食中毒の予防と対策。種類別に原因を考えて注意点を整理!

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食中毒を予防するための対策としては、どんなことに注意していらっしゃるでしょうか?

夏場は普通に気をつけると思うのですが、冬でも例外ではありません。

食中毒と呼ぶものには、何が原因で、どんな種類があるのか整理しながら、予防するための対策を考えていきたいと思います。

 

食中毒の予防と対策について

 

【O157(腸管出血性大腸菌)によるもの】

 

家畜の、特に牛の便の中に見つかることが多い大腸菌で、一番世間を騒がせるのが、O157ですが、他にも、0260111といった種類もあります。

以前アメリカにある有名なハンバーガーショップで出したハンバーグが、加熱不十分で、死者を出したことがありますが、生野菜や果物に付着した菌からも感染することがあります。

ハンバーガー

他の細菌に比べて、比較的潜伏期間が長いので、気が付いたときには、すでに多くの人に感染している場合が多々あります。ひどい下痢や血便が出ることもあり、重篤になる危険性の高い食中毒と言えるでしょう。

予防対策としては、まず肉類と野菜類の接触を避けること。家でバーベキューをするとき、生肉をつかむ箸やトングは別にしておくこと。生野菜は丁寧に洗って、調理器具の洗浄も徹底して行うことなどが挙げられます。

 

生肉

 

【黄色ブドウ球菌によるもの】

 

調理する人の手や皮膚、又髪の毛などに付いた細菌が、例えば、素手で作る、おにぎりやお寿司、又サンドイッチに付着して、体内に入ることが多いです。比較的短時間で、吐き気や下痢を引き起こします。

おにぎり

調理する人が手洗いを徹底し、髪にもカバーをかけ、調理中は顔も触らない、といったことを敢行すれば大丈夫なのですが、アメリカの寿司店では、お客さんの目の前で寿司を握るとき、ゴムの手袋をしている人がいます。

 

衛生局に言われてのことなのでしょうが、あれを見ると、お寿司を食べる気がしません。

怪我や病気の人は、極力調理を控えて、健康な人でも、まず十分な手洗いをしてから調理場に立つということを心がければ、ほぼ防げるでしょう。

 

【カンピロバクターによるもの】

 

生焼けの鶏肉は危険です。鶏肉以外の食材を使うときも、生の鶏を切るときに使った包丁やまな板を、よく洗わないで何か他の物に使っても、カンピロバクターが移るので、注意が必要です。

レバ刺し

鳥刺しを食べるときには、絶対に信用できる店だけにしましょう。焼き鳥も、火の通りが十分でないと危ないので、同様のことが言えます。下痢や腹痛の他、筋肉痛も引き起こすことがあるので、対策は十分加熱して食べることです。

 

【サルモネラ菌によるもの】

 

日本では、生肉やレバーを食べる機会が多いことから起きると思いますが、アメリカで肉を生で食べることは滅多にないので、むしろ生卵のサルモネラ菌を非常に心配しています。

生卵

だから、家ですき焼きをしても、私は平気で、というか、生卵に浸けないスキヤキなんてあり得ないので、必ず生卵を使いますが、アメリカ人の主人と子どもは、鍋から摘まんだ具を、直接ご飯の上に載せて食べるのです。

 

この菌に当たると、下痢、発熱、嘔吐を引き起こします。予防対策としては、生で食べる場合は、信用のおける店で買ったものを、新鮮な内に食べること。

卵の場合は、割れたものは選ばないこと。もし家に帰ってからわかったときは、その日のうちに、火を通して食べることなどが考えられます。

 

【腸炎ビブリオ菌によるもの】

 

生の魚や貝に付着して、激しい腹痛や下痢を起こす菌です。一番よく耳にするのは、生牡蠣の例です。夏場は海水の温度が上がるため、増殖しやすい環境になっているので、要注意です。

生牡蠣

予防対策としては、お刺身を買うときは買い物の一番最後にすること。つまり、ぎりぎりまで冷たい状態を保たせることです。家に帰ってきたら、できるだけ早く食べるか、間が空くときは必ず冷蔵保存。

ビブリオ菌は真水や熱に弱いので、家で貝や魚をさばくときは、手洗いはもちろんですが、使用するまな板や包丁の殺菌も徹底することが大切です。

 

【ノロウィルスによるもの】

 

こちらは細菌と違い、ウィルス感染になります。発生源としては、二枚貝に入り込むことが多く、比較的温度に強いのが、曲者です。

 

二枚貝

最初は食べ物が直接の原因になることがあっても、感染者の嘔吐や排泄物などから二次感染したり、汚染された井戸水から感染することも考えられるので、よく団体感染がニュースになることがあります。

 

便

大体一日から二日で、下痢、発熱、嘔吐などの症状が出てきます。

家族に病人がいる場合、トイレ使用の後には徹底した手洗いをすること。また、料理する人に腹痛や下痢の症状があるときは、できれば調理は避けた方がいいでしょうね。

トイレ

 

一度は聞いたことのある細菌やウィルスを挙げて、どういう感染経路で、どんな食中毒を引き起こすのか。また、予防するためにはどんな対策が必要かを、まとめてみました。

 

誰も食中毒になりたくはありませんよね。
でも危険性はどこにでも潜んでいます。

ほんの少し注意することで防げるものなら、それに越したことはありません。
予防対策をしっかりして、菌を寄せ付けないようにしましょう。