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コネチカットの料理で人気の高いものを挙げて解説します。地図で見ると、アメリカの北東部に位置し、名門エール大学のあるところです。
コネチカット州は、普通のアメリカの子どもなら食べたことがないはずはないであろう、ある有名なお菓子を広めたところでもあります。(たまに厳しいお母さんもいるので例外はありますが・・・。)
大西洋側に面しているのでシーフードも豊富です。さて、どんな料理や食べ物があるのか、見ていきましょう。
コネチカットで評判の料理とは?
ピザ類
White Clam Pizza
ニューヘイブンに店を構えてかれこれ百年になるピザ店では、未だにホワイトクラムピザを食べるために行列ができます。レンガ造りのオーブンで焼くピザの上には、地元で獲れた貝に、チーズ、パセリ、ニンニク、オリーブ油が加わって仕上がります。
White Mashed Potato Pizza
石炭燃料が主流のニューヘイブン・ピザ街で、天然ガスを使って、長方形で焼くピザを作っている店の、超薄型のクラストの上には、ガーリックたっぷりのマッシュポテトに、年代物のチーズにベーコンの取り合わせが載っています。
Hot Oil Pizza
コネチカットのスタンフォードにある居酒屋スタイルのピザ店では、チリペッパー風味のオイルとハラぺノペッパーをトッピングに使い、“hot oil bar pie” と呼んでいる激辛ピザを提供しています。
バーガー類
Bernice Original Winged Cheeseburber
マンチェスターの道路沿いにあるダイナーで出されるチーズバーガーは、仕上がりの形に要注目。バーガーもチーズも鉄板の上で焼き、重ねたチーズがパテの外側4方向にカリッと焼き上がると、パンにはさんで出します。
すると、その形がまるで尼さんの帽子のようなのです♪ 食べ方は人それぞれで、パンから大幅にはみ出た4隅を切り取って、そのままチップスのように食べる人と、ちぎったものをバーガーにはさみ直して食べる人もいます。
Steamed Cheesburger
翼のあるカリカリチーズバーガーとは真逆で、こちらは蒸したチーズバーガー。
コネチカットで、初めて蒸しバーガーを出した店では、当時は特に注目されなかったものの、あとでチェダーチーズも一緒に蒸してチーズバーガーにしたところ、大ヒット料理になったそうです。
その他のファーストフード類
Original Hamburger Sandwich
ハンバーガーというと、今では誰しも円いパンにはさまれたものを思い描きますよね。でも、バーガーパテをパンにはさんで食べるという形式を始めたのは、19世紀の終わり、1895年のこと。ニューヘイブンにある “Louis’ Lunch” でした。
白い角食パンをトーストして、バーガー、トマト、玉ねぎ、チーズを挟んだサンドイッチバーガーが始まりなのです。オリジナル当初から、このルイスランチでは、他のコンディメント類は一切使いません。これが創立125年の老舗のスタイル!
Hot Dog with Meat Sauce
コネチカットで人気のホットドッグは、そのソースが有名。”Capitol Lunch” 通称 “Cappy’s” と呼ばれるレストランでは、1929年より、ギリシャ風の秘密のミートソースをかけたホットドッグが看板料理になっていて、オリジナルソースだけでも購入可能です。
Lobster Roll
コネチカットの海岸沿いには、シーフード料理を提供するレストランが軒を連ねていますが、中でも “Abbott’s” のロブスターロールは、3サイズあって、最小は4オンス(約115g)のロブスターを使っています。
次のサイズは、”OMG”(Oh-my-God)と呼ばれ、7オンス(約200g)の容量。最大サイズは、何と1ポンド(約450g)の “LOL”(Laugh-out-loud”)。これだけの大きさだと値段が気になるところです!
冷たいロブスターサラダもいいけれど、トーストしたロールパンにバターをたっぷり絡めた温かいロブスターを挟んだ逸品を、ぜひ現地で食べてみたいです♪
アペタイザー類
Carpetbaggers
カーペットバッガーという言葉は、あまりいい意味では使われてないのですが、ここでちょっと歴史の勉強。南北戦争直後のアメリカで、北部から南部に移住した人々を指し、まだ南部が混乱している時期に乗じて地域の政治経済を牛耳ったとして、嫌われています。
で、この名前を冠したアペタイザーを出している “Match” というレストランがあって、中身はというと、ローカルで獲れるオイスターに衣を付けて揚げてから、再び殻に戻し、ビーフタルタルとアイオリソースにトリュフのクリームをかけて食べるのです。
何というデカダンス料理!(でもやっぱり、今一元の意味との関係が分からない?)
Roast Clam Special
コネチカットの海岸沿いはシーフードの宝庫。晴耕雨読ではないけれど、お天気の良い日だけオープンする屋外レストランでは、ハマグリサイズの獲れたての貝を目の前でローストして、溶かしバターとカクテルソースで出してくれます。ああ、食べたい!
Smoked Trout Dip
料理界のアカデミー、ジェームズビアード賞にもノミネートされたシェフが経営するレストランで、メインの料理を出す前に提供されるのが、燻製にしたマスのディップ。鱒のクリスピーな皮とハウスロールと共に、食前の憩いのひと時。
その他の名物料理
Arepas
コネチカットの南西部海岸に位置するノーウォークにある人気のレストラン “Valencia” では、ベネズエラスタイルのコーンケーキの料理が名物。
コーンケーキと言っても、「アレパ」は薄焼きパンのようなもの。フィリングとして、チキンやアボカド、マンゴなど、豊富な30種類のメニューから選べるのが楽しい。
Kanibaba
1982年に開いた、ニューヘイブン郡では初めての寿司店 “Miya’s Sushi” では、持続可能な寿司を目指して、繁殖力の強い素材や、普通は見向きもされない海の幸を使って、自然界に貢献する「未来の寿司」を作ってきました。
ユニークなメニューの中でも目玉は、「カニババ」という、磯ガニをポテトの皮で巻いて、チーズとレモンディルのレムラードをかけた料理です。メニューをチラ見したところ、バッタのローストもあったような。
この地元で愛された家族経営の寿司店も、残念ながら2020年末をもって閉店になるそうです。
Ricotta Gnocchi
イタリア発のニョッキは、普通じゃが芋やサツマイモ、時々カボチャなどがベースになっていますが、フェアフィールドにあるレストランでは、リコッタチーズをたっぷり入れた、ふわふわな口当たりのニョッキを作って、3種類のソースで提供しています。
コネチカット発のお菓子や人気の飲み物
菓子類
Deep River Snacks
コネチカットに本社を置くディープリバースナックは、グルテンフリーでコーシャ食認定の、アメリカで育った自然食材だけを使って作ったスナックを提供しています。チップス類には多様なフレーバーがあり、地元で人気のバーガーやホットドッグのお供に最適です。
Pez Candy
ハロウィンに限らず、ぺズ・キャンディーはコレクターズ・アイテムとしても集めている人たちがいます。オリジナルはオーストリアのウィーンが発祥の地で、ドイツ語のペパーミントである “Pfefferminz“ の最初と真ん中と最後の文字を取って名前を付きました。
1927年に登場したペズは、ヨーロッパで広まった後、1950年代にアメリカに上陸。1970年代にはコネチカット州に本部が置かれ、本格的に国内生産をするようになったのです。
元々はシンプルな缶入りだったのが、プラスチックのディスペンサーになり、ヘッド部分に有名なキャラクターを起用するようになって、その人気は不動のものとなりました。
日本のオリジナルキャラクターも登録されていますが、2011年には、コネチカットにペズ・ビジターセンターもオープンしたので、発売当初からの歴史を見ることができます。
Square Donuts
ドーナッツはどこにでもありますが、普通は穴の開いた円い形をしたものですよね。でも、コネチカットには穴の開いた四角いドーナツがあるんです。
飲み物
Foxen Park Soda
イーストヘイブンにある、イタリア移民で代々家族経営をしているフォクソンは、創業ほぼ百年になり、人工甘味料を一切使わない自然のソーダを作り続けています。
ユニークなフレーバーには、スコットランドで有名な “Iron Brew” とか、レモンフレーバーの “Gassosa “ や ウィンターグリーンの風味がある “White Birch” などがあります。
Root Beer Float
ルートビアフロートを初めて作ったのはコロラドですが、コネチカットには、世界一美味しいルートビアフロートを出すという、“Sycamore Drive-In Restaurant” があります。何でもサンタも毎年飲みに来るんだとか。
昔懐かしいスタイルのネオンサインが、オールドファッションスタイルのドリンクを一層引き立てています。ホームメイドのルートビアにあふれんばかりにてんこ盛りのアイスクリームが載っています。
ちなみに8月6日は「ルートビアフロートデー」だそうです。
コネチカット州はマサチューセッツ州のすぐ南にあり、秋に行くとニューヘイブンの街では、見事な紅葉を楽しむことができます。
目の保養だけでなく、コネチカットでレストラン巡りをして、評判の料理を楽しみ、胃袋も満喫させたいものですね。