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パン生地の発酵のやり方はうまくいっていますか?
ブレッド・メーカーで焼くのも便利ですが、一度手ごねの焼き立てパンの味を占めると、忘れられなくなりますよね♪
でも、最初からうまくいくとは限りません。室内の温度や湿気にも左右されるので、季節によっても出来不出来ができたりします。
パン生地の発酵のやり方は1つではないので、それぞれの環境に合った方法で、いろいろ実験してみるのもいいかと思います。
一通り考えられる発酵のやり方を挙げてみますので、お好きな方法でパン生地を膨らませてください。
パン生地発酵のやり方:カバーについて
普通は丸いガラスのボウルにパン生地を入れて発酵させますね。このときのカバーについて、少しアイデアを挙げてみます。
―ラップをかける―
これが一般的だと思います。ただ、ラップを使うにもコツがあります。
普通パン生地は元の倍くらいに膨らむはずですが、入れるボウルの大きさによっては、膨らんだときに、上の生地が覆っていたラップにくっついてしまうことがあります。
これって、結構厄介で、すんなり取れません。これを防ぐには、ラップをかけるときに、内側になる方にオイルスプレーを振っておくといいです。
その振り方なんですが、カウンターの上に広げて、大体ボウルの直径になるくらいの範囲に振っても、周りにオイルが飛び散っているはずです。
そうすると、そのラップを逆さまにしてボウルにかけたとき、余分なオイルがラップ本来の機能である、周りにくっ付けて隙間なく被せることができずに、スルスルしてしまいます。
ですので、オイルを振るときには、実際に使うボウルに一度ラップをかけて、余分なところは周りに垂らしてからスプレーを振り、ひっくり返してカバーすると、必要な部分にだけ油が付いてくれます。
パン焼きだけに取り組んでいるなら別ですが、キッチンでは大抵いろんな作業を同時進行していますよね。すると、つい発酵時間も忘れがちになります。
ラップをかけたときに、上から油性ペンで、一次発酵開始時間、また二次発酵開始時間を書いておくと、証拠が残って便利です♪
―ラップ以外のカバーオプション―
ラップは便利ですが、「使い捨て」という観点からすると、環境によくありません。それが気になる方に幾つか他の選択方法を挙げておきます。
食料品店で、果物や野菜を入れて持ち帰る透明のナイロン袋なら、パン生地の発酵に使った後も何度か再利用できます。
また、使用するボウルの周囲が完全に覆えるガラスの鍋蓋を使うこともできます。
あと、発酵させるパン生地があまり大きくないときだと、入れている容器が小さいので、その容器に丸ごと被せてしまえる大きさの、半透明のプラスチック容器を逆さにして覆うこともできます。
パン生地発酵のやり方:場所選び
それでは、用意したパン生地をどこに置いて発酵させるかという点について、キッチンカウンター上以外のオプションをいくつか挙げてみます。
―電子レンジの中で―
電子レンジがないというご家庭は少ないかと思うので、このオプションをまず挙げておきます。
最初に、マグカップに半分くらいの水を入れてレンジで1分ほどチンします。終わったら、そのカップを奥の隅に押しやって、パン生地を入れたボウルを中に入れ、ドアを閉めて発酵させます。
マグカップで温められた温水は、1時間半くらい、庫内をちょうどパン生地の発酵に適した温度に保ってくれます。
―オーブンの中で―
オーブンも最近の洋風建築の家庭では、大体あるのではないでしょうか。電子レンジがあまりに小さいときには、このやり方を試してみてください。
中段に、パン生地を入れたボウルをセットし、下段には、ケーキ型でもパン型でもいいので、その中に3カップくらいの熱湯を注いで、ドアを閉めます。
二次発酵させるときには、また温水を取り換えるとよいでしょう。
―食器洗い機の中で―
もちろん、食器洗い機がきれいな状態のときです。まず、4分ほど食洗機を動かします。すると、ちょうど温水が底にたまった状態になります。音の切れ目で判断できますよね。
そこへ、容器に入れてカバーをかけたパン生地を下段に置き、扉を閉めます。このやり方の欠点は、パン生地の発酵の様子が外から見えないことです。
また、もしご家族のメンバーが他にいらして、使用済みの食器を入れるために不用意にドアをあけたり、気を利かせたつもりで食洗器のスイッチを押してしまうことのないように、ドアにサインを貼っておくことをお勧めします。
―クーラーボックスの中で―
クーラーボックスがなくても、どこかで入手した大きい発泡スチロールの箱でもできるやり方です。
ボックスの大きさにもよりますが、1~1カップ半くらいの熱湯を、ガラスのメジャーカップに入れて隅に置き、容器に入ったパン生地を入れて、蓋を閉めます。
大体2時間くらいは、密閉された空間が適度な温度を保ってくれます。このやり方の欠点も、やはり中が見えないことです。でも、独立した箱を使うので、上記のようなアクシデントは置きませんね。
パン生地発酵のやり方:他のヒント
―容器について―
パン生地発酵用の入れ物も市販されていると思いますが、やはり高価なので、家にあるガラスのボウルで十分だと思います。
他に容器のオプションとして考えられるのは、ペンキ屋さんか、ホームセンターに行って、ミックス用の大きな半透明の入れ物を手に入れることが考えられます。
この種の容器を使う利点としては、大抵外側に目盛りが付いているので、発酵の様子が正確にわかるということです。
目盛りが付いていない場合には、こういった容器はボウルと違ってほぼ円柱に近い形なので、パン生地を入れたときに、外側に輪ゴムをかけておくと、そこからどれだけ膨らんだかがわかります。
―イースト菌について―
イーストが入った小袋を買ってくると、必ず賞味期限が書いてあるので、それを見れば容易に判断できるのですが、よく期限切れのイーストがまだ残っているときがあります。
失敗したくなければ使わないことですが、やはり、「もったいない」という気持ちが出てくるので、そのイースト菌が有効かどうか試してみるといいです。
小さいボウルに、小さじ半分のイーストと、小さじ1/8の砂糖と、大さじ2杯の温水を入れて溶かします。
もし、イースト菌が活発であれば、5分もすれば泡が出だして、10分後には、ブクブクしてくるはずです。
10分経っても、ほんの少ししか泡が出てこなければ、そのイーストの使命は終わっています。
いかがでしょうか?
お住いの場所によっても、温度や湿度の環境が大いに違ってくるので、室内発酵の場合は、繊細なイーストの発酵状況に影響してきます。
いくつか挙げた発酵場所のオプションを参考に、最適なパン生地発酵のやり方を見つけてくださいね♪