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マフィンの焼き方にもコツがあります。アメリカにも、よく箱に入った、誰にでも簡単にできるミックスが売っていますが、ほんのちょっとの労力を加えることで、1から手作りしたものは、やはり喜ばれます。
ケーキやパイを作るのとは違って、マフィンは比較的失敗なく作れる焼き菓子です。だからと言って、何でも大雑把にすると、やはり仕上がりに差が出てきます。
ではマフィンの焼き方にはどんなコツがあるのでしょうか?
これまでの洋菓子作りの経験から、気が付いたことを挙げてみます。
マフィンの焼き方のコツ:生地を作るまで
・まず全ての材料をきっちり測る癖をつけましょう。
材料のかさを測るときには、すり切り一杯が基本です。時々、レシピによって山盛りと書いているときがありますが、粉類を測るときは、ナイフのようなまっすぐなものを使って余分な粉を落とすのが普通です。
ブラウンシュガーを測るときは、普通の白砂糖と違い、レシピに詳しく書いてなくても、計量カップに押し付けるように固めて入れ、ギュウギュウ詰めの状態で測ります。
重さを測るスケールは、お菓子作りの場合、目盛りを見るものよりも、できればデジタルで、実際に数字が読み取れるものが正確でいいですね。マフィン作りには関係ありませんが、私は最小0.01gまで測れる物を持っています。
・材料を使うときの温度を指示通りに保ちましょう。
卵は室温で使うのが普通です。冷蔵庫から出したての冷たいものは、他の材料と混ぜるときに、泡立ちにくく、ふんわりした感触が出にくくなります。
パイ生地を作るときのバターはある程度冷たくないといけませんが、マフィンを作る場合は、室温の方がクリーム状にしやすく、軟らかい生地ができます。
・粉は振るって使いましょう。
砂糖類と違い、小麦粉は、普通目立った塊はないので、そのまま使ってもいいように見えますが、振るわないで混ぜてしまうと、材料がクリーム状になってから、ここかしこに混ざってないダマを発見することがよくあります。
ほんの少しの手間を省くことが仕上がりに影響してくるので、1つ1つの工程を大切にすることが、焼き方のコツです。
マフィンの焼き方のコツ:型に流し込むとき
・型に油脂を塗って、型抜けしやすくしましょう。
型に少量のバターを塗るか、オイルスプレーを全体に振るかしておくと、焼き上がって型から抜くときに、生地が離れやすくなります。
バターは少しずつペーパータオルにとって塗り込んでいきますが、オイルスプレーの場合、空間にも細かい油脂の粒子が飛び散るので、注意が必要です。
もし、スプレーの油が知らないうちにキッチンの床に残ってしまったら、(私の経験から言うのですが、)ツルンと足を滑らせてしまうかもしれません。
これを避けるために、また新たに飛び散った油をふき取る作業を省くためには、汚れた食器が入っている食器洗い機のドアを開けて、マフィン型を置き、そこでオイルスプレーを振ると、掃除要らずです。
・マフィンカップのアイデアを紹介。
かわいくてきれいな模様のついたマフィンカップがいろいろ出ているので、市販のカップを型に敷いていけば、あらかじめ油脂を塗る必要はありません。
もし、紙やアルミのカップが家になければ、パーチメントを使って簡単に即席カップを作ることができます。
飲み口が底よりも広くなっているガラスコップを用意します。パーチメントを正方形に切り取って、コップをひっくり返して底にかぶせ、コップの側面に沿うように紙を押し付けると、マフィンカップの出来上がりです。
同じ形をした市販のものがあるくらいなので、紙カップとして十分通用します。
・型に生地を流し込むときのコツを紹介。
先が細くなったお玉とか、サービング用の大きいスプーンとかで、マフィン型に生地を流し込むと思いますが、どうしてもはみ出たり、型の穴以外の平面にこぼしたりすることがあります。
それを避けるためには、大きい口の開いたファネルを使うと上手に流し込むことができます。
また、生地を流し込んでからトッピングを散らしたいときにも、同様の原理で、ファネルを使えば、ピンポイントで飾りつけできます。適当な大きさのものがなければ、ヨーグルトカップの底を切り取って使うこともできます。
マフィン型に流し込むとき、普通はカップの大きさの約3/4くらいまで生地を入れると、焼き上がりがきれいになりますが、生地の軟らかさによっては、型の周りの平面までのびて、生地がはがれにくいときがあります。
それを避けるためには、少し手間ですが、マフィン型全体にホイルをかぶせ、穴ごとに十字の切り目を入れて、そこにマフィンカップを敷いていくと、生地がはみ出ても、ホイルの上なので取り出しやすくなります。
マフィンの焼き方のコツ:焼き上がったあと
オーブンから出してすぐに型から取り出さないで、少し型に入れたまま冷ましましょう。膨張していた生地がある程度引き締まって、取り出しやすくなります。
また、平面に置いて取り出すより、マフィン型全体を、ほぼ立てる状態に持ち、真横から取り出すようにすると、少し楽に取り出せます。
一通りのマフィンの焼き方のコツを守って焼いたとしても、オーブンの温度の具合や均一性に問題があって、全部がうまく焼けず、乾燥したり、トップだけがはがれたりすることもあります。
そういうときには、ポロポロになった部分を残しておいて、ヨーグルトやアイスクリームを食べるときのトッピングに使うと、有効活用できますよ。
私が経験してきた、マフィンの焼き方のコツはいかがでしたか?
これから作られるマフィンが、少しでも上手に焼き上がるといいですね♪