肉料理の名前。世界で作られているメニューの数々を紹介♪

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ビーフ・メダリオン

肉料理の名前って、どのくらい挙げられますか?もちろん、世界には数限りなくありますが、西洋料理を考えたときに、日本の代表的なレストランでもよく出てくるようなものを挙げて、説明したいと思います。

ですので、このページでは、アジア系の肉料理の名前は省きます。

私がアメリカの家庭で作ったことのあるものは写真でも紹介します。

 

牛肉がほとんどですが、肉料理には他の種類も使うので、肉の種別ごとに、よく耳にする料理の名前を、英語のアルファベット順に並べて、カッコ内には、できるだけ似通った発音のカタカナ表記も加えています。

なお、鶏肉の料理はまた別のページで案内することにします。

 

肉料理の名前

【牛肉】

 

<Beef Wellington>(ビーフ・ウェリントン)

ウェリントンという名前がどこから来たのかということに関しては諸説あるので、ここでは深く追求しないことにします。

どんな料理かというと、上等のヒレ肉をパイ生地で包んで焼いたものです。大きいローストサイズの肉全体を包む場合と、個別の肉を包んで焼く場合も
あります。

 

<Chateaubriand steak>(シャトーブリアン・ステーキ)

ヒレ肉の中でも一番肉厚の部分を使って作る料理で、最高級の肉料理になり、一流ホテルのレストランでこれを注文するときには、お値段を確かめてからにした方がいいです。

大抵、デミグラスをベースにして、マッシュルームやシャロットの入った、ワインソースがかかっていて、非常に美味です。滅多に口にしませんが。

 

<French dip sandwich>(フレンチディップ・サンドイッチ)

カリフォルニア州に旅行したときに初めて食べたのですが、フレンチロールにたくさんローストビーフをはさんで、小さいボウルに入っているビーフコンソメのようなソースにつけて食べるのです。

思いの外おいしかったのを覚えています。
名前はフレンチですが、全くアメリカンです。

 

<Goulash>(グヤーシュ)

ハンガリー生まれの肉料理の名前で、肉と野菜を煮込んで、パプリカを筆頭に、種々のスパイスをたっぷり入れて作られています。

 

<Hamburg steak>(ハンバーグ・ステーキ)

名前からわかるように、この肉料理はドイツ生まれです。牛挽肉に味をつけて、ステーキサイズにまとめて焼いたもので、後にアメリカでパンの間にはさんで食べるファーストフードの元になった肉料理です。

 

<London Broil>(ロンドン・ブロイル)

名前とは違って、この肉料理はアメリカンです。特にどの部位を使うとは限りませんが、肉を十分マリネしてからローストし、薄切りにして食べます。

 

<Salisbury steak>(ソルズベリー・ステーキ)

こちらも挽肉を使ったステーキなのですが、普通のハンバーグ・ステーキとどこが違うのでしょうか?

 

ハンバーグの方は牛肉オンリーなのに対して、ソルズベリーの方は、豚肉が混ざっていてもよく、また肉をつなぐ材料として、各種野菜を刻んだものや乳製品も多く入っています。

ソルズベリー・ステーキの方が、日本の家庭でよく作られるハンバーグ・ステーキに似ているような気がします。ちなみに、この肉料理は、最初に作った人の名前から来ています。

 

<Sloppy Joe>(スロッピー・ジョー)

人の名前から来ている肉料理は他にもあります。ジョーという名前は、アメリカでは恐らく5本の指に入るネーミングだと思いますが、「スロッピー」には、「だらしない」という意味があります。

スロッピー・ジョー

牛挽肉を甘めのトマトソースをベースに煮込んで、ハンバーガー用のパンにはさんで食べるのですが、汁が多いので、サンドイッチと言っても、手に持って食べると、中身がこぼれて洋服が滅茶滅茶になります。

きっとそんなところから、この料理の名前が付いたのではないかと思います。

 

<Steak Diane>(ステーキ・ダイアン)

他のステーキ肉よりやや薄く切ったステーキ肉を使って、フライパンで手早く調理できるスタイルになっています。肉の種類も手ごろな価格のものを使うので、平日のディナーによく使われます。

ビーフステーキ・ダイアン

パンジュースを使ってブラウンソースを作り、ステーキにかけて食べます。

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【子牛肉】

 

<Ossobuco>(オッソ・ブーコ)

イタリアから来たキャセロール料理です。“osso”は骨を表し、“buco”は穴を意味するそうです。つまり、骨髄の周りにある肉を使って、各種野菜と一緒に煮込でいきます。

子牛肉は豚肉と食感が似ているので、この料理には、ポークを使うこともあります。

 

<Saltimbocca>(サルティンボッカ)

イタリア語から来ていて、オリジナルは子牛肉を使うようですが、より手に入りやすい豚肉や鶏肉もよく使われます。

メインの相棒は、プロシュートハムです。薄切りの生ハムで巻いて焼き上げるのがオリジナルのスタイルですが、平らにしたままでもよく調理します。

 

<Scaloppine>(スカロピーネ)

“Scaloppini”と綴ることもありますが、やはりイタリア生まれのの肉料理で、こちらも子牛肉に限ったことはなく、豚肉でも鶏肉でも、薄く切った肉を使えば、この範疇に入ります。

子牛肉のスカロピーネ・ハムとチーズ焼き

ただ、アメリカでは、“veal scaloppine”という名前でパックされた肉が売っているので、やはり代表格としては子牛肉になるかと思います。ソースは赤肉と違い、白い肉に合わせて淡い色合いに仕上げることが多いです。

子牛肉のスカロピーネ

 

<Schnitzel>(シュニッチェル)

ドイツ語から来ていますね。こちらも子牛肉がよく使われますが、豚肉もほぼ同じくらい使います。

ポーク・シュニッチェル

最初から薄切りで売っているのではなく、肉たたきで薄くして使います。粉をまぶして卵にくぐらせ、パン粉をつけて揚げていく料理です。西洋版の「トンカツ」と言ってもいいですね。

 

【豚肉】

 

<Carnitas>(カルニータス)

メキシコ版の「プルド・ポーク」といった感じです。クロックポットとかで、豚肉をゆっくりじっくり煮込んで、野菜と一緒にタコスの具にして食べます。

 

<Pulled pork>(プルド・ポーク)

豚肉を料理した後、引っ張って切り離すことができるくらいに軟らかくなっている状態まで調理します。

火を通す前に、豚肉をマリネ液につけておきます。スロークッカーがあると便利な肉料理です。基本のプルド・ポークに味付けをして、ご飯にかけたり、パンにはさんだりして食べます。

 

【羊肉】

 

<Shepherd’s pie>(シェパーズパイ)

イギリス生まれのミートパイですが、言葉の意味を考えると「羊飼いのパイ」ということになるので、使われる肉もおのずとわかりますね。ラム肉を野菜と一緒にグレービーソースで煮込み、マッシュポテトをかぶせて焼く料理です。

コテージパイ

このパイにはもう1つ呼び名があって、”Cottage pie”と言うのですが、基本のシェパーズパイは羊肉を使うのに対して、コテージパイは、牛肉でもOKです。

 

 

他にもまだまだ肉料理の名前はありますが、アメリカでも人気の調理法によるものを挙げてみました。

赤肉は健康上、あまり頻繁に食べないようにしていますが、バランスのとれた食事が大切なので、時々新しいレシピを試しています。

 

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