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アーカンソーの料理って。南部、それともミッドウェスタン?

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アーカンソーの料理

アーカンソーの料理はどんなものが地元で人気なのか、調べてみました。

地理的に言うと、アーカンソー州というのは、サウスとミッドウェスタンの間くらいなんですね。料理的には南部の影響を強く受けていると言えます。

英語のつづりは、”Arkansas” なので、アーカンサスと言ってしまいそうですが、英語には読まない文字が多いです。

私にとって、あまり目立たない州だったのが、1992年州知事から大統領選に出て、一気に駆け抜けるように当選したビル・クリントン氏の存在でした。

さて、そんなアーカンソーには、一体どのような料理が名を馳せているのでしょうか。

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アーカンソーのおすすめ料理

メインの料理

“Arkansas Delta Tamales”

ミシシッピのデルタ・タマレスが本家本元らしいのですが、アーカンソー・バージョンも人気を博して、ソウル・フードの代表格となった料理です。

もちろん、元をただせばメキシカンなわけですが、それがイタリア移民によって手を加えられ、アフリカ系アメリカ人にも広がっていきました。ミシシッピ川をはさんだ両岸で流行っても不思議はないですね。

オリジナルのタマレスは、”masa” という粉を使って生地を作りますが、デルタ・タマレスはコーンミールを使っていて、真ん中に味付けをした牛肉や豚肉とか鶏肉などが詰まっています。

また、メキシカンタイプは蒸して調理するのに対し、デルタタイプはやや細めで、スパイスをたっぷり入れた鍋に立てて入れて煮ることが多いです。大抵はコーンの皮で包んでいますが、ワックスペーパーに包む所もあるとか。

“Catfish Hole”

南部料理のほぼ定番料理に、”fried catfish”(ナマズのフライ)がありますが、アーカンソー州のファイエットビルという都市には、この名前の有名なレストランがあります。

メインメニューはもちろん、ナマズの切り身を揚げた物ですが、このレストランの目玉は、”catfish hole”。ドーナツ・ホールをイメージしてください。身の良いところだけをボール状にして揚げています。

このレストランでは他の海産物のフライも各種取り揃えていますが、中には「カエルの足」もありました。私は避けたいですが。

“Cheese Dip”

料理に溶かしチーズを使い始めたのはメキシカンなのですが、テキサス州やアーカンソー州ではいち早く、その伝統を引き継ぎました。

アーカンソーでは、首都リトルロックにあるArk-Mexというレストランがパイオニアで、通常カリッとしたコーン・トルティーヤ・チップスと一緒に出されます。

アーカンソーのチーズディップの特徴は、比較的濃度が薄いということ。そうしておくと、時間の経過とともに固まることもなく、いつまでもチップスですくいやすいからです。

“Fried Dill Pickles”

アーカンソーのアトキンスという街には、有名なピクルスの会社があって、そこからハイウェイを挟んだ向こう側にあったドライブインのオーナーが、ピクルスの有効活用を考えて作ったのが始まりです。

試行錯誤を繰り返しながら、衣を独特の配合で作り、フライにしたピクルスは、瞬く間に南部の地方へ広がっていきました。普通はランチ・ドレッシングでいただきますが、場所によってはケチャップをかける場合も。

元の場所にもう会社はないそうですが、アトキンスで毎年行われるピクルス・フェスティバルでは、未だにオリジナル・シークレット・レシピで作られたフライド・ピクルスがふるまわれるそうです。

甘党向け

“Chocolate Gravy”

グレービーと言えば、サンクスギビングで七面鳥を料理する時によく作る、肉のエキスが詰まったソースを思い出しますが、アーカンソーでは、このチョコレート・グレービーが名物なのです。

特に週末のブランチなどで出てくるビスケット(と言っても、クッキー類の方ではなく、アメリカではパンの代わりに供されるもの)に添えて出すことが多いです。

メキシカンの朝食から派生してできたと考えられます。確かに、チキン・モレにかかっているソースにはチョコレートが入っていますね。

他州にもかかるオザーク高原地域から広がっていったそうです。基本は、鍋にバターを溶かし、小麦粉、ココア粉、砂糖を混ぜて滑らかになったら、ミルクをゆっくり混ぜて濃度を調節して作ります。

“Sugared Rice” or “Sweet Rice”

アーカンソーはアメリカの中でも有数の米の産地であることから、朝のシリアルやオートミールの代わりに、甘く味付けしたシュガード・ライスが人気メニューです。ライス・プディングに似た感じです。

“Possum Pie”

単に、“Arkansas Pie” とも呼ばれるパイなのですが、どうしてこういう名前が付いたのかというと、英語で “playin’ possum” は、死んだふりをするという意味で、そこから派生して、「無いふりをする」。

つまり、このパイは外から見ると、白いクリームに覆われていて、中に何が入っているか見えないわけで、食べてみるとチョコレートの層があってびっくり!、というサプライズの意味が込められています。

ピーカンも含めた粗い目のクラストに、クリームチーズにヘビークリームと砂糖を混ぜたものを広げ、更にチョコレート・カスタードをのばし、最後に泡立てクリームでカバーするというものです。

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アーカンソーの名物食品

“Cavender’s Greek Seasoning”

アーカンソー北西部のオザーク高原で、1969年より作られているユニークなシーズニングは、塩胡椒だけでは少し物足りない時に、料理のスパイスアップに役立つ総合調味料です。

グリークシーズニング

“Grapette”

1939年に、Benjamin Tyndle Fooks という会社が発売し、しばらくの間一世を風靡した紫色のソーダ・ドリンクですが、1970年代後半から下火になったものの、21世紀に入ってまた復活しました。

グラペット・クラシック

               出典:ウィキペディア

たとえて言うなら、コカ・コーラ・クラシックの再燃に近いイメージでしょうか。今では、このブラックベリー・パンチのようなソフトドリンクの他に、”orangette” と共にウォルマートで販売されています。

グラペット

アメリカでは、食品は十進法の数え方ではなく、1ダース単位になるので、飲み物だと1ケース24本入りというのが主流なのですが、当時は30本入りという、ユニークな販売だったようです。

“Muscadines”

アーカンソーで採れる “muscadine” という葡萄は、アメリカの中でも最も古いとされている品種で、400年以上も前から生息しています。

マスカダイン

                                            出典:ウィキペディア

8月から9月にかけて収穫され、色合いは様々です。ワインやジャム作りに使われることが多いものの、生でももちろん食べられます。シーズン中は、U-Pick も楽しめます。

“Purple Hull Peas”

アーカンソーのエマーソンという所では、毎年6月の末に、南アーカンソー特産の、紫色の鞘に入った、“cowpea” がテーマのフェスティバルが行われ、夏休み中ということもあって、子ども連れの家族でにぎわいます。

パープル・ハルピース

“Watermelon”

西瓜はどこにでもあるようなものですが、アーカンソーの西瓜は、世界のどこにも負けないくらい甘いのだそうです。アーカンソーではいろんな収穫物のフェスティバルが行われますが、西瓜フェスティバルもその1つ。

Cave という街で、1980年より40年も続いているお祭りです。西瓜のオークションもあれば、早食い競争に、種飛ばし?競争など、面白い行事が目白押しです。

化学的な仕組みはよくわかりませんが、何でも、さらさらした砂地の下に石灰岩が幅広く横たわっているために、長く暑い夏には、とても甘く育ってくれるのだとか。一度食べてみたいな♪

こうしてみると、アーカンソーの料理には、よく聞く名前が付いているものもありますが、基本の調理法にアイデアを加えて工夫したものが目立ちます。

それぞれの地域でしか採れない食材を使って、独特の味を出していくところに醍醐味がありますね。

“Grapette” というソフトドリンクのことを調べたときには、私が小さかった頃の日本で流行った「ファンタスティック!」のCMを思い出してしまいました。

年がばれますね♪