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バーコードの種類と、その見分け方、わかります?
黒い線が縦に並んでいるけど、どうも太さや空きスペースの間隔が違うようだし。
普通はあまり気にしないですよね。でも、特に口に入れるものに関して、どの国から来たものかを知るだけでも、賢い消費者としての心構えができると思うんです。
そこで、一般的にバーコードと呼ばれているものにはどんな種類があるのか、またその形式はどうなっているのか、といった見分け方を調べることにしました。
(このページでは、一般の消費者が小売店で手にする商品についているバーコードに限って説明します。)
バーコードの形式
バーコードというのは、通称というか、漠然とした呼び方なのですが、世界各国の商品に付けられたコード規格のことを総称して、WPC (World Product Code)と呼びます。
その中でも大きいブロックに分かれていて、主に以下の3つに分類できます。
・UPC (Universal Product Code) ―――アメリカで使用されている商品コード
・EAN (European Article Number)―――ヨーロッパで使用されている商品コード
・JAN (Japanese Article Number)―――日本で使用されている商品コード
バーコードは基本、黒の縦棒(バー)と白の空間(スペース)を組み合わせてできているのですが、これだけだと機械が一度で読み取れないこともあります。
特に、商品が箱入りではなく、軟らかいポリ袋に入っていたり、バーコードで覆っている部分が平坦でないと、何度もバーコードリーダーに通さないと反応してくれません。
スーパーで働くレジ係の方が困る瞬間です。そのため、バーの下に人間の目でも読み取れる数字が付いています。これらを手打ちすることで、商品データを読み取ることができます。
では、それらの数字にはどんな意味があるのか見ていきましょう。
バーコードの見分け方
3種類のバーコードは、互換性があるのですが、数字の表示には、13桁(または12桁)と8桁の種類があるので、やや複雑です。
世界標準は13桁で、商品が小さく表示スペースが限られているものには、短縮型の8桁が使われます。アメリカのUPCは12桁表示になっています。
(重さや長さ、速さの単位もそうですが、どうしてアメリカだけ、我が道を行くのでしょうね?!)
・13桁の場合
12--34567--89012--3
国----企業-----商品----チェックディジット
「商品コード」には、アイテムの名前や価格、色や大きさ、味に香り、個数や包装形態など細かなデータが含まれます。
「チェックディジット」というのは、バーコードをより正確に読み取るための保障番号のようなものです。
少し、実際の商品についているバーコードの例を挙げてみましょう。
EANコードの例:
(イギリス) 5013111001670--伝統の英国紅茶缶です。
(イスラエル)7290012934728--死海に旅した人からもらった泥パックです。
(インド) 8908000315631--私の一押しチャイジンジャーティーです。
(台湾) 4711162988926--やや甘めのヘーゼルナッツミルクティーです。
JANコードの例:
日本の国コードは当初「49」のみでしたが、後から「45」が加わりました。
4515996912979--カルディのジンジャーシロップです。
UPCコードの例:
014113911955--ピスタチオナッツ
091037020482--ピーナッツバター
その他、家にあるアメリカ製品のの01番から09番までの品物を並べてみました。
・8桁の場合
12--3456--7--8
国---企業---商品--チェックディジット
最近は技術が進んで、極小表示も可能になっているので、短縮型は少ないです。
国別バーコードの種類
バーコードで商品を判別するようになってから、この世界共通の商品コードシステムに加盟する国の数が増えて、現在では、国コードが2桁から3桁に広がっています。
ウィキペディアの「EANコード」で検索すると、番号順に、どの国のものかがわかるように一覧表が出てきます。
ただし、この国コードが表しているのは、製造元、もしくは販売元、あるいは輸入元がどの国であるかを記すものなので、原産国がどこかという意味ではありません。
番号の若い順に並べたものは、他のサイトで表示されているので、このページでは、地域別に主な国コードを並べ替えてみました。
私が小学校に習った頃にはなかった国の名前がたくさんあって、ちょっと地理の勉強もできました。
ただし、ヨーロッパとアジアやアフリカの境界線は難しいので、地域区分の仕方は他にもあると思いますが、ここではあまりこだわらないことにします。
<アジア> | |
アゼルバイジャン | 476 |
アラブ首長国連邦 | 629 |
アルメニア | 485 |
イスラエル | 729 |
イラン | 626 |
インド | 890 |
インドネシア | 899 |
ウズベキスタン | 478 |
カザフスタン | 487 |
カンボジア | 884 |
キプロス | 529 |
キルギス | 470 |
クウェート | 627 |
サウジアラビア | 628 |
ジョージア(グルジア) | 486 |
シリア | 621 |
シンガポール | 888 |
スリランカ | 479 |
タイ | 885 |
大韓民国 | 880 |
台湾 | 471 |
タジキスタン | 488 |
中華人民共和国 | 69- |
朝鮮民主主義人民共和国 | 867 |
トルコ | 869 |
日本 | 45-、49- |
バーレーン | 608 |
パキスタン | 896 |
フィリピン | 480 |
ベトナム | 893 |
香港 | 489 |
マカオ | 958 |
マレーシア | 955 |
モンゴル | 865 |
ヨルダン | 625 |
レバノン | 528 |
<アフリカ> | |
アルジェリア | 613 |
エジプト | 622 |
ガーナ | 603 |
ケニア | 616 |
コートジボワール | 618 |
セネガル | 604 |
チュニジア | 619 |
南アフリカ共和国 | 600~601 |
モーリシャス | 609 |
モロッコ | 611 |
リビア | 624 |
<ヨーロッパ> | |
アイスランド | 569 |
アイルランド | 539 |
アルバニア | 530 |
イギリス | 50- |
イタリア | 80-、83- |
ウクライナ | 482 |
エストニア | 474 |
オーストリア | 90-、91- |
オランダ | 87- |
ギリシャ | 520 |
北マケドニア | 531 |
クロアチア | 385 |
スイス&リヒテンシュタイン | 76- |
スウェーデン | 73- |
スペイン | 84- |
スロバキア | 858 |
スロベニア | 383 |
セルビア | 860 |
チェコ | 859 |
デンマーク | 57- |
ドイツ | 40-、44- |
ノルウェー | 70- |
ハンガリー | 599 |
フィンランド | 64- |
フランス | 30-、37- |
ブルガリア | 380 |
ベラルーシ | 481 |
ベルギー&ルクセンブルク | 54- |
ポーランド | 590 |
ボスニア・ヘルツェゴビナ | 387 |
ポルトガル | 560 |
マルタ | 535 |
モルドバ | 484 |
モンテネグロ | 389 |
ラトビア | 475 |
リトアニア | 477 |
ルーマニア | 594 |
ロシア | 46- |
<北米> | |
アメリカ合衆国 | 00-、09- |
エルサルバドル | 741 |
カナダ | 754~755 |
キューバ | 850 |
グアテマラ | 740 |
コスタリカ | 744 |
ドミニカ共和国 | 746 |
ニカラグア | 743 |
パナマ | 745 |
ホンジュラス | 742 |
メキシコ | 750 |
<南米> | |
アルゼンチン | 779 |
ウルグアイ | 773 |
エクアドル | 786 |
コロンビア | 770 |
チリ | 780 |
パラグアイ | 784 |
ブラジル | 789~790 |
ベネズエラ | 759 |
ペルー | 775 |
ボリビア | 777 |
<オセアニア> | |
オーストラリア | 93- |
ニュージーランド | 94- |
今回は、主に食料品や雑貨についている、ごく一般的なバーコードの種類と見分け方について簡単に説明しましたが、参考になったでしょうか?
特に食べ物になると、完全に日本で作られていることがわかっているものは安心ですが、どの国から来たものなのかわかりにくい場合には、気になりますよね。
そんなとき、少なくとも販売責任者国がわかれば、ちょっとは安心です。英語以外の文字が並んでいるときに、思い出してみてください。