この記事は約 9 分で読めます。
アメリカのカップケーキのデコレーションはカラフルでけばけばしい雰囲気ですよね。私も最初に見たときには、大阪人も負ける派手さだと思いました。
それに砂糖の分量も多すぎて、とても上品な味とは言えない。でも今では味覚がマヒして慣れてしまいました!怖い、怖い!
アメリカの子どものバースデーパーティーやクラス会には欠かせないカップケーキ。
一体どんなデコレーションを施しているのか、材料を中心に見ていきましょう。
カップケーキをカバーするコーティングの種類
<フロスティング>
アメリカのカップケーキの上に渦を巻いているフロスティングは、そのほとんどが、バタークリームフロスティングを使っています。
日本の感覚だと、生クリームを泡立てたいところなんですが、室温では長く持たないし、そもそもホイップクリームでしっかりした形を作るのは難しいです。
ですので、基本のバタークリームフロスティングに、他の素材を混ぜて変化を付けたり、色を付けることで華やかに見せたりしています。
少し、例を挙げると、
・クリームチーズフロスティング------キャロット・カップケーキによく使います。残りのフロスティングにオレンジを混ぜて人参の形を作ってやると、中身がわかっていいですね。
・ホワイトチョコレートフロスティング---見た目は基本のフロスティングと変わりませんが、ホワイトチョコレートを溶かして混ぜることで、味がぐんと美味しくなります。
・チョコレートクリームフロスティング---チョコレートカップケーキの上に、更にチョコレートを混ぜたフロスティングをかぶせたものが、チョコレートラバー(愛好家)に人気です。
<アイシング>
生クリームやコーンシロップと一緒にチョコレートを溶かして、チョコレートグレーズを作り、カップケーキの上にかけると、光沢が出てとてもきれいに見えます♪
3月のセントパトリックデーに作ったカップケーキのグレーズには、ウィスキーも入って、大人のコーティングができました。
フロスティングのように、カップケーキの上にクリーム状のものをうずたかく絞り出すのではなく、ちょうどクッキーの上にチョコレートソースをジグザグにかけていくような要領で、フレーバーを添えます。
ダークチョコやホワイトチョコを溶かしてかけてもいいし、カラメルソースも美味しいですね。林檎のカップケーキを作ったときに、クラフトのキャラメルを溶かして上からかけたことがあります。
また、ジャムをウォッカで溶かしてカップケーキの上からかけるのも有りです。また、チーズケーキをカップケーキで作るときにも、ジャムのソースがよく合います。
<豆知識:フロスティングとアイシングの違い>
結論から言うと、市販のものに関しては、会社独自の呼び方があるので、どちらのネーミングでも間違いとは言えません。
ただ一般的な定義づけをすると、
・フロスティング“frosting”---バタークリームフロスティングに代表されるような、ふわふわしたクリーム状のボリュームのあるコーティングのこと
・アイシング“icing”------砂糖を水で溶かしたり、チョコレートやジャムを液状にして全体に薄く塗る、多くは照りのあるコーティングのこと
このようなイメージを持っていただけるとわかりやすいかと思います。
なお、上記のフロスティングとアイシングで例を挙げたカップケーキのレシピは、拙ブログ「世界の家庭料理からもてなし料理のレシピまで集めよう」に載せていますので、参考になさってください。
フロスティングの上に載っているトッピング
<スプリンクルの種類>
カップケーキをコーティングした後でこまごまとした飾りをつけてデコレーションする方法は限りなくありますが、いつも棚に常備している、振りかけるタイプのものを紹介しておきます。
・パウダータイプ------フルーツから自然に抽出したものから、人工的に色を付けたものまであります。
・ザラメシュガータイプ---よくクッキーやアイスクリームのトッピングにも使われる、カラフルなものです。
・コンフェッティタイプ---季節のテーマやイベントに合わせて多種多様な形のものが出回っています。
(・スプレータイプ-----スプリンクルの仲間ではありませんが、白いフロスティングの上に色を付けたいときには便利です。)
<ハロウィンのカップケーキ・デコレーションの例>
まず代表的な「くもの巣」デザインです。チョコレートグレーズでカバーした上に、ホワイトチョコで描き、その上に前もってチョコレートで作っておいたスパイダーを置いていきます。
蜘蛛まで作っている暇がないときは、市販の物が見つかるかもわかりません。食用がなければ、あらかじめ食べる人に注意をした上で、おもちゃのスパイダーリングを載せてもいいでしょう。
ハロウィンのシンボルである「パンプキン」を混ぜて作ったカップケーキの上に、オレンジで色付けしたフロスティングをかけ、ホワイトチョコで作ったクモの巣を載せたこともあります。
チョコレートカップケーキをファッジ・フロスティングでカバーし、市販のチョコでコーティングしたクッキーに、「RIP」の文字を描いて、墓石に見立てて突き刺す方法もあります。
また、カップケーキを応用して、細いリコリスを使い、本体から蜘蛛の足のようにくっ付け、更に赤いキャンディーで血走る眼を入れて、全体を大きなクモに仕上げることもできます。
これらのアイデアの一部は、このサイトで、アメリカのハロウィンのお菓子を扱ったページでも解説しています。
また実際に作ってみたい方は、洋菓子専門ブログの「手作り大好き!レシピふやそう!<お菓子の巻>」のハロウィンページをご覧いただくと、全て出てきます。
アメリカのカップケーキに使われるカップ
基本は、使い捨てのホイルや紙でできたカップですね。昔は薄い紙でできていたので、それ自体にきれいな模様が付いていても、焼きあがったときにはデザインがよく見えない状態でした。
でも最近は、しっかりした素材が使われているものも多く、シーズンにあった模様のものを使うと、それだけでも雰囲気が出て、デコレーションも生かされます。
アメリカではどんなものがあるのか、手元にあるデザインものの紙カップの写真を載せておきますね。
あと、半使い捨てともいえる、骨組みのしっかりしたタイプのホイルカップで、特殊な形をしたものもあります。たとえばハート型。これはもちろんバレンタインのときに使いました。
また、道具としてのカップではなく、食べられる入れ物として、アイスクリームコーンを使う方法もあるんですよ。やはりバレンタインの例を挙げておきますね。
デコレーションをするのに便利な小道具
基本の絞り出し袋と口金以外では、コンフェッティをただばらまくのではなく、ある程度キレイに並べるためには、ピンセットでつまんで載せることもできます。(私、A型なので。)
パウダータイプのスプリンクルに関しても、紅茶の葉を濾すのに使う、細かい目の茶こしを使ってもいいのですが、やっぱり時々、一部にドサッとかかってしまうことがあります。
特にメタリック系のパウダーだと、全体にかすかにかかっているのがエレガントなので、初めからスプレー容器に入っているものを買うのも一手です。ちなみに、容器だけでも売っています。
いかがでしたか?
これからカップケーキのデコレーションをするときに、アメリカで使っているものや、様々なアイデアがお役に立てれば幸いです。
アメリカには、ニューヨークでも有名なカップケーキの店を始め、カップケーキ専門店が多くあり、店の中に入ってデコレーションを眺めるときがあります。
でも、いつも何も買わずに出てくることがほとんどです。やっぱり自分で作ったものだと、中に何が入っているかわかって安心なので。
あなたも、カップケーキ作りを楽しんでくださいね♪