メジャーカップの容量の違いについても触れ、測り間違いのないようにしたいと思います。

日本では十進法を使っているので、何でも計算しやすいのですが、アメリカは違うので、少々厄介なのです。

 

料理の食材を計量するときには、重さであれば、ポンドとキログラム、オンスとグラムの換算が必要になりますし、ケーキ型やパイ皿の長さを知りたいときには、インチとセンチの関係も知っておかないといけません。

オーブン料理にしても、温度の表示は、日本では摂氏、アメリカでは華氏を使うので、レシピを見るときは、どちらのシステムを採用しているのか理解した上で、換算の必要がでてきます。

 

このページでは、料理をする際に必要な、計量に関する換算知識について、まとめていきます。

料理の計量換算:基礎編

まず、小学校の算数で習った基本のキから復習しておきます。

1L(リットル)= 10dL(デシリットル)
        = 1000mL(ミリリットル)

1mL=1ccですので、日本の計量カップでは、1カップ=200mL=200ccとなります。

計量カップ

もし、アメリカのレシピで計量カップを使うときは、1カップ=240mL=240ccとなるので、注意してください。

アメリカの計量カップ

ですので、1/2カップとか、1/3カップとかいう場合は、それぞれの基になる容量から換算してください。

計量スプーンは、幸い、両国とも同じです。

計量スプーン

大さじ1=15mL=15cc
小さじ1=5mL=5cc
小さじ1/2=2.5mL=2.5cc
小さじ1/4=1.25mL=1.25cc

となります。

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料理の計量換算:応用編

アメリカで料理をするときに出てくる計量単位を、日本で使っている単位に換算するときの目安を記しておきます。英語のレシピに挑戦するときの参考にしてください。

<長さ>

洋菓子を作るときに使うケーキ型やパイ皿の大きさを知りたいとき、インチとセンチメートルの関係を知っておくと便利です。

1インチ=2.54cm  (1cm=0.39インチ)

この上の単位、つまり、フィートやメートルは、台所の大きな調理器具を買い替えるときならともかく、料理をするときには、まず関係ないので、インチとセンチの換算だけわかれば、ほぼ大丈夫です。

ものさし

私が持っている長方形のケーキ型には、1フット、つまり12インチ以上の物もありますが、全てインチだけの表示です。

アメリカのお菓子レシピの中でよくある表現に、「パイ生地を1/4インチにのばす」といったような記述がありますが、インチとセンチの換算を知っていれば、大体6mm強だなということが、すぐにわかります。

 

<重さ>

日本では、キログラムとグラムで測りますが、アメリカでは、ポンドとオンスを使って重さを表します。

1オンス=28.34グラム  (1g=0.035オンス)
1ポンド=16オンス=454グラム  (1kg=2.2ポンド)

はかり

アメリカでバターを買うときは、大抵1ポンド入りを買います。これは、わかりやすいのですが、肉や魚は個々の大きさによってパックされていて、例えば、0.88ポンドとかいうときには、何グラムになるのか、頭の体操が必要です。

 

<かさ>

日本でかさを表す計量単位は、カップの他は、特にないと思うのですが、アメリカには他にもいろいろあります。カップがいくつか集まると、他の呼び名に変わるのです。

2カップス=1パイント=480mL
4カップス=1クォート=960mL
16カップス=4クォーツ=1ガロン=3.84L

アメリカで子どものいる家庭なら、大体1ガロンサイズのミルクを買ってきますし、ジュースなら半ガロンか、1クォートあたりのサイズを買います。

1パイントサイズでは、ライトクリームとか生クリームを買うことが多いです。ちなみに、車に入れるガソリンは1ガロンで何ドルという表示になります。

いずれの場合も、アメリカの1カップ、つまり240mL(240cc)を基準にしているので、誤解のないようにお願いします。

 

<温度>

アメリカで温度を表す計量単位は華氏を使います。日本では摂氏ですね。

摂氏0度=華氏32度

日本の真夏日は確か30度以上で、猛暑日は35度以上だったと思いますが、これを華氏に直すと、それぞれ86度と、95度になるので、もっと暑い気分になりますが、実際は湿気が少ないところが多く、過ごしやすいです。

話がそれましたが、料理に関係する温度としては、オーブンを使ったり、キャンディーを作るときの温度換算が必要になってくるので、かなり高い温度の話になります。

オーブン

よく使うオーブン温度の摂氏と華氏の比較を挙げておきます。(正確な換算温度ではなく、あくまでも目安となる大体の温度です。)

華氏225度 = 110℃
華氏250度 = 130℃
華氏275度 = 140℃
華氏300度 = 150℃
華氏325度 = 165℃
華氏350度 = 180℃
華氏375度 = 190℃
華氏400度 = 200℃
華氏425度 = 220℃
華氏450度 = 230℃
華氏475度 = 240℃

なお、もう少し正確な温度換算をしたいときに役立つ公式を記しておきます。

華氏から摂氏に直したいときには、(華氏―32)÷ 1.8
摂氏から華氏に直したいときには、(摂氏×1.8) + 32

 

詳細をたどっていくと、それぞれの項目において、もっと説明が必要になるかと思いますが、日常の料理をするにあたって、海外のレシピの中に出てくる計量単位にも対応できるように、大まかなところをまとめてみました。

これで、単位の違いによる計量や換算の間違いを避けることができ、オリジナルレシピをうまく活用できるようになれば幸いです。

 

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