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電子レンジは今や一家に一台は必須。でもまだまだ便利な使い方をすべて試してないかも?!
温め直しが一番多いかもしれないけれど、それだけではもったいない。では、どんな便利な使い方があるのか、調理をするときの目的別に挙げていきました。
今流行りのエアーフライヤーではないので、「揚げる」機能は完全に真似できないけれど、似たようなことは可能です。電子レンジの使い方次第で、鍋を洗う手間が省けたり、時短にもなって便利な使い方が色々あります。
そのほか、電子レンジのちょっとした使い方のコツや、掃除のヒントも付け加えておきました。
電子レンジの便利な使い方(目的別)
脱水
【乾燥ハーブ】
電子レンジで調理すると水分が失われるという特性を逆に利用します。ハーブ類を洗って水気を切ったら、タオルペーパーに載せて強い電圧で30秒。カサカサになったハーブを手でもみつぶし、密閉容器に入れておくと、3か月は楽しめます。
【チップスの再生】
封を開けてからしばらく食べていないと、チップスが湿気ておいしくなくなりますよね。そんな時は電子レンジ。パイ皿にチップスを入れて高出力で1~2分かけるとパリッとします。でもすぐ口にしないで、ちょっと置いてからにした方が火傷しないでいいですよ。
【シトラスピール】
ベーキングや料理に、時々柑橘類の皮を下ろしたりむいたりして使うことがあります。いつも新鮮な果物が備わっているといいのですが、時々切らすことがあるので、備蓄があるといいですよね。
そんな時電子レンジの便利な使い方があります。レモンやミカンの皮を細長く切ったら、ペーパータオルの上に並べて皿に載せ、ハイパワーで2~3分かけたあと冷まし、密閉容器に入れておくと、いつでも使えます。
焼く
【クルトン】
サラダやスープに入れるクルトンを、オーブンで作る代わりに電子レンジを使うのです。薄切りパンの両面にバターかオイルを塗って塩を振り、好みでハーブを散らします。それぞれを2cm角ほどの大きさに切って皿に並べたら、レンジの高圧で4~5分チン。
【ナッツ】
料理をするときに、よくナッツをトーストしてから使います。オーブントースターで焼いたり、ガスコンロを使って鍋の上で焼くこともありますが、注意していないと、すぐに焦がしてしまいます。
その点、電子レンジを使うと、ほぼ満遍なくトーストできるんです。パイ皿などの耐熱容器に半カップほどのナッツを入れ、フルパワーで30秒おきに混ぜて、トータルで2分ほどかけるとトーストできますよ。
この方法はナッツだけでなく、パン粉をトーストするときや、ベーキング食材のココナッツをトーストするときにも応用できるし、ハーブシードのトーストにも使えて便利。
蒸す
【スチームミルク】
上等なコーヒーメーカーが家庭にあると、スチームミルクもボタン1つで簡単に作れるわけですが、我が家にはありません。そこで電子レンジを使います。
ジャムを作るときに使うメイソンジャーのような、蓋がきっちり閉まるガラス瓶に、半分より少ない目にミルクを入れて、腕が疲れるまで振り続けること、約30秒。
蓋を取って、高出力で約30秒レンジにかけると泡立ったミルクができるので、手動でカプチーノやカフェラテを作ることができます。
【フォンデュー】
アメリカの家庭で、少なくとも我が家では、チーズフォンデュ-は日本の焼き肉のような感覚なんです。つまり、材料を切って並べておけば、各自で勝手に食べられるみたいな。
だからよく用意するんですが、ゆっくり食べていると、最後の方ではフォンデューのチーズが固まりだすんですね。これをまた軟らかくしようと思うと電子レンジが便利。
大きいボウルに沸騰水を少し入れて、その上に小さいボウルを重ねます。その中に硬くなったフォンデューを入れて、2~3分レンジにかけると元に近くなります。
揚げる(代わり)
【ケールチップス】
ケールにも色々種類があるので、葉がカールしたものはこの方法には向いていません。平たい葉のケールを洗って軸を取り、5cmくらいの大きさに切ってよく水気を切ったら、ボウルに入れてオイルを少し加えて全体になじませます。
皿にできるだけ均一に並べて塩を少しふりかけ、ハイパワーで約3分電子レンジにかけ、パリパリになっていれば完成! まだしんなりしていれば、30秒おきに加熱してみてください。密閉容器に入れておけば、1週間くらいは持ちますよ。
【シャロット】
揚げたシャロットをバーガーにはさんだり、サラダのトッピングにしたりすることがあります。これも電子レンジで作ることが可能。ボウルに半カップの油を入れ、シャロットを3つ分くらい薄切りにして加えます。
高圧で初めは5分くらい加熱し、その後混ぜてから2分置きに様子を見て加熱。少し色づいてきたと思ったら、また混ぜて30秒置きに加熱していきます。
十分色が付いたら、ペーパータオルの上にすくい出し、塩を少々振って5分ほど置くと、クリスピーに揚がったようなシャロットが出来上がり。
皮むき
【とうもろこし】
トウモロコシをゆでるにせよ焼くにせよ、まず外の皮をめくって、中のひげをきれいに取るのって、コーンがたくさんある時は手間ですよね。でも、電子レンジで素早く取れるんです。
まずコーンの根元を2cmほど切り落として皿に載せます。一度にレンジに入れるのは4本くらいまでが適当。1~2分かけたら、コーンの先の方をつまんでゆすります。すると皮と髭がスッポリ!
一度で取れにくそうだったら、もう少し電子レンジにかけて試してみてください。
【にんにく】
ガーリックの皮をむくというか、取るのも、結構手がかかるものです。オーソドックスには、包丁の背で上から押さえつけると取れますが、にんにくの形が崩れますよね。
ニンニクの原型をとどめておきたい場合には、株から1つずつ切り離したものを皿に並べてレンジに入れ、フルパワーで10~20秒ほど回すと、簡単にスルッとむけます。
油抜き
ペパロニは好きですか? それだけでは食べないけど、ピザのトッピングに選ぶことはあります。でも脂ドギドギは嫌なんです。そんな時にはレンジでチン!
皿の上にペーパータオルを二重に敷き、ペパロニを並べたら、またペーパータオルを二重に被せて、上に別の皿を重ねます。高圧で30秒ほどかけると、低脂肪のペパロニに生まれ変わり!
苦み取り
【玉ねぎ】
オニオンを生で使うときに、苦みを少なくするには、切ってから少し塩水に漬けておく方法もありますが、電子レンジを使う方法もあり。
薄切りにしたものを皿に載せ、ラップをかけてレンジの高圧で20~30秒ほどかけ、少し冷ましてからサラダに使うと、苦みが取れて食べやすくなります。
【ニンニク】
ガーリックを生でかじると、アリシンの作用で苦みを感じます。これを取るには、にんにくを皮付きのまま容器に入れて、ハイパワーで15秒ほど電子レンジにかけると、少しまろやかな味わいになりますよ。
パンの発酵
その昔、パン作りに励んでいた頃は、よくウレタンフォームの入れ物を使って発酵させていました。住んでいる地域にもよりますが、特に寒い季節には、室温が低くてパンの発酵に適さない場合もあります。
食器洗い機を少しだけ動かして温かくしておいてから、中に入れて発酵させる方法もありますが、電子レンジの便利な使い方もあるんです。
まずコーヒーマグか、パイレックスの計量カップに半分ほど水を入れて約1分レンジにかけ、庫内を温かくしておきます。
その容器をレンジの隅に動かし、パン生地を入れた容器を入れて閉じると、蒸気の力で1時間半くらいは庫内を温かく保つことができるのです。
電子レンジの使い方のコツと掃除のヒント
温め直し
電子レンジで食べ物を温め直すとき、庫内に汁や食片が飛び散らないようにカバーをかけると思います。皿に載せたものだと専用のドーム型を使うと便利ですが、ボウルだとよくラップを使いますね。
ラップできっちりカバーをしてしまうと、レンジから出す際に、容器が触れないくらいに熱くなってしまうことがあります。これを防ぐには、ラップをかけるときに、両側を少し開けてかけるとよいです。
なおラップを使うのは、化学反応を起こして体に悪いということも聞きます。気になる方は、代わりにペーパータオルか、コーヒーフィルターを使うとよいでしょう。
更に細かい注意ですが、ペーパータオルの中には、季節のモチーフをカラー印刷したものがあります。念のためですが、電子レンジのカバーに使うときは無地の物を選んでくださいね。
また、レンジで加熱する場合の特徴として、外側から順番に化学変化を起こしていくので、大きな塊や、量が多いものをかけるときには、途中で時々混ぜて均一に加熱できるようにします。
レンジから出した後も、しばらく変化を起こしているので、数分置いておくと全体に熱が行き渡ります。
刻む準備
ベーキングに使うチョコレートを刻むとき、まな板の上で細かい粒や粉が飛び散って、一部は使えなかったり、また掃除も手間です。これをきれいに刻む下準備は、電子レンジを使うと便利。
チョコレートの板を皿に載せて、レンジの一番緩い圧力で1分ほどかけます。薄いチョコなら、周りが溶け出す前に取り出してください。逆に厚めのチョコなら、もう少し時間をかけるとよいです。
少し温まったチョコレートを刻むと、細かい破片が飛び散る心配がなくなります♪
掃除のヒント
私は、一度何かの宣伝に釣られて、“Angry Mama” という、電子レンジ専用クリーナー人形、“Microwave Cleaning Lady” を買ったことがあります。
その人形の顔が、本当に「怒れるママ」の姿だったので、面白かったのです。要は、容器の中に酢水を入れてレンジにかけると、頭のてっぺんから蒸気を出すので、「ママを怒らせたら怖いよ」って感じでした。
でも結局、1~2回使っただけでリサイクルしてしまいました。別に悪くはなかったけれど、この人形がなくても、家にあるもので同様の効果が得られるので、断捨離しただけです。
どうすればいいかというと、簡単です。耐熱ボウルに水またはレモン水などを張って、高ワットで5~10分加熱し、後は布巾やスポンジで壁にへばりついた汚れをふき取るだけ。
以上、電子レンジの便利な使い方は役に立ったでしょうか? 最後に挙げたレンジそのものの掃除以外にも、普段使っているスポンジを掃除するときにも電子レンジが使えます。食洗器に入れるよりも効果があるという噂です。
きっと、それぞれの家庭独自の便利な使い方をされていることと思います。最近の電子レンジは多機能になり、自分で考えなくても幅広い使い方があるかもわかりませんが、工夫を凝らすことは頭の体操にもなります。
いいアイデアが見つかったら、即実践していきましょう♪