この記事は約 14 分で読めます。
栄養成分の英語表記に戸惑ったことはありませんか?
輸入製品だと、元の英語表記の上に、日本語表示ラベルを貼っている物もあるかと思いますが、やっぱり元の内容が気になりますよね。
特にアメリカでは、全ての食品に、栄養成分を表記することが義務付けられているので、スーパーで品定めをするときに役に立ちます。
健康志向の高まりとともに、一般の消費者も、ある程度の知識を持って、ラベルを読み解くことが求められるようになりました。
簡単な栄養素だど、ほぼカタカナ語を予想できるのですが、中には少々発音の形態が違って、単語の意味がつかめないこともあります。
そこで、一般の食品に使われている栄養成分の英語表記 “nutrition facts” が理解できるように、基本の言葉を、英日・日英で一覧表にまとめてみました。
また、英語表記を読み取る際に注意すべきことや、栄養素の単語だけではなく、表示によく使用されている説明の英文例も挙げておきます。
栄養成分の英語表記(英日)
additive | 添加物 |
alcohol | アルコール |
amino acid | アミノ酸 |
amylase | アミラーゼ |
biotin | ビオチン |
caffeine | カフェイン |
calcium | カルシウム |
calorie | カロリー |
carbohydrate | 炭水化物 |
carotene | カロチン |
catechin | カテキン |
cholesterol | コレステロール |
copper | 銅 |
dietary fiber | 食物繊維 |
fat | 脂肪 |
fatty acid | 脂肪酸 |
flavonoid | フラボノイド |
fluorine | フッ素 |
folate | 葉酸塩 |
folic acid | 葉酸 |
fructose | 果糖 |
glucose | ぶどう糖 |
glutamic acid | グルタミン酸 |
insoluble fiber | 不溶性繊維 |
iodine | ヨウ素 |
iron | 鉄分 |
lactic acid | 乳酸 |
lactose | 乳糖 |
lecithin | レシチン |
lipid | 脂質 |
lycopene | リコピン |
magnesium | マグネシウム |
manganese | マンガン |
mineral | ミネラル |
monounsaturated fat | 一価不飽和脂肪 |
niacin | ナイアシン |
nutrient | 栄養素 |
nutrition | 栄養 |
pantothenic acid | パントテン酸 |
pectin | ペクチン |
phosphorus | りん |
polyphenol | ポリフェノール |
polyunsaturated fat | 多価不飽和脂肪酸 |
potassium | カリウム |
preservative | 保存料 |
protein | たんぱく質 |
riboflavin | リボフラビン |
saccharides | 糖質 |
saturated fat | 飽和脂肪酸 |
sodium | ナトリウム |
soluble fiber | 可溶性繊維 |
sorbic acid | ソルビン酸 |
starch | でんぷん |
sugar | 砂糖 |
sulfur | 硫黄 |
taurine | タウリン |
thiamine | チアミン |
trans fat | トランス脂肪酸 |
tryptophan | トリプトファン |
vitamin | ビタミン |
water | 水分 |
xylitol | キシリトール |
zinc | 亜鉛 |
栄養成分の英語表記(日英)
亜鉛 | zinc |
アミノ酸 | amino acid |
アミラーゼ | amylase |
アルコール | alcohol |
硫黄 | sulfur |
一価不飽和脂肪 | monounsaturated fat |
栄養 | nutrition |
栄養素 | nutrient |
カテキン | catechin |
果糖 | fructose |
カフェイン | caffeine |
可溶性繊維 | soluble fiber |
カリウム | potassium |
カルシウム | calcium |
カロチン | carotene |
カロリー | calorie |
キシリトール | xylitol |
グルタミン酸 | glutamic acid |
コレステロール | cholesterol |
砂糖 | sugar |
脂質 | lipid |
脂肪 | fat |
脂肪酸 | fatty acid |
食物繊維 | dietary fiber |
水分 | water |
ソルビン酸 | sorbic acid |
タウリン | taurine |
多価不飽和脂肪 | polyunsaturated fat |
炭水化物 | carbohydrate |
たんぱく質 | protein |
チアミン | thiamine |
鉄分 | iron |
添加物 | additive |
でんぷん | starch |
銅 | copper |
糖質 | saccharides |
トランス脂肪酸 | trans fat |
トリプトファン | tryptophan |
ナイアシン | niacin |
ナトリウム | sodium |
乳酸 | lactic acid |
乳糖 | lactose |
パントテン酸 | pantothenic acid |
ビオチン | biotin |
ビタミン | vitamin |
フッ素 | fluorine |
ぶどう糖 | glucose |
不溶性繊維 | unsoluble fiber |
フラボノイド | flavonoid |
ペクチン | pectin |
飽和脂肪酸 | saturated fat |
保存料 | preservative |
ポリフェノール | polyphenol |
マグネシウム | magnesium |
マンガン | manganese |
ミネラル | mineral |
葉酸 | folic acid |
葉酸塩 | folate |
ヨウ素 | iodine |
リコピン | lycopene |
リボフラビン | riboflavin |
りん | phosphorus |
レシチン | lecithin |
英語表記を読み取る際の注意事項
栄養成分の一覧表には、普通の食品に載っていそうな代表的な単語を取り上げて、英日と日英でリストアップしてみました。
家にある食品の英語表記を見ても、この一覧表に載っているものばかりです。さて、ここで少し注意しておきたいことがあるので説明しますね。
私の主人は毎朝、“shredded wheat”のシリアルを食べるのですが、ずっと同じ味のものだと飽きてくるので、メーカーを代えたりして、ささやかなバラエティーを楽しんでいます。
今、家には、3種類の違う箱があったので、並べてみます。
こうして比較すると、どこが違うのかがわかります。
私も最初は、いきなり栄養成分の数字を見てたんですね。それでいくと、左端が210カロリー、真ん中が200カロリー、右端が180カロリーになっています。
ここだけを見れば、右端が一番ローカロリーになりますが、今一度よく見てみましょう。
栄養成分の表示には、必ず一番上に、“serving size”(一食分)を明記しています。それを見ると、左と真ん中は60gあたりに対して、右は49gになっているので、当然カロリーも少なくなります。
一食分のサイズをよく見ないと、たとえばよくある、チンすればいいだけの冷凍食品などは、いつも入れ物に入っている容量全体に対する成分表示とは限らないので、注意が必要です。
つまり、これくらいの塩分や脂質であれば、たいして健康に悪影響ないだろうと思って買っても、よく見てみると、一人分の値に換算すれば、許容量を超えている場合が多いのです。
塩の例も見てみましょう。海塩とコーシャーソルト(ユダヤ教の食事で使われる塩)とがあったので、比較してみます。
こちらは楽ですね。サービングサイズが、どちらも小さじ1/4杯(1.2g)分となっているので、数字をそのまま比べることができます。
塩なので、単純にナトリウムの含有量のみになりますが、わずかながらも数字に差があるのが見てとれます。
塩は調味料なので、少しずつしか使いませんが、1箱分使う物は、“Servings per container”(何食分)かが表記されているので、サービングサイズ(一食分)と掛け算をして、全体量を頭に入れるようにしましょう。
栄養成分表示に伴う説明文の英語文例
個々の栄養成分表示以外にも、注意事項を説明していることが多いので、特に初めて買う商品の場合には、よく目を通しておくことが大切です。
たとえば、開封後は冷蔵庫に保存しないといけないのに、常温保存していれば、品質が劣化してしまいますよね。
以下に、代表的な英語表記の説明文の例を挙げておきます。
“Store in cool, dry place.”
(涼しくて湿気のない場所で保管してください。)
“Shake well before use.”
(よく振ってからご使用ください。)
“Discard container after use.”
(使用後、容器は捨ててください。)
“Consume within 6 months of opening.”
(開封後は6か月以内に使いきってください。)
“Keep out of reach of children.”
(子どもの手の届かない所に保管してください。)
“No refrigeration necessary.”
(冷蔵の必要はありません。)
“Refrigerate after opening.”
(開封後は冷蔵してください。)
“Keep frozen until ready to use.”
(使用するまで冷凍しておいてください。)
“May be kept up to 4 months if frozen.”
(冷凍庫で4か月間保存できます。)
“Do not refreeze once thawed.”
(一旦解凍したら、再冷凍しないでください。)
以上、常識的なことも多いのですが、食品によっては細心の注意が必要なので、入れ物に書いている注意はよく守るようにしましょう。食中毒は避けたいですからね。
これで、輸入品に書いてある栄養成分の英語表記が大体読み解けると思います。
中身がわかって安心して口にできれば、それにこしたことはありません。また、糖尿病や高血圧など、細かい栄養成分の規制がある場合にも役立つのではないでしょうか。
私もスーパーで新しいパッケージ商品を見つけては、美味しそうなものだと、つい手に取ってしまうのですが、英語表記の内容を見て、何かの数値が30~40%以上の値になっていると、考え直すことにしています。
やはり、自分の健康管理は自分で判断しないとね。