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パスタの種類には珍しいものがあります。日本でも形のかわいいパスタが数多く登場していますね。
でも、形だけではなく、色から見ても珍しい種類があります。もちろん人工的な着色ではなく、イカ墨パスタに代表されるような自然の食品から作られたもの。
普通のパスタに飽きたり、何か特別な行事や季節の折には、ちょっと気分を変えて、珍しい種類のパスタに挑戦してみてはいかがでしょうか。
大きく、形と色の面に分けて、イタリアの伝統的なパスタの種類というよりは、比較的面白く珍しいと思われるものを挙げていきます。
パスタの種類:珍しい形
季節に応じた珍しい種類
年の初めから順を追っていくと、
・2月のバレンタインの季節にはハート形が登場します。赤い色をしたハート・パスタは、ビーツ・ジュースで色付けをしています。
このハートの形をしたパスタは、イタリア語で「小さいハート」に当たる言葉で、”Cuoricini” と呼ばれています。
・3月のセント・パトリックスデーのシンボルは、何といっても4つ葉のクローバー。自然界で見つけるのは苦労しますが、パスタならすぐに見つかります。
緑色をした方は、ホウレン草で染まっています。パスタソースにもペストを使ったりすると、緑で統一できますね。
・4月のイースターに登場するキャラクターは卵。また多産を象徴する兎も欠かせません。復活祭には子どもたちがエッグハントを楽しみますが、装飾した卵や、殻から出てくる雛などをイメージしています。
赤い色は、トマトやビーツを使って、又緑をしているのは、ホウレン草を使って色を出しています。
・5月のメモリアルデーもそうですが、特に7月はアメリカの独立記念日があります。スモールパスタに星をかたどった種類があるので、スープに入れて使ってもいいし、サラダに混ぜるのもいいですね。
・10月はもちろんハロウィンがテーマ。メインはパンプキンですが、クモやコウモリ、ほうきに乗った魔女も見え隠れしており、色は普通色の他に、オレンジと黒で雰囲気を出しています。
・11月は収穫の季節。感謝祭に向けて七面鳥を多く見かけるようになります。でもサンクスギビングでいただくのはターキーだけとは限りません。その他野鳥も食卓に上ることがあるので、鳥の形をしたパスタの出番です。
またこの時期、パンプキンパイは最も人気のあるパイですが、パイ生地の上には、よく秋の落葉をイメージして、葉っぱをかたどることも多く、パスタにも珍しい木の葉の形をしたものがあります。
・12月はクリスマスのシーズン。色とりどりのクリスマスツリーの形もあれば、雪の結晶やトナカイの顔をした種類のパスタもあります。雪だるまもかわいいですね。
ただし、クリスマスは本来クリスチャンにだけ当てはまることなので、例えばユダヤ教の信者を対象に、民族の象徴であるダビデの星をかたどったパスタも現れます。
子どもに人気のパスタの形
・アルファベットの形をしたパスタは人気ですね。特に、全粒粉でオーガニックの野菜(ビーツ、ほうれん草、人参など)を使って作られたものは安心して子どもに食べさせることができます。
小粒なので、スープに入れたりして使うことが多いです。でも小さいながら、ゆで時間は、普通のパスタと同じくらいかかります。子どもが食べる時には、自分の名前のアルファベットを探したりして楽しみます。
・恐竜の形をしたパスタもあります。これは、赤いレンズ豆でできているので、ヘルシーですね。
・ディズニーのキャラクターをかたどったパスタもあります。代表的なミッキーマウスから、女の子だったらシンデレラとかのお姫様系もアリです。
・動物の種類も豊富に出回っています。ライオンと象、亀が入ったパスタは、トマトやほうれん草で作られているので健康的です。
猿やシマウマにパンダが入っているパスタもあるし、海の生き物の形をした珍しい種類もあります。
・スポーツがテーマのパスタもあります。4大チームスポーツである、野球、バスケットボール、フットボール、サッカーボールの形をしています。
また、アメリカの各州には、プロのスポーツチームがあるので、人気チームのロゴやマスコット・キャラクターをかたどった、ファンのためのパスタも存在します。これは、子ども向けとは限りませんが。
パスタの種類:珍しい色
珍しい形をした種類のパスタのところでも、人工的な着色以外の、天然素材による自然な色合いがいろいろ出てきましたが、ここでは、もう少し色にポイントを置いて、珍しい種類を挙げてみます。
ブラック・パスタ
黒色ですぐに思い浮かぶのは、やはり「イカ墨パスタ」ですね。日本のレストランでもかなり普及していると思います。ハロウィンのディナーにも受けそうですね。
また、このイカスミを利用して、まだら模様に染めて、シマウマのような模様にした、珍しい種類のパスタもあります。リングイネでもリボンパスタの形でも出ています。
私が入手したパスタで、黒色をしたものに、「黒豆のスパゲティー」があります。まだ調理してないのですが、ほぼ蕎麦のように、簡単に折ることができる繊細なパスタです。
タイ料理に使われるパッタイ・ヌードルにも、黒米を使って作った、真っ黒の麺があるようです。私はまだ食べたことがありません。
レッド・パスタ
赤ワインで染めたリングイネを買いました。ホワイトソースをかけて出すと、色のコントラストがきれいに生えると思います。ワインは濃いロゼあたりはいかがでしょうか。
赤いレンズ豆でできたフジッリもあります。珍しい形のパスタのところで、赤いハート・パスタを1つ紹介していますが、こっちのオール・レッド・ハートは、レッドチリ・ペッパーを加えて作られています。
グリーン・パスタ
緑色を出すのは、やっぱりほうれん草ですね。平らで細長いタリアテッレの形で出ています。日本の種類だと、迷うことなく、「茶蕎麦」です!
オレンジ・パスタ
トマトでできているタリオリーニという平打ちパスタがあるのですが、仕上がりは赤というよりはオレンジ色に近いかなと思います。
自然の色でオレンジと言えば、人参を思い浮かべますが、パスタの種類で人参を素材にしたものはあるものの、ほとんど全粒粉で作ったようなくすんだ色合いになってしまいます。
ミックスカラー・パスタ
レインボーカラーのきれいなボウタイ・パスタがあります。一箱に3色入ったパスタの種類では、ロティーニやフジッリ、ペンやラジエーターリなどのショートパスタに多く見られます。
また、アメリカの小学校では、よく児童の工作時間に使う目的で作られた、実に色鮮やかなパスタの形をした物を使ったりします。無害ですが、食べるための物ではありません。
最後に、けばけばしい色とりどりのパスタで締めくくりましたが、形や色別にみていくと、実にいろいろ珍しいものがありますね。
野菜を使って自然に染め上げたパスタの種類は、普通のスーパーの店頭でも見かけますが、特殊な形をしたものは、季節限定で短期間並ぶか、ほとんどがオンラインでの購入になります。
私も子どもが小さい頃は、いろんな種類の珍しいパスタを使って、マカロニ&チーズを作ったりしていましたが、最近ではせいぜい珍しい色のパスタを試すぐらいです。
そのうち、孫でもできたら、又珍しい種類のパスタを追求しようかなと思っています♪