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ミシシッピ州の食べ物。濃厚な南部料理とリッチなデザート♪

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ミシシッピ州の食べ物

ミシシッピ州の食べ物を紹介します。未だに、アフリカン・アメリカンの人権問題がよく取り沙汰される州ですが、これまでに取り上げた、アラバマ、ジョージア、ルイジアナといった南部の州に共通の料理も多くあります。

 

そんな中でも特にミシシッピに縁の深い食べ物について解説していきます。

バーガー1つ取っても、それぞれの地域で工夫を凝らした作り方がローカルで人気を呼んだり、ショッキングカラーのピクルスは全国に広がったり、エピソードを交えながら紹介します。

 

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ミシシッピ州で人気のの食べ物

エスニックフード

Hot Tamales

タマレスはメキシコの代表的な料理の1つですが、ミシシッピのホット・タマレスは、よりスパイシーに仕上がっています。コーンミールの生地によく味付けした肉を入れて、とうもろこしの皮で包み、蒸すのではなく、美味しいスープで煮込むのが特徴です。

グリーンビルでは、各地域の作り手が集まり、毎年 “Delta Hot Tamales Festival” を開いて、腕を競い合っています。

 

Kibbeh

キッバは、レバノンのビーフコロッケのことです。1800年代の終わり頃、レバノン人の移民が定住するようになりました。その伝統的な料理の1つで、挽肉にひき割り小麦粉や玉ねぎとスパイス類を混ぜて、ミニチュアフットボールのような形にして揚げます。

キッバ

出典:ウィキペディア

 

シーフード

Catfish & Hush Puppies

その昔、ミシシッピ州で綿の生産が盛んだった地域は、1960年代頃より、ナマズの養殖に当てられるようになり、州の重要な産業を形成しています。最も人気のある調理法は、コーンミールの衣を付けて揚げることです。

その際、サイドディッシュとして、コーンミールと小麦粉をバターミルクで混ぜてボール状にし、揚げて作ったハッシュパピーを添えて出すことが多く、これにコールスローが加わると、立派なファミリーミールになります。

 

Catfish Allison

ナマズは揚げて食べるだけの一辺倒ではなく、ミシシッピ州にはナマズ専門のレシピ本もあるくらいです。インディアノラにある、クラウンレストランで人気の料理に、ナマズのアリソンがあります。

まず魚をポーチしておいて、その上に、パルメザンチーズ、バター、マヨネーズ、ウスターソースにタバスコをミックスした、アリソンバターソースをかけネギを振りかけ、グリルして出すもので、ご婦人方が寄り合うと、この料理を囲んで話に花が咲くそうです。

 

Pompano

ポンパノ(コバンアジ)は、メキシコ湾岸で獲れる、繊細な味の魚です。昔アメリカにあった禁酒時代のこと。シシリアから来た移民が、自分の店でこっそり自家製の酒を出してたんですね。

で、常連客の一人が、ある日ニューオリンズからの帰りに、この魚を持ってきたので、酒の肴に、店主がスパイシーなビネガーパターソースをかけて焼いて出したところ、気に入られて、今でも出しているとのことです。

 

揚げ物類

アーカンソー州の料理で取り上げた、”Fried Dill Pickles”に、ジョージア州の食べ物で有名になった、”Fried Green Tomatoes”や、”Fried Okra”などは、ミシシッピ州でも人気の揚げ野菜です。

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ファーストフード

Crabmeat Po’Boys

ポーボーイは、ルイジアナ州の代表的な食べ物の1つですが、湾岸沿いにミシシッピ州に流れてきたときには、ちょっとひねりが加えられました。オリジナルのサンドイッチはトーストされるだけですが、ミシシッピ・バージョンはグリルするときにおさえて焼くのです。

バンクリーブから来たお客さんが、揚げた蟹のパティとチーズメルトを挟んでくれるようにレストランに頼んだところ、好評となり、新メニューが生まれたそうです。

 

Slugburgers

テネシー州との境に近いコリンスという街で生まれたバーガーで、大恐慌時代の肉が手に入りにくい頃、ほんのわずかな肉を粉で膨らませて薄いパティを作り、スラッグと呼んで、5セントで売られていたようです。

スラッグバーガー

出典:ウィキペディア

 

Smash Burgers

スマッシュバーガーと言うと、コロラド州デンバーに拠点を置く巨大ハンバーガーチェーン店なのですが、ここで言うのは、ミシシッピ州にあるファミリー経営の、“The Neon Pig” という店で出しているバーガーのことです。

 

農家と直結していて、熟したステーキのスクラップ肉をベーコンと一緒にスマッシュして、ミシシッピ特有の “Comeback Sauce” で味付けし、チェダーメルトやピクルスと一緒にチャバッタに挟んで出すバーガーです。

2015年には、アメリカのトップバーガーコンテストに参加して、見事優勝しました! この店は、“all-in-one butcher shop” と呼ばれていて、このバーガーを食べに、人々は遠くの街から、いえ世界の国から、小さなトゥペロと言う街までやって来るのです。

 

スナック類

Boiled Peanuts

ミシシッピ州を含むアメリカ南部の州では、茹でたピーナッツを好んで食べます。比較的未熟なものを選んで塩水で茹でると、塩味が染み込んで、半ば煮豆のようなにな食感ります。茹でることで殻から抗酸化物質が出て、生やローストで食べるより吸収できるとのこと。

 

Cajun Fried Pecans

ピーカンが豊富なミシシッピ州では、ケイジャンシーズニングで味付けしたピーカンが人気のスナックです。どんな作り方をするのかなと思って調べてみたら、最初にさっと湯通ししてから水気を切って砂糖をまぶし、油で揚げた後シーズニングを絡めるようです。

ケイジャン・フライドピーカン

Kool-Aid Pickles

アメリカ南部で、“Koolickles” と呼ばれるクールエイド染めしたピクルスは、ミシシッピ州のデルタ生まれと言われ、子どもたちの間で絶大な人気を誇っています。簡単な作り方は、「アメリカのピクルスの種類」のページで紹介しています。

健康志向の人たちが見ると、ギョッとするような赤色に染まったピクルス。砂糖と酢の混ざり合いが絶妙な味を醸し出すのです。市販の物は長持ちしますが、家庭で作ったものは、1週間くらいで食べ終わった方がいいです。くれぐれも愛犬には与えないでくださいね。

 

その他

Comeback Sauce & Salad Dressing

1920年代にあった、ミシシッピ州ジャクソンの、“The Rotisserie” というギリシャレストランで出されハウスドレッシングが美味しくて、お客さんがもっと欲しくて店に「戻ってくる」ことから付いた名前のようです。

カムバックソース

その後、やはり別のギリシャレストランが同様の物を出して、人気が定着し、南部に広がっていきました。簡単に言うと、サザンアイランドとレムラードの合いの子のような感じで、シーフードのディップソースにもなります。

具体的には、マヨネーズをベースに、ケチャップ、ウスターソース、チリソース、玉ねぎ、ニンニクなどにタバスコソースが少し混ざったものです。

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ミシシッピ州で有名なデザート

パイ類

Black Bottom Pie

ブラックボトムパイは、本当は1940年代に、パイ作りで名を馳せたロサンゼルスのシェフが発明した物と言われているのですが、名前の由来である、“black bottom” は、ミシシッピ川流域の暗い湿った低地を指すので、取り上げることにしました。

 

(そんな情景を想像すると、せっかくのパイが美味しくなくなるので、イメージは取っ払ってください。)

底には、ジンジャースナップかグラハムクラッカーのクラストを置き、チョコレート味やバーボンを含んだカスタードクリームを詰め、ホイップクリームを被せて、刻みチョコをトッピングします。

 

Mile-High Meringue Pies

1マイルは約1.6キロに当たるので、かなり大げさな表現ですが、それぐらい、倒れそうなほどうず高くメレンゲを盛ったパイと言うことです。フィリングのカスタードは様々で、チョコレート味やココナッツ味もあります。

 

Mississippi Mud Pie

ミシシッピ州のパイを語るとき、やはりミシシッピ川の土手をイメージしたこのパイ抜きでは成立しません。パイというよりはケーキなんですが、それはともかく、英語の、“death by chocolate” の類に入るリッチなチョコレートデザートです。

チョコレートクッキーを砕いて底に敷き、小麦粉を使わないチョコレート主体の濃厚なケーキ生地を流し込んで焼き上げ、冷めたらホイップクリームをのばして、好みでチョコカールやチョコソースをかけて出します。

 

ケーキその他

Caramel Cake

キャラメルケーキは、アメリカ南部にルーツを持つレイヤーケーキですが、特にミシシッピ州デルタ地域のホリデーや特別行事の際には欠かせないデザートです。実は私も作ったことがあります。

キャラメルケーキ

ケーキ生地は特別な仕様ではないのですが、全ては、レイヤーのフィリングと全体のアイシングに使うキャラメルフロスティングにかかっています。キャラメルソースに使う基本の材料は、バターと砂糖とエバミルクです。

これを鍋に入れて、既定の温度になるまで約1時間半混ぜ続けるのです! 時間と忍耐の勝負です♪

 

Katrina Pieces

「必要は発明の母なり」という諺がありますね。このデザートは、まさに必要に迫られて生まれた食べ物なのです。北米の右半分は、ハリケーンに襲われることが多いです。その中でも甚大な被害を与えたものに、「カトリーナ」があります。

 

ミシシッピ州のオーシャンスプリングスにある、“TatoNut Donut Shop” は、1960年代からポテト粉を使って作るドーナツで人気の店です。でもハリケーンが通り過ぎていった後、幸い店は救われたものの、食材が十分に手に入らなくなったのです。

そこで生地のスクラップを集めて、誰が見てもドーナツとは呼べない歪な形で揚げて、グレーズをかけて店に出したのです。すると、この緊急時のフリースタイル型ドーナツがお客さんに受けて、今でも店の人気メニューの1つになっているということです♪

 

 

最後に挙げたカトリーナドーナツの話は、一度聞いたら忘れませんよね。今回は、ミシシッピ州の食べ物を特集しましたが、改めて、それぞれの地域の食べ物にはいろんな背景があるんだなと思いました。

 

このようにごく最近のエピソードだけではなく、長年人々に愛されている食べ物には深い感慨がありますね。アメリカ南部の州に共通した物から、ミシシッピ州特有のものまで、人気の品を集めてみましたが、いかがでしたか?

あと南部でまだ触れていないのはサウス・キャロライナ州ですが、また先で紹介しますね。