この記事は約 15 分で読めます。
チーズ料理の種類はどのくらい作ったり、召し上がったりしますか?
私はアメリカに長いので、チーズを使った料理を頻繁に作っています。たいてい聞きなれた種類が多いかと思いますが、一度カテゴリー別に整理してみました。
まだ試されてないものがあれば、何かの機会にレストランでも注文してみてください。
パスタ系のチーズ料理
<マカロニチーズ>
マカロニチーズは、本当に大人から子どもまで楽しめるパスタ料理です。
アメリカではクラフトチーズの会社や、その他の有名ブランドから、簡単に作れる箱入りが出ていますが、やっぱりホームメードが美味しいです。
子どもが大きくなって家から出ていった後でも、主人が喜ぶので時々作ります。
私の料理サイト「世界の家庭料理からもてなし料理のレシピまで集めよう」では、10種類以上のマカロニチーズのレシピを載せています。
ベーシック版から、ライトタイプに、カニやエビの入った豪華版や、ベストシェフによるレストランレシピまで、色々試してきました。
「パスタ料理の名前」のページでもたくさん紹介しているので、ここでは以前に載せていなかった写真を紹介しておきますね。
(マカロニチーズ・ジョーダン風)は、全米でも由緒あるジェームズ・ビアード賞のベストシェフに輝いた、地元のシェフ、Edouardo Jordanのオリジナルレシピで作りました。
<ラザーニャ>
ラザーニャもマカロニチーズと同じくらいよく作っています。でも、パスタをゆでて、具を味付け、ソースを作って、キャセロールに何層にも仕込んだ後、オーブンで焼くので、非常に時間がかかります。
たくさん食べる子どもがいたり、ゲストを呼んだりしたときでないと、たくさん残ってしまうので、最近は作る回数が減りました。
過去には、ベーシックの挽肉を使ったものから、シーフードを入れたものや、ベジタリアン用にマッシュルームなどの野菜を挟んだものなど、色々作りました。
やはり、パスタ料理のページで紹介したもの以外の種類を挙げておきますね。
パンを伴うチーズ料理の種類
<グリルドチーズ>
とても簡単にできるチーズ料理です。薄切りパンに好みのチーズを挟んで、バターを塗ったフライパンで両面に焦げ目をつけて焼いたらおしまい。
アメリカの子どもが大好きなホット・サンドですが、他に何もないときでも、パンとチーズなら大抵常備しているので、いつでも気軽に作れるところが魅力!
<クロックムッシュ>
グリルドチーズにハムを加えて焼いたものがクロックムッシュ。ちなみに、目玉焼きを上に載せると「クロックマダム」になるとか。(何故かは不明)
クロックは、カリカリに焼いたパンを食べるときの音というか、かりっとした食感から来ています。グリルの焼き色が付いていると、一段と美味しそう。
中に入れるチーズは、エメンタールかグリュイエルなどのとろけるチーズ。ブランチにもってこいのチーズ料理です。
<チーズバーガー>
説明の必要はありませんね。でも、少々アメリカで人気のバーガーに触れておくと、私のお気に入りは、”In and Out”バーガーです。
地元の街に支店はないのですが、カリフォルニア州に旅行したときに初めて食べ、そのかりっとした薄切りのチーズバーガーが、ファーストフード店では最高だと思いました。
<フィラデルフィアロール>
またの名を、チーズステーキ(サンドイッチ)。名前からもわかるように、フィラデルフィア生まれのとてもアメリカンなロールサンドイッチ。
ホットドッグはジャンクフードに入りますが、こちらはよく炒めた玉ねぎと薄切り肉にチーズを挟んでいるので、もっと栄養価があります。
夏の季節によくある、アウトドアのイベント会場のブースによく出てきそうなチーズ入りパンです。
<ポン・デ・ケイジョ>
ブラジル生まれのチーズパンです。ボールサイズのパンで、塩味の効いたものと、やや甘めに作っているものがあります。
ポルトガル語で、「チーズパン」を意味するポン・デ・ケイジョ。隣町にブラジルのベーカリーを見つけて、初めて試食したことを覚えています。
チーズを使ったソースの種類
<チーズフォンデュ>
アメリカにはフォンデュ専門のレストランがあり、私も初めの頃は、何かとても高級なイメージを描いていました。
でも、義理の母にフォンデュ鍋を譲ってもらって、自宅で頻繁にするようになってからは、日本の焼き肉の感覚かなあと思うようになりました。
つまり、家庭の主婦としては、あらかじめ調理するのではなく、材料だけ刻んでおいて、ソースを用意すれば、後は皆が好み次第で自分の分を取って食べるという、料理要らずの夕飯ができる楽ちんメニューなのです。
しかも、フォンデュソースは、お手軽なレトルトパウチが出ているので、ただ鍋に入れて温めるだけ。
家で一から作ろうと思えば、エメンタールかグリュイエルチーズを刻んでコーンスターチをちょっとまぶし、良質の白ワインで溶けばいいのですが、家ではパッケージで十分です。
<モルネ―ソース>
「ソースの名前」のページでも簡単に触れましたが、フランス料理によく使われるソースです。グラタンやドリアにも使えるし、トーストにかけても美味しいですね。
まずベシャメルソースを作ってから、生クリームとパルミジャーノチーズを入れて溶かし、最後に卵黄を混ぜて滑らかに仕上げます。
メキシカンのチーズ料理
<ケサディーヤ>
メキシコでは朝昼晩と、トルティーヤを食べると聞いていますが、ケサディーヤも代表的なファーストフードで、トルティーヤにチーズを挟んで焼いたシンプルなものです。
もっとランチっぽくしようと思うと、ハムやエビなどの具材を一緒に挟むことで、ボリュームのある一品になります。
<チリコンケソ>
メキシカンのレストランに行くと、主食を待っている間に、トルティーヤ・チップスとサルサが出てくることが多いですが、チリコンケソに浸けて食べることもあります。
チーズたっぷりのクリーミィ-なディップで、チリ(唐辛子)が効いています。
<ナチョス>
ベースはトルティーヤ・チップスにチェダーチーズやモントレージャックなどを散らして焼くのですが、大抵ワカモレ、サルサ、サワークリームなどのトッピングが加わって、それだけで立派な食事になります。
フォークやスプーンを使わずに、むしゃむしゃ食べられる気軽さから、アメリカでは野球の観戦時に人気のあるメニューの1つです。
その他のチーズ料理
<カプレーゼ>
「サラダの種類」でも取り上げましたが、とてもシンプルであっさりしたイタリアン・サラダです。
大き目のトマトを輪切りにして、フレッシュ・モッツァレラチーズの薄切りとバジルの大きい葉を交互に並べ、エキストラバージン・オリーブオイルをかけて、塩胡椒で味付けしたもの。
皿に盛るときに、円形にまとめたり、長方形の盛り皿なら一直線上に並べたりすることで、盛り方のデザインを楽しめるサラダ料理です。
<キッシュロレーヌ>
名前にもあるように、フランスのロレーヌ地方生まれのキッシュです。パイ生地に、泡立てた卵と生クリームにベーコンと玉ねぎを混ぜ、グリュイエルチーズをたっぷり加えて焼きます。
基本のキッシュに、マッシュルームやホウレン草などを加えたバージョンも人気です。私はスモークサーモンのキッシュを作ったことがあります。
<グラタン>
主にマカロニパスタなどの、パスタ類が主体になることが多いチーズ料理ですが、パスタ抜きのもあります。ベシャメルソースで絡めて焦げ色が付くまで焼くのが基本ですが、モルネ―ソースで濃厚に仕上げるものもあります。
主食にする場合には、パスタに加えて、何かしらの肉や魚貝の具材が入って豪華になります。ハムとグリーンピースの組み合わせや、オイスターとほうれん草を合わせて作ったこともあります。
ベジタリアン用には、カリフラワーのグラタンや、トウモロコシのグラタンも作った経験があります。
<ドリア>
グラタンにはパスタを使いますが、ドリアにはライス。だから、ライスグラタンと呼ばれることもあります。グラタンはフランス生まれですが、ドリアを開発したのは日本の有名ホテルのシェフ。
でも、日本人ではなく、スイス人でしたけどね。日本人に合うグラタンの形を考えてくれたんですね。チキンやシーフードとの相性もいいです。
<ピザ>
ピザは時々食べたくなります。急に子どもの友だちが来たときとかは、ピザの宅配が欠かせませんでした。ピザ店もピンからキリまでありますが、旅先ではユニークな店に出会うことがあります。
最近の人気店の傾向は、自分で具材やソースにトッピングまで選んで、マイピザを注文できる店が多くなってきました。確かにカスタムメイドだと、自分好みに作れるので食べやすいです。
チーズを使ったデザートの種類
<チーズケーキ>
アメリカのチーズケーキは、日本のような、全体がフワーッとしたスポンジ系と違い、ベースにクラストを敷いて、その上にチーズケーキ生地を流し込んで焼くタイプです。
プレーンの白いものから、いろんなフレーバーをつけたバージョンがあります。また、円形のケーキ状ではなく、ポットラックやパーティーにも食べやすいカップケーキタイプも人気です。
私も、イチゴを花びらのように飾りつけたものや、ハロウィンの時期にはパンプキン味のカップケーキに、バレンタインの折には、ブラウニータイプのハート形マーブルチーズケーキも作りました。
<ティラミス>
イタリアの代表的なデザートですね。イタリアンレストランに行くと、必ず注文して、その店の腕を試すことにしています。
珈琲に浸けたレディーフィンガーの層の間に、マスカルポーネチーズと卵の泡立てを混ぜたものをのばして、落ち着くまで冷蔵すればできるので、とても簡単にできます。
マルサラワインやブランデーなどを加えて作ると、大人用のティラミスもできますよ。
いかがでしょうか?
チーズ料理のメインディッシュから、エスニック料理、デザートに使われる種類まで、チーズをふんだんに使った料理をまとめてみました。
世界にはまだまだいろんな種類のチーズを使った料理が点在しているので、これからも未知の種類を試すべく、新しいチーズ料理に挑戦していきます♪