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パイナップルの切り方を工夫されていますか?
レストランやホテルに行くと、とても美味しそうに切ったものが出てきます。一瞬、難しそうに見えて、意外と簡単なものです。
自宅で切るのが面倒で、ついカットしたものが入っているパッケージを買われているとしたら、もったいないです。
確かに、食べられる部分は、外観の大きさからすると激減するし、それだけ生ごみも増えるのですが、やっぱり切り立ては色も鮮やかで、何より新鮮でおいしいです。
まずは、簡単なパイナップルの切り方を覚えて、その次のステップでは、少しエレガントに見える方法や、面白い仕上がりになるやり方も試してみましょう。
パイナップルの切り方:基本編
まず初めに、パイナップルを買うときの注意を少しだけ話しておくと、あまり外見が黄色いものは、完熟を通り越している可能性もあります。そういう時は、底にカビがきてないか、又葉っぱがしおれてないかよく確かめた方がいいです。
パイナップルは、収穫された時点で成長が止まるので、あまり青っぽいものは、中身が硬すぎるかもしれません。適当に黄緑くらいになっているものが、ちょうど食べごろだと思います。
それでは、いよいよ切り方に入りましょう。
頭の葉っぱの部分を本体から切り離すには、2通りあります。葉は結構鋭いし、厚みがあってゴワゴワしているので、もし包丁を使わずに、手でもぎ取る場合には、手袋をするか、タオルを使うかした方がいいです。
片手で葉の部分を持って、もう片方の手で身全体を持ち、葉っぱをねじるようにすると、ぽろっと身から離れます。そんなに力はいりません。
もう1つのやり方は、葉の根元より少しくらい入ったところから、包丁でバッサリ切り離す方法です。パイナップルを食べやすい大きさに、小さく切って出す分には、どちらの方法でもいいと思います。
頭の方をナイフで切った場合は、お尻のへたになる方も少し切り落としておくと、次の段階でパイナップルを立てて置けるので、まっすぐ等分に切り分けやすいです。
横のままでも、立てて置いても、やりやすい方でいいのですが、まず切り離した本体の部分を半分に切ります。これをさらに半分に切って、最初の大きさの4分の1になるようにします。
このあと、もう一度半分に切るのですが、私はこのとき、先に真ん中(今は三角に尖った山の尾根の部分)の芯の硬い所を切り落とします。そうすると、上が少し平らになって、半分に切りやすいのです。
でも先に半分に切って、全体の8分の1の大きさにしてから、芯の部分をカットしてもかまいません。ここは、お好きな順序でどうぞ。
さて、これでスリムな三角柱に皮が付いているものができていると思います。今使っている包丁でもいいのですが、8分の1サイズと言っても、底は平らではなく、ほんの少しですがカーブがありますよね。
ここで役に立つのが、グレープフルーツをカットするときののナイフです。少し湾曲して、ギザギザになっている小さいナイフです。このカーブがうまい具合にパイナップルにも当てはまるのです。
底の皮より少し上ぐらいのところにナイフを入れて、横にずらしながら切っていきます。あとは、好きな幅に、上から切り目を入れていくだけです。
これが基本形。
簡単でしょう。
パイナップルの切り方:応用編
では、次に、少しばかり見栄えのいい切り方を紹介します。
この方法を使う場合、最初に葉っぱの部分と本体を切り離す作業は、包丁でバサッと切る方ではなく、両手を使ってねじるようにしてもぎ取る方法の方が、両端の皮を残したまま作業できるので、仕上がりがよりよく見えます。
葉っぱをもぎ取ったら、基本編に従って縦に8等分するところまで行います。ただし、このとき、それぞれの山の尾根に当たるところの、つまり芯の部分は切り離さないで残しておくことがポイントです。
これが残ってないと、次の作業ができません。
では、8等分のうちの1つを取り出して、芯の部分を切り離すのではなく、芯の両端をくっつけたまま、芯の裏側(本来切り離すべき部分の底)辺りにナイフを差し込み、残りの身から浮かせるようにして切り込みを入れます。
そのあと、身の底にナイフを入れて皮から離すようにして、最後に食べやすい大きさに縦に切り目を入れていきます。
これで両端を除く身の部分が自由になるので、カットされた1つ1つの身を、交互に横に飛び出すような感じでずらしていくと、おしゃれに見えます。
パイナップルのもっとおしゃれな切り方
これまでは、まず葉の部分と身の部分を切り離すことから始めていました。今回は、まず丸ごと横に半分に切ります。
そして、この半身を全てくり抜いていきます。
このときも、グレープフルーツ用のナイフが活躍します。これで周りから切り目を入れ、半身が浮いて、取り出しやすくなるまで、ゴリゴリ刃先を進めます。
あとは、この大きな身を半分に切って芯を取り、又半分にして小さく切り、ぽっかり穴の空いた半身のパイナップルに戻してやると、お皿に入れて出すよりもっと食欲をそそるプレゼンテーションができます。
最後にもう1つの切り方を紹介しておきます。
今度は、葉っぱを取り除いた後、底も切ってパイナップルを立てて置き、上から下に包丁を差し込みながら、皮を薄くはいでいくような感じで、皮を切りとっていきます。
このとき、あまり厚めに皮を切ろうとすると、今回の目的を達成できないので、あくまで薄めに皮を切っていってください。すると、全体に、茶色の斑点のような印が残ると思います。
全体が、斑点付きの丸坊主になったら、今度は斑点を斜めに結んだ直線沿いに、V字形に包丁を入れて、斑点を含む細い棒状の身を取り除いていきます。
すると、まるでらせん状に切り目が入ったようになります。この切り方は、東南アジア諸国の屋台などで売られているパイナップルによく見られる方法ですが、家庭でもまねのできるやり方です。
いかがでしたか?
パイナップルの切り方は、意外と簡単だと思います。身が軟らかいので、包丁さばきも、そんなに難しくありません。
パイナップルをホールで手に入れて、今度お客様が来られた折には、是非、上記のいずれかの切り方を試してみてくださいね。