アメリカのメロンの種類。格安で買える極甘の数々を紹介♪

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メロンの種類

アメリカのメロンにはどんな種類があるのでしょうか?

日本だと、高級メロンの代名詞として、木箱に入った緑色の果肉のマスクメロンや、オレンジ色の身の夕張メロンなどを真っ先に思い浮かべます。

 

というか、私が住んでいたころの記憶では、普通サイズのメロンだと、この2つしか出てこないんですね。小ぶりでは、プリンスメロン、とかありましたけど。

でもアメリカに来て、メロンの種類が実に豊富なことに驚かされました。多すぎて、まだ全種類を食べていません。

 

このページでは、そんなバラエティー豊かなアメリカのメロンの種類を、食料品店で買ってきたものを中心に、アルファベット順に紹介していきます。

メロンの種類を大別すると?

個別の種類は実に多くあるのですが、メロンを大きく分けると、以下の3つになります。

“European Cantaloupe”

“Muskmelons”

“Wintermelons”

 

ヨーロッパのカンタロープという種類は、個別のメロンで例を挙げると、”Galia”のように、表皮全体に網がかかった上に、何本かの濃い緑の溝ができているメロンです。

マスクメロンは日本でも馴染みがある種類で、アメリカでは”Cantaloupe”と呼ばれ、とても香りのよいメロンです。ほぼ年中収穫できますが、刈り取られた後は、それ以上甘みを増すことはありません。

ウィンターメロンは、その名の通り、晩秋頃から収穫される種類で、アメリカでは”Honeydew”や”Casaba”が代表格です。香りは先の2種類ほどではないものの、室温で保管中にも熟していくので、砂糖のように甘い物もあります。

 

中には、”Crenshaw”のように、”Cantaloupe”と”Casaba”という、2種類以上をかけ合わせたものもあります。

 

アメリカにはメロンの種類がザックザック

“Canary”は、ウィンターメロンの種類に属し、表皮はなだらかな縦皺のある鮮やかな黄色。中身は、やや薄緑がかった白をしていて、香りのよいメロン。

カナリアメロン

 

“Canta Bella”は、フランスの”Charentais melon”と”cantaloupe”をかけ合わせたもので、カンタロープの表皮を少し滑らかにした感じで、濃い緑の縦線が走ります。果肉はオレンジで、カンタロープよりも甘め。

カンタベラメロンカンタベラメロン(カット)

 

“Cantaloupe”は、アメリカではマスクメロンの代表的な種類。表皮は淡い緑で、全体に網がかかっており、身の方はオレンジ色をしています。熟したものは、甘くてジューシーです。

カンタロープカンタロープ(スライス)

“Casaba”は元はと言えば、古代ペルシャの生まれですが、アメリカに19世紀の終わり頃入ってきたのは、トルコのカサバから。皮全体は深い皺がよった黄色で、クリーム色の身はジューシーで、胡瓜の風味を感じさせる、マスクメロンの種類です。

カサバメロンカサバメロン(カット)

 

“Crenshaw”はカンタロープとカサバのあいの子で、少々楕円形で大きく、軸の方はややとがっています。皮は黄緑色で溝のある皺があり、果肉の中央はサーモンピンクのような色合いです。甘さの中にもスパイシーな香りのするメロンです。

クレンショーメロン

 

“Galia”は、ハネデューとカンタロープをかけ合わせたメロンです。見た目(薄緑の網目)と中身(黄緑の果肉)の組み合わせは、日本で食べるメロンに一番近いかなと思います。コスタリカ出身で、アメリカではカリフォルニア州が主な産地です。

ガリアメロンガイラメロン(カット)

 

“Gaya”は、メキシコ産のマスクメロンで、”Snow Leopard melon”とも呼ばれています。楕円形に近く、皮は薄くてアイボリーカラーに所々緑がまだらにあり、果肉はほぼ白色です。味は、西洋梨とバナナを混ぜたようで、わりと長く保存可能です。

ガヤメロンガヤメロン(カット)

 

“Hami”メロンは、アメリカのカンタロープをそのまま細長く楕円形にしたようなものです。日本名は「ハミウリ」となっていますね。メロンはウリ科なので納得。中国生まれのマスクメロンです。

ハミメロンハミメロン(カット)

 

“Honeydew”は、アメリカのウィンターメロンの代表的な種類。古代エジプトから存在するメロンです。やや楕円形をしていて、表皮は滑らかなクリーム・イエローです。果肉はパステルカラーの緑で、とても甘くてジューシー。

ハネデューハネデュー(カット)

“Lemondrop”は、”Galia”から派生したメロンで、表皮は網目のある黄金色に淡い黄緑の線があります。中身は淡い緑で、味はメロンの甘さはあるものの、名前にあるように、かなりレモンの酸味も感じます。

レモンドロップメロンレモンドロップメロン(カット)

 

“Piel Del Sapo”は、フットボールの先をやや丸くしたような形で、外皮は濃い緑色。果肉は淡い緑で、まるで角砂糖を食べているかのように甘いメロン。とにかく大きいので、食べ終わるのに時間がかかりました。

ピエル・デル・サポメロンピエル・デル・サポ(カット)

 

“Sanata Claus”という名前のメロンがあるんですね。というのも、最盛期を迎えるのがクリスマスの時期だから。見た目は、緑と黄色が混ざり合った西瓜にも似通った感じで、やや楕円形。中身はハニーデューに近い色と味をしたマスクメロンの種類です。

サンタクロースメロンサンタクロース(カット)

 

“Sharlyn”には大きいものが多く、外側はカンタロープを細長くしたように見えますが、身の方は金色がかったベージュ。クリーミィ-な味わいの中に、香水にも似た香りが漂うメロンです。

シャーリンメロンシャーリンメロン(カット)

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西瓜も実はメロン

“Watermelon”という名前には、”melon”が付いているから、やっぱりメロンの種類だってわかりますよね。西瓜にも微妙な種類の違いはあるものの、普通に分類するメロンのような風味の違いはあまりありません。

西瓜

日本ではスイカを四角く育てたものが高価なギフトになっているようですが、アメリカの西瓜には、真ん丸のほか、楕円形をしたものが多いので、よくフルーツボートを作るときに重宝します。

果肉の色ですが、私は赤と、せいぜい黄色しか食べたことも見たこともありませんが、世の中にはオレンジ色の身をしたスイカもあるらしいので、いつか食べてみたいと思っています。

 

マクワウリだって、やっぱりメロン?

メロンの定義をウィキペディアで探ると、「果実を食用にするウリ科の一年生草本植物」となっています。だから、マクワウリもメロンの変種として認められています。

オリエンタルメロン

アメリカでは、マクワウリは、“Oriental melon”とか、“Korean melon”と呼ばれています。ちなみに大阪生まれの私は、「マッカ」と呼びます。(私の大好物で~す♪)

オリエンタルメロン(カット)

「瓜」のイメージが強かったので、アメリカのスーパーで初めてマッカを見つけて、その英語名を見たときにはびっくりした次第です。

 

知っておきたいメロンの知識

・選び方

メロンは種類にかかわらず、手に持ったときに、ずっしりと重みを感じるものがよいです。また成熟度を測るには、軸と反対側を少し押してみると分かります。

すでに他の部分で、押すとすぐへこむものは熟しすぎです。メロンは香りの良いものがいいのですが、あまり強い香りがする物は、すでに食べ頃が過ぎていると見る方がいいでしょう。

 

・保存の仕方

まだ完全に成熟していないメロンは室温で保存しますが、賞味期限寸前のようなメロンは冷蔵庫に入れた方がいいです。

冷蔵庫で長く保存する場合、メロンは他の匂いも吸収してしまうので、ナイロン袋に入れておきましょう。カットメロンの場合は、必ずラップに包んでおきましょう。

 

・切るときの注意

メロンは土の上で生育するので、その土壌には、動物の糞が肥料として含まれる場合があることも考えないといけません。

 

特にカンタロープのように、外皮が網の目を覆いかぶせたようになっている種類は、サルモネラ菌が付きやすくなっているので、できればブラシを使ってしっかり洗うことをお勧めします。

そのまま包丁を入れたとしたら、皮についていた菌を、食べる身の方に移すことになってしまいますからね。要注意です。

 

いかがでしたか?

多分、アメリカに住んでいても、特にメロンの種類を追求しない限り、代表的な種類だけで満足していることが多いと思います。

 

でも、本来の好奇心ゆえに、スーパーで新種を見ると、つい試したくなることから、いろいろ買って食べてみました。

やっぱり生の果実として食べるのが一番ですが、大きい種類のメロンになると、それだけでは間に合わないので、サラダやスープにしたりスムージーにしたり、レシピも色々試しました。

 

日本では手に入らないものがほとんどだと思いますが、カリフォルニア州辺りにご旅行の際には、ぜひ、新しい種類にも挑戦してみてくださいね。

きっと、こんなに美味しいのもあったのかと、驚かれると思いますよ♪