ケーキデコレーションの本。見るだけで楽しくなる物ばかり♪

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cake decoration books

ケーキデコレーションの本を整理してみることにしました。私がこの種の資料を集め始めたのは、子どもができて、1歳のお誕生日を迎えるころでした。

バースデーケーキを作りたくて、まず、ウィルトン・ケーキデコレーションの初心者クラスに参加しました。その後、プライベートで教えている先生を知るようになり、その関係の本を買いあさりました。

 

これから紹介するケーキデコレーションの本は、かなり本格的な物が多いので、実践するには難しいかもわかりませんが、とにかく見ているだけで楽しくなり、アイデアを得るには十分なものばかりです。

基本のテクニックを紹介しているものから、奇想天外な発想のもとに作っているものまで、いろんなタイプの本があるので、一応大きなグループ分けをして紹介していきます。

ケーキデコレーションの本

<ケーキデコレーションの基礎から応用まで>

まず一からケーキデコレーションを習いたいときに参考にするといい本を紹介します。基本のテクニックから応用例まで幅広い範囲をカバーしています。

 

“The Essential Cake Decorator” by Janice Murfitt

the essential cake decorator

ケーキデコレーションの本とは言え、基本のケーキレシピや、使用する型のサイズによる分量の比較表も載っていて親切です。

デコレーションの工程を、事細かに、ステップ・バイ・ステップの写真付きで説明しているので、とても分かりやすいです。

 

“The Art of Cake Decorating” by Colette Peters

Colette's cakes

ケーキデコレーションを始めて、彼女の名前を知らないで通り過ぎることはできないほど、この世界では有名な人です。彼女はデザイン学校で本格的に装飾を学んだ人なので、その作品はまさに芸術です。

コレットの本は数冊持っていますが、この本はその中でも基本的な分野を扱っており、ケーキレシピも豊富です。写真は完成されたケーキのものだけですが、デコレーションのプロセスはイラストで分かりやすく説明しています。

 

<特別な日のケーキデコレーションの本>

人生で最も特別な日のケーキと言えば、ウェディングケーキでしょうか。その他にも、結婚記念日や、節目の誕生日など、様々なイベントがあると思います。

ここでは、いろんなテーマに基づいて作るのに参考になる、ケーキデコレーションの本を紹介します。

 

“Colette’s Wedding Cakes” by Colette Peters

Colette's wedding cake

コレットを一番有名にしたのは、やはりウェディングケーキです。一体1つのケーキを作るのに、どれほど時間がかかるのだろうと思うくらい、手の込んだケーキの数々を見ることができます。

ウェディングケーキは、生地のフレーバーも重要なので、レシピも一通り載っています。一年を通して結婚式は行われるので、季節ごとにふさわしいテーマで、デコレーションの仕方を説明しています。

 

“colette’s birthday cakes” by Colette Peters

Colette's birthday cakes

大人数のバースデーケーキは、ただ長方形のサイズを大きくしたものがほとんどですが、コレットのバースデーケーキは、ティアケーキもあれば、普通に言うところのケーキの形にはまらないものまで、バラエティ豊富です。

子ども用も少し載っていますが、主に大人向けのバースデーケーキのデコレーションになります。彼女のテクニックを駆使した数々の作品を楽しめます。

 

“Colette’s Christmas” by Colette Peters

Colette's Christmas

ウェディングは、普通一生に一度のものですが、クリスマスは毎年やってきますね。まあ、アメリカでは、複数の宗教が入り混じっているので、皆がクリスマスケーキを食べるわけではないのですが、日本では関係なく食べますよね。

コレットの本は、一般的に想像する円いクリスマスケーキだけではなく、クリスマスソックスであったり、クリスマスリースだったり、又ツリーに飾るオーナメントであるとか、ありとあらゆる関連作品が載っています。

 

“The Christmas Cake Book” by Elaine MacGregor

the Christmas cake book

コレット以外の本も紹介しておきます。こちらも円形のケーキだけではなく、たとえば、ブッシュ・ド・ノエルのような薪の形をしたものや、クリスマス・ベルとか、サンタさんが乗るそりなどもあったりします。

飾りを作るためのパターンも載っているので、コピーしてパーチメントに転写すると、ケーキの上に描いたり、立体形を作ることもできます。

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<ユニークなケーキデコレーションの本>

とにかく、いろんな物体をケーキにしてしまう本の数々です。

 

“Wild & Witty Cakes” by Greg & Max

wild and witty cakes

タイトルにあるように、アイデアがとてもワイルドなケーキデコレーションの本です。野性的な男性二人が、キャデラックにサボテン、大きな魚やカプチーノコーヒーカップに、バスタブでくつろぐ豚さんとか、とにかくユニークです。

かと言って、ウェでディングケーキも作れるし、天使だって出てきます。もちろんケーキやアイシングのレシピも教えてくれ、パターンもついています。

 

“Cakes for Men” by Debbie Brown

cakes for men

男性だって、ケーキを食べることが好きな方、多くいますよね。そんな人に贈るケーキを作りたいときのデコレーションの本です。プールサイドで美女が集まっている風景や、カウチポテトを楽しむ様子など。

家族団らんのひと時もあれば、ペンキ塗りの道具類とか、台所で活躍する男性を描いたものとか、ケーキを土台にして、シュガーペーストをふんだんに使うデコレーションスタイルです。

 

“Sporty Cakes” by Carol Deacon

sporty cakes

子どもの頃から何らかのスポーツに関わっている人は多いですね。大人になると、むしろ観戦の側に回ることになりますが、これは、バースデーにせよ、特別な日にせよ、スポーツをテーマにしたデコレーションがほしいときの本です。

ソロ・スポーツからチームスポーツまでカバーし、トラックやサマースポーツのテーマも豊富です。土台のケーキをシュガーペーストでカバーし、アスリートや付属品もフォンダンを駆使して作成します。

 

“The Novelty Cake Book” by Lindsay John Bradshaw

the novelty cake book

題名通り、変わった物がケーキになる本です。例えば金魚鉢とか、ペンキの缶、ダイエット中の人には体重計とか、縫物が好きな人にはお針箱。おもちゃ箱やピアノだって作れます。

ガーデニングがテーマにもなれば、パーティー用にシャンパンボトルやビール缶など。お札やクレジットカードが見え隠れするお財布にはびっくりしました。シュガーペースト万能ですね。

 

“Party Cakes” by Jane Asher

Jane Asher's party cakes

完成品のカラー写真はそんなに多く載っていませんが、デコレーションの工程を示す白黒の写真は豊富に載っています。7人の小人たちがベッドに寝ている様子や、妖精の王女様などはかわいいですね。

「スクラブル」というワード・ゲームをご存知でしょうか?これも、ケーキでできてしまうんですね。ダーツボードだってできます。ハロウィンの時期には、棺桶から出てくるドラキュラとかも作れます。

 

<シュガークラフトに焦点を当てた本>

“Pastillage & Sugar Moulding” by Nicholas Lodge

pastillage and sugar moulding

ケーキというよりは、食べられるアート、といった感じです。いろんなタイプのペーストを取り交ぜて、作り方を紹介しています。作品例としては、チョウチョの見本や、赤ちゃんのよだれかけ。

グリーティングカードや額縁もできます。ギフトタッグを作って、他のお菓子をプレゼントするときに付けてもいいですね。シンデレラの靴もありました。

 

“Lace and Filigree” by Nicholas Lodge

lace and filigree

レース編みは手先の器用さが必要になりますが、この本はアイシングを巧みに使って、レース模様を再現するデコレーションです。ケーキをレース生地で飾る感じですね。

私も挑戦したことがありますが、作成中は、息を凝らして取り組んでいました。レースで作る花瓶や宝石箱も、作るととても豪華に見えます。

 

“Sugar Flowers & Arrangements” by Lesley Herbert

sugar flowers and arrangements

シュガーフラワーの作り方を習ったことがありますが、実に細かい時間のかかる作業です。ブーケを作るとなると、相当余裕をもって取りかからないといけませんが、完成品をケーキの上に飾ると、格段に豪華になります。

作っている途中の手先を写した写真も豊富に載っているので、参考になります。花びらから葉っぱまで、いろんな種類の作り方がわかり、コサージュの見本もあります。

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<刺繍がケーキデコレーションになる本>

“Sugar Embroidery” by Adrian Westrope & Pat Trunkfield”

sugar embroidery

刺繍も根気のいる作業ですが、シュガーペーストとアイシングを組み合わせることで、食べられるクロス・ステッチができるんですよ。

よく何かの会員になると、刺繍入りのワッペンをシャツに付けたりしますが、この本のデコレーション・テクニックを習うと、そんな食用ワッペンもできてしまいます。

 

“Smocking in Sugarpaste” by Cynthia Venn

smocking in sugar paste

その昔、スモック刺繍が流行ったことがあり、私もスモックを施した洋服を何着か持っていました。この本では、ケーキの表面にスモック刺繍の生地が付いているような仕上がりを学ぶことができます。

小さいクッションの形をしたものや、イースターの時期であれば、シンボルのイースターエッグの装飾もスモック刺繍風に仕上げることができます。

 

<番外編>

“Here Comes the Cake” Volume 3.0

here comes the cake volume3.0

これは、どちらかというと、本より雑誌に近いのですが、シリーズで出ているケーキデコレーションの本です。全部買っているときりがないので、1冊だけ買いました。

この本には何の解説も載っていません。プロが作った完成されたケーキの写真を載せた写真集です。何か特別な日のケーキを作りたいときのアイデアの宝庫になります。

 

手持ちのケーキデコレーションの本を整理してみると、こんなにたくさんありました。雑誌も含めるともっとあるのですが、この辺にしておきます。

あれも作りたい、これも作ってみたいという思いから、コレクションが増えたのですが、正直言って、「箪笥の(本箱の?)肥やし」になっています。

でも、ケーキデコレーションの本って、見るだけで楽しいんですよね。

 

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