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バナナのお菓子でアメリカで作るものはと言えば、簡単なものでは、バナナブレッドが筆頭に挙がるかと思います。子どもが小さい頃、私もよく作りました。
もう1種類よく作ったお菓子では、バナナクリームパイがあります。これは子どもも主人も大好物なので、これまでにいろんなレシピで作ってきました。
でも、これだけではありません。アメリカで作るバナナのお菓子はもっとたくさんあるので、私が過去に作ったものを中心に紹介していきますね。
最後にバナナを素材としたドリンク類(スムージー)にも触れておきます。
アメリカでよく作るバナナのお菓子
<菓子パン・スナック編>
この部類の代表格は、やっぱり「バナナブレッド」ですね。忙しいときには、箱に入ったバナナブレッドミックスを使ってもいいのですが、1からの手作りには負けます。
シンプルなバージョンも作りましたが、バナナにチョコレートを合わせると、これはもう抜群の相性になります。
アメリカの学生の、特に寮生活をしている学生たちが、カフェテリアで取り合いになるという、チョコレート・ヘイゼルナッツ・スプレッドの”Nutella”(ヌテラ)をご存知でしょうか?
お腹のすいた学生が、パンとヌテラがあれば、しばらくは持つという代物です。このスプレッドを生地に混ぜ込んで焼くと、とても美味しいバナナブレッドができますよ♪
あと、本格的なパイは次のカテゴリーで紹介しますが、手で持って食べることのできる「バナナパイ」も良いスナックになります。冷凍のパイシートを使ってできるので、簡単に作れます。
市販のものしか食べない種類では、バナナチップスですね。各会社が競っていろんな種類のものを出しています。
<バナナクリームパイ編>
バナナクリームパイは人気のパイなので、普通の食料品店でも、大量生産されたものが売っているのですが、やはり味が人工的で、特にホイップクリームには、乳化剤を投入していると思われる合成品が多く、いただけません。
欠かせない基本の構造は、パイ生地、カスタードクリーム、ホイップクリーム、バナナの薄切りになりますが、クラストの上に薄くチョコレート生地を敷いて作ったこともあります。
上述のように、バナナとチョコレートの相性は抜群なので、味の方は問題なかったのですが、このチョコレートの層が硬くなりすぎて、切るのに苦労したことがあります。
息子が高校生のときに、仲の良い家族と一緒にファミリーキャンプに出かけた際に、この「チョコレート・バナナクリームパイ」を作って持っていきました。
キャンプなので、コテージの中に座って、紙皿にプラスチックのフォークを使い、みんな自分の膝の上に置いて食べていたんですね。
そしたら、あまり器用ではない友だちが、硬すぎるチョコレートが切れずに、皿の上のパイが床に飛んでしまって、大爆笑を買いました!
このレシピは、拙ブログ「世界の家庭料理からもてなし料理のレシピまで集めよう」に載せていますので、作られるときには、チョコレートに多めの生クリームを加えて軟らかくされるといいですよ。
また、バリエーションとして、「バナナクリームチーズパイ」を作ったこともあります。クリームチーズが入るので、やや濃厚なフレーバーになります。
あと、最近作ったパイでは、トッピングにコーヒーを混ぜて作った、ちょっと異色の「バナフィーパイ」があります。
こちらは、フィリングも普通のカスタードクリームではなく、練乳と生クリームを煮詰めて作っているので、場合によってはクリームチーズよりリッチな味になります。
上記2種類のレシピは、拙ブログ「手作り大好き!レシピふやそう!<お菓子の巻>」に載せています。
<バナナケーキ編>
ケーキと言っても、スポンジケーキを土台にしたクラシックなスタイルから、ブラウニー風や、パイ生地を使うナポレオン風と、色々あります。
まず、イースターのお菓子のページでも紹介したことがある、「バナナ・ココナッツ・ラムケーキ」には、ケーキ生地だけではなく、フロスティングにもバナナのマッシュを加えているので、存分にバナナ味を楽しめます。
タイトルにバナナの名前は入りませんが、ケーキ生地の材料にたっぷりバナナが入った、アメリカ南部の伝統的なケーキの種類に、「ハミングバードケーキ」というものがあります。
これは大きなシートケーキになるので、ある友人の送別会に作ったのですが、バナナのマッシュを2カップほど生地に織り込み、他の具材も色々入っているので、運ぶときには底から支えないといけないくらいの重さになります。
このケーキが好評だったので、気をよくして、大人数のパーティーがあったときに、バリエーションも作りました。「さつまいも入りハミングバードケーキ」です。
想像してみてください。バナナのマッシュに加えて、サツマイモのマッシュが入ったケーキ生地です。これにハミングバードには定番のパイナップルやナッツが入っています。出すときにはパーティー用に切り分けました。
バレンタインのお菓子のページで紹介したものに、「チョコレートバナナケーキ」があります。ブラウニー風の生地にバナナが入っていて、飾りつけでバレンタイン用にしたものです。
しっとりしたケーキなので、良く冷やして食べると、より美味しくいただけます。
あと、とても好評だったケーキに、「バナナキャラメル・ナポレオン」があります。職場の仕事終わりのときに出したのですが、みんな疲れていたせいもあって、このケーキで生き返ったようなコメントをいただきました。
日本でも人気のミルフィーユ仕立てのケーキです。冷凍パイシートを使いますが、それでもキャラメルソースを煮詰めたり、ケーキを組み立てるのも手間がかかります。
<その他のバナナのお菓子>
プディングと名前が付くものには、例えば、ブレッドプディングとか、ライスプディングとか、パンやご飯粒を混ぜたものもポピュラーですが、バナナを入れたものも作ることができます。
私が作った「バナナプディング」は、アメリカでは昔馴染みのお菓子の、”Nilla”ブランドのウェハース(クッキー)を底に敷いて、温めて泡立たカスタードクリームを広げて焼き上げるものでした。
カスタードフィリングにチョコレートを加えれば、「チョコレート・バナナプディング」もできます。このバージョンでは、チョコレート・ウェハースをカスタードの中に挟んで作っています。
ふわふわした感じの焼き菓子では、「バナナスフレ」があります。チョコレートスフレもいいけれど、バナナスフレもいいですよ。夕食後なら、デザートワインと一緒にいただくともっといいですね。
「イングリッシュ・トライフル」にもよくバナナを混ぜて作るのですが、こちらは「イギリスの伝統的なお菓子」のページで詳しく紹介しているので、参考になさってください。
上記のケーキ編やその他のお菓子類のレシピも、「手作り大好き!レシピふやそう!<お菓子の巻>」に載せています。
バナナで作るスムージー
お菓子というカテゴリーには入らないかもわかりませんが、バナナブレッドと一緒に、おやつタイムにいただくといいと思うので、2~3点、ドリンクお紹介しておきますね。
スムージーを作るときには、他の材料に加えて、バナナを入れることがとても多いです。アメリカには簡単に作れる、パウダー状のものも出ていますが、やっぱり生の果物から作るのが美味しいし、健康的ですね。
数年前に、「グリーンスムージー」が流行っていたと思うのですが、アーモンドミルクをベースに、バナナの他に緑の野菜をたっぷり盛り込んだスムージーを作りました。
これをそのまま凍らせるとアイスキャンディーにもなります。
グリーンティーをベースに、桃とバナナを混ぜた、「ピーチグリーンティー・スムージー」もあります。
ハロウィンの時期には、ココナッツミルクをベースに、パンプキンピューレとバナナを混ぜた、「パンプキンパイ・スムージー」を作りました。
バナナを入れたスムージーのレシピは、「世界の家庭料理からもてなし料理のレシピまで集めよう」に載せています。
アメリカで作っているバナナのお菓子はいかがでしたか?
バナナは小さいお子さんから、お年寄りまで誰でも食べやすく、栄養価が高い上に、安価で年中手に入る果物なので、思い立ったらいつでも作ることができるところがいいですね。
写真をご覧になって、美味しそうなものが見つかったら、ぜひ手作りに挑戦してみてくださいね♪