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オードブルは手作りでおしゃれに演出したいですね。アメリカに住んでいると、友だちの家に呼ばれたり、自分の家でもホームパーティーを開いたりすることが多いので、前菜系のお料理は大活躍します。
個人宅だけでなく、学校の保護者の集まりがあったり、ポットラックに持っていくのも、手作りでおしゃれなオードブルを差し出すと、皆に喜ばれるし、鼻高々になること請け合いです。
というのも、仕事で忙しいお母さんも多いので、アメリカでは手作りを持ってくる人は結構貴重なのです。ということで、私がこれまで家庭やゲストのために作ってきたオードブルの実例を、食材別に紹介していきます。
私の好みで、素材はかなりシーフードに偏っていますが、ご容赦を♪
おしゃれな手作りオードブルの例
肉類メニュー
・ラム肉のミートボール・ザクロのグレーズかけ
ラム肉は癖がありますが、ザクロのモラッセズをかけると、肉の匂いも気になりません。でもなかなかスーパーでは見つからないと思うので、その際は、石榴のジュースを煮詰めると美味しいシロップができます♪
魚介類メニュー
オードブルとしてつまみやすいのは海老なので、どうしてもシュリンプを扱うことが多くなってしまいます。海老類と、その他の魚介類に大きく分けてみました。
なお、貝類もあるのですが、こちらはまた別のページで、貝の取り扱いも含めて解説することにします。
【海老】
・ジャンボ・シュリンプグリル
大きめの海老をグリルすると豪華に見えます。味付けはシンプル。オリーブオイルにフィッシュソース、砂糖にレモンの皮をおろして混ぜたものに2時間ほどつけてグリルするだけ。素材の品質がモノを言うオードブルです。
・海老のサテイ・ピスタチオチャツネ添え
普通サテイというと、鶏や他の肉類がポピュラーだと思いますが、海老ももちろんOK。サテイの醍醐味は何と言ってもソースにあります。このメニューのみそは、手作りのピスタチオチャツネにあり。
・スパイシー・シュリンプグリル
こちらは並の大きさの海老を使って、長い目の串にたくさん刺してグリルします。チリパウダーがスパイシーの秘密です。使う種類によって辛さを調整できるのが手作りの良いところ。
・シュリンプカクテル・マティーニ・アイオリソース添え
シュリンプカクテルの定番と言えば、あの赤いソース。でもそれでは芸がないので、今回はアイオリソースを添えました。また海老をマリネする時に、マティーニスタイルで、ドライベルモットとジンに漬け込むので、これは大人のオードブルです♪
・シュリンプのスパイシーソース
薄めた黒ビールに、ドライチリやマスタードシードを加えて沸騰させ、海老をゆでます。火が通ったら、ホースラディッシュソースにホットペッパーソースやウスターソースを混ぜておいたものを絡めます。見た目は辛さが分からないけど、食べるとスパイシー。
・海老のプカクテル・タイ風
シュリンプカクテルは洋食とは限りません。ゆでた海老を使って、ライムジュースや醤油にごま油と生姜やハーブ類を混ぜたマリネ液にしっかりつけておき、フィッシュソースをメインに、ライムやチリペーストを混ぜたディップソースを添えて出します。
・海老のグリル・タラゴンソース添え
タラゴンソースと言っても、マヨネーズが主体で、にんにくとレモンジュースの酸味を加えるだけ。海老は、レモンとオイル、にんにくにタバスコ少々を混ぜて、ほんの少しマリネするだけなので、簡単に作れます。
・マルガリータ・シュリンプ
名前からして分かるように、これは大人のオードブルです。調理済の海老を使って、テキーラにライムジュースやオレンジジュースをおろした皮と一緒に混ぜ、パセリやハラピノペッパーも加えた液に数時間漬け込んで作ります。
・海老のソテー・アジア風
ごま油とニンニクに、タバスコやブラックニングシーズニングを加えて海老をマリネし、フライパンで軽く炒めたら、ドライシェリーを注いで液体がなくなるまで調理して、刻みレタスの上に載せて出します。
・海老のガスパチョ
ガスパチョというと、普通はトマトをベースに胡瓜やスイカなど、野菜や果物中心のコールドスープですが、これはシュリンプカクテル風ガスパチョです。海老だとグラスの回りにかけられるので、おしゃれになります。
・シーフードのマリネ(液)
見本は海老のマリネですが、海老料理の紹介ではなく、マリネ液のレシピで、シーフードの中でも海老が一番合うよ、ということです。2時間ほど漬けおきしてから焼くためのマリネです。
【その他】
・サーモンケーキ
何とかケーキというと、すぐに思い浮かぶのはクラブケーキかと。でも他のシーフードを使ったバージョンも人気。鮭缶ではなく、サケの身を使って作るので本格的。見本の写真は主菜として作ったので大きいですが、前菜の場合は小さいパテにするとよいです。
・カラマリケーキ
クラブケーキのバリエーションです。イカは、料理に使いたい形態に合わせて買ってくるのが一番ですが、もし小ぶりの烏賊をまとめて買って、胴体だけ使った後、細かい足の処理に困ったら、おすすめしたい一品です。
・コッドケーキ
カニの代わりにタラを使って作ります。要はシーフードの身なら、ほぼ何でもパテの素材になるということですね。味付けによく使うオールドベイシーズニングがなければ、セロリソルト、パプリカ、黒コショウ、カイエンペッパーなどを混ぜるとよいです。
・かにのテリーヌ
フランスのテリーヌは、名前の響きからしておしゃれ感が漂いますね。生クリームにゼラチンを混ぜて、カニの身とマヨネーズの他、ウスターソースやレモンジュースで味を付け、固めていきます。クラッカーにつけて食べるとおいしいです♪
・蟹とアボカドのシューター
オイスターシューターってありますよね。あれをカニの身に置き換えて、アボカドを飾ったものです。ココナッツミルクに生クリーム、レモンジュースに生姜、パセリを加え、塩胡椒で味付けます。
・クラブカップ・ローストパプリカソース添え
ちょっと手の込んだおしゃれなオードブルです。ワンタンに使う皮をミニマフィン型で焼いておいて、その中にクラブケーキを入れ、ローストしたパプリカで作ったソースを垂らして、最後にクレソンを飾ります。時間はかかりますが、パーティーで受けること間違いなし!
卵類メニュー
・デビルドエッグ・チポートレイ
そもそも、英語の “deviled egg” のデビルって、悪魔のことですよね。で悪魔がいる地獄の一歩手前が煉獄。つまり、燃え盛る炎の中にいる=激辛フードを食べると口の中は火事同様。そんなところから付いた名前なんですね。
そこへもってきて、チポートレイというのはかなりホットなチリペッパー。本家本元のデビルドエッグここにあり、という感じの一品です。
・デビルドエッグ・レモンケッパー
卵の黄身に混ぜるのは、普通マヨネーズかサワークリームが主体ですが、これにはクリームチーズもかなり入っているので、リッチなフィリングになっています。味付けは、刻みケッパーにレモンジュース、皮もおろして、塩胡椒を加えます。
・デビルドエッグ・シュリンプスリラッチャ
フィリングにスリラッチャを混ぜているため、かなりスパイシーですが、辛さは調整次第。トッピングには、海老と胡瓜とパセリを、砂糖とビネガーに浸したものを飾っています。
なお、季節のテーマを扱ったデビルドエッグの例は、アメリカの卵料理のページで紹介しているので、よろしかったら合わせてご覧ください。
野菜類メニュー
・クレープの前菜・ワイルドマッシュルーム包み
野生のマッシュルームということで、ここではオイスターと椎茸を使っていますが、しめじや舞茸とか、お好みのワイルドマッシュルームでかまいません。私は市販のクレープに包みましたが、それも手作りすると最高ですね。
・ズッキーニケーキ
ベジタリアンには、クラブケーキの代わりにズッキーニケーキはいかがでしょうか?基本のつなぎ以外には、ねぎ、赤パプリカ、マヨネーズ、マスタード、オールドベイシーズニングなどが入っています。
・枝豆のフリッター
枝豆だけではなく、人参やパセリにチャイブも入っている、ヘルシーな野菜フリッターです。生姜、にんにく、醤油で味付けして、パン粉と卵でケーキ状にまとめて焼きます。おつまみに良さそう♪
・枝豆フムス
フムスはひよこ豆で作ることが多いものの、最近では市販のものでいろんなフレーバーのバージョンが出ていて楽しめます。でも家庭で簡単に手作りも可能。冷凍の枝豆で十分。ごま油やピーナッツバター、にんにくやライムジュースなどを混ぜてピューレにします。
・ポルチーニ・パンナコッタ
パンナコッタはデザートだけには限りません。これは乾燥ポルチーニをふやかして、炒めたシャロットやにんにくと一緒に撹拌し、クリームを加えてゼラチンで固めます。野生のマッシュルームをローストしたものを添えて出します。
手作りオードブルをおしゃれに演出する小道具
・爪楊枝/竹串
フィンガーフード的なオードブルは、小ぶりの物は爪楊枝に、そして大きいものやたくさん突き刺すときには竹串があると便利です。パーティー用に、爪楊枝の先にカラフルな飾りが付いているおしゃれなものもあります。
・プラスチックカップ
パーティー用の小物を扱っている店に行くと、とても小さいプラスチックの容器をそろえています。大人数のパーティーでビュッフェ形式の場合、手でつまめないものは、小さいスプーンも添えるといいですね。
・小皿や小鉢
洋食のオードブルでも、ゲストを招いたテーブルディナーの場合、セットアップした個々の皿に、おしゃれで小さい食器に入れた前菜を出すと、パーティーの雰囲気が盛り上がります。
・貝殻の皿
ホタテ貝の形をした皿や、自然の貝殻で形の良いものをきれいに洗って取っておいて、貝柱のオードブルを作ったときに載せると、とてもおしゃれなオードブルを演出することができます。
手作りオードブルのおしゃれなメニューを紹介してきましたが、何かピンときたものが見つかったでしょうか。
私にとってオードブルは、料理の中でも作るのが一番楽しいカテゴリーなんです。一口か二口サイズのものって、もう少し欲しいなと思わせるところが醍醐味なんですよね。
上記に挙げたメニューで、作ってみたいものがあれば、レシピは、拙ブログ「世界の家庭料理からもてなし料理までレシピを集めよう」に載せていますので、参考になさってくださいね♪