料理の計量器具にはどんなのがあるの?その賢い使い方は?

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料理の計量器具

 

料理に使う計量器具はどんな種類をお持ちですか? ベテラン主婦の方だと、レシピなしでレパートリーも多く、何も測らなくても目分量とカンで素晴らしいお食事を作られていることと思います。

私も主婦歴は長いのですが、常に新しいレシピに挑戦することをほぼ生き甲斐としているものですから、料理を始めると、処方箋を読みながら様々な計量器具で食材を測って作ります。お菓子作りのときは尚更です。

一口に「測る」と言っても、重さとかさでは測り方が違うし、分量も違ってくるのですが、この換算に関してはまた別のページで触れることにして、ここでは、どんな器具を使ってどのように測っているのかについて説明します。

 

 

料理の計量器具:重さを測るとき

 

料理に使う計量器具は、住んでいる国によって単位制度が違うので、アメリカの場合、主たる重さの単位はポンドとオンスで表しますが、大抵キログラムとグラムの表示もついているものが多いです。

日本は十進法なので分かりやすいですね。というか、これがほぼ世界の標準で、ヨーロッパの国々でも、昔はポンドを使っていたのに、途中で切り換えをして今ではイギリス以外はほぼ(キロ)グラム制を採用しています。

 

アメリカでの単位の切り替えは今となってはもう無理でしょうから、あきらめることにして、私は食材の重さをはかるときには、3種類の計量器具を使っています。

一番頻繁に使うのは、アナログで目盛りが5ポンド(約2.2キロ)まであるもので、最小単位は1オンス。内側にグラム表示があるのですが、100gを4つに分けているので、最小単位は25gです。

 

 

でも、これでは少々大雑把になってしまいます。普通の食事には十分ですが、特にお菓子を作るときには、より正確な計量が必要なため、2番目によく使うのが、デジタル測りです。

こちらは最大で4ポンド7オンス(約2キロ)まで大丈夫で、両用なので、グラムは最小1gから、オンスの単位は百分の1まで細かく測れます。ですので、私は料理以外にも、手紙の重さを測るときにもよく使います。

 

 

最後の1つは、かなり専門的ですが、やはりデジタルでオンスは千分の1単位、グラムは百分の1単位、つまり0.01gまで測れる繊細なスケールです。滅多に使用しませんが、以前にタピオカのようなものを作るときに使いました。

 

 

 

料理の計量器具:かさを測るとき

 

料理でかさを測るときに使う計量器具はカップとスプーンです。これも大小いろいろ取り揃えています。素材の方は大きく分けて3つ。ガラス製かプラスチック製か金属製のいずれかになります。

まず計量カップですが、最大容量4カップまで測れるものから、最小で大さじ2杯分のかわいいサイズのカップまで持っています。でも毎回使うのは、1カップサイズですね。ここでちょっと注意が必要なことがあります。

 

 

 

アメリカと日本では計量の単位が違うことはすでに説明済みですが、1カップサイズの容量が日米では違います。日本の物は、200mLを指すのに対し、アメリカのカップは240mLなので、レシピを使うときには気をつけてください。

計量カップで液体を測るのは楽ですが、粉やクリーム状の物を測るときの基本的な注意は、表面が平らになっているかということです。また目盛りを読むときも水平に見ているかということも大切です。

 

この点の心配を解消してくれるのが、オクソーのアングルドメジャーカップです。上から目盛りを見ても、間違いなく読み取れるように、カップの中に斜めに仕切られた目盛り線があるので、液体を測るときにはとても便利です。

 

クリーム状の物を測るときに便利な計量器具もあります。料理でサワークリームとかマヨネーズを入れて作りたいとき、この容器に入れて、出すときには底から特製の押し器で押し出すと苦労なく中身を取り出せます。

 

 

計量スプーンですが、最大で大さじ2杯分から、最小の物は、8分の1サイズまで。それ以下の物では、上から、”dash”,”pinch”,”smidgen”という分け方の極小スプーンもあります。

 

 

スプーンで測るときは、粉の場合、特にこんもり入れて測ると倍くらい違ってくることもあるので、ナイフの平らな背を使って、すり切り1杯で測ることが大切です。

 

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料理の計量器具:使い方の工夫

 

料理に使う計量器具には実にいろいろありますが、使う用途によって複数持っていると非常に便利です。また同じ種類やサイズの物でも、1つ以上あると、違う物を測るときに前の物をいちいち洗う必要がなくて助かります。

でも、1種類ずつしかない場合でも、賢く立ち回れば、使い回しができます。それには、料理レシピを先に熟読して、粉物から先に測っていくといいです。

 

例えば、塩小さじ1杯と醤油小さじ1杯を測ろうとする場合、最初に醤油を入れてしまうと、洗ってからでないと塩を測れませんが、塩を測った後でも洗わないでそのまま醤油を測ることができますよね。

計量カップを使うときも同様のことが当てはまります。レシピの中で、同じタイミングで使う調味料をすべて頭に入れてから、順番を決めて計量器具を使うと、洗う回数が少なくて済みます。

 

また計量スプーンで、粘っこいもの、例えば蜂蜜とかコーンシロップを測った後で、それをスプーンから離すときが大変ですね。もし少々油が入っても差し支えない場合は、先にオイルスプレーを振りかけてから測ると、ツルンととれ
ます。

油を入れたくないときは、金属製のスプーンなら、あらかじめ熱湯につけて温めてから使うと、同様の効果が得られます。今度一度試してみてくださいね。

 

関連記事:料理の計量と換算。アメリカと日本ではどう違う?