この記事は約 8 分で読めます。
キッチン用品の収納に悩んだことはありませんか?
アメリカに住んでいると、比較的スペースには余裕があるので、かなりの量を収納できますが、日本の家屋なら、なかなか厳しいと思います。
でも、台所で使える便利なものが出ると、ついつい買ってしまうんですよね。後で、どこに入れようかなと、困ることがあります。
できるだけ形の似通ったもの同士をそろえて片付けるのはもちろんですが、少しでも知恵を絞って、限られた空間を有効に使いたいものです。
このページでは、わざわざ整理整頓グッズを買わなくても、キッチン用品を上手に収納する方法を道具別に考えたいと思います。
キッチン用品の効果的な収納
【鍋類】
<吊るす場所を考える>
モデルルームのシステムキッチンや、レストランの厨房の写真を見ると、よくいくつものフライパンが吊るされているのを目にします。
一般家庭ではそこまで数をそろえなくてもいいので、私はよく使うスキレットを3つ、オーブンとカウンターの隙間を利用して吊るしています。フライパン類は取っ手が長いので、棚に入れるより、吊るす方が得策だと考えます。
ただし、鉄のフライパンは吊るすには重すぎるので、棚に重ねて入れています。
ダッチオーブンもやや重いですね。普通のフックでは心もとないですが、冬のコートをかけるようなしっかりしたフックであれば、ひっかけても大丈夫だし、その上に蓋を斜めに立てかけることも可能です。
もう1つのアイデアとしては、台所のコーナーの棚は、あっても使いにくいことが多いので、思い切って取り外してしまい、そのL字型になった天井部分にフックを付けて、鍋を吊るすことも考えられます。
<蓋つき鍋の重ね方>
そのまま蓋をしてしまうと、取っ手が邪魔をして、その上には何も置けません。でも、蓋をひっくり返して鍋に載せれば、平らな面が上になるので、他の鍋も同様にして重ねて置けます。
蓋の取っ手の部分が鍋の中に入るので、全体の背丈が短くなり、棚の限られた高さにも対応できます。
別の収納方法としては、鍋本体だけを集めて、上手に大小の組合せを考えて重ね、蓋は蓋だけで、ファイルを整理するホルダーを利用して、挟んでいくこともできます。
また、洗った食器を一時的に乾かすラックの古いものがあれば、整理用におろして、その中で蓋を整頓して並べ、ラックごと棚に収納する手もあります。
フライパンだけを重ねる場合、特にノンスティックの場合は、加工している底面が傷つくといけないので、逆の発想で、一番下に小さいものを置いて、順に大きいものを載せていくと、こすりあうことがありません。
【包丁】
包丁って何本くらいお持ちですか?
私は7,8本かな?
よく、キッチンカウンターに、ナイフブロックと言って、様々なサイズの包丁が突き刺せるようになっている木製の包丁収納用具がありますね。
あれがカウンターにあると、何か、お料理できるって感じもするんですが、特に既成品のブロックがなくても、即席ブロックを作ることができます。
背の高いプラスチックの直方体の容器に、お米でも豆でもいいので、ざくざくと入れて、そこに包丁を数本突き刺すのです。
円柱の容器にスパゲティーをぎっしり入れる方法もありますが、やっぱりお米か豆の方が安定感があるし、パスタはナイフを出し入れすると途中でポキポキ折れそうなが気がします。
【まな板やベーキングシート】
平らなキッチン用品を立てて棚に収納するときですが、2,3枚ならともかく、10数枚になってくると、どれかを取り出すときにバランスが崩れて共倒れ、ということにもなりかねません。
ここでも、事務用のファイルフォルダーが生かせます。ただし、鍋の蓋より重かったりするので、何枚入れても倒れてこないだけのしっかりしたものでないといけません。
私はよくベーキングもするので、レイヤーケーキを壊さずに移動させるときに使う用具や、クッキーを焼いた後に並べて冷ます網とか、平らで面積の大きい物が結構あるのです。
これらを棚の中に設置したファイルフォルダーの間に挟んで入れているので、2,3枚一度に取り出しても、他のものは安定しています。
【お玉や泡だて器やへらなど】
私はキッチンカウンターにいろんな台所用品を並べて、いつでも使えるようにしておくのが好きなので、後ろの壁が利用できるところはほとんどありません。
でも、もし広い壁面が利用可能ならば、そこにケーキやクッキーを冷ますための金属の網をしっかり貼り付けて、そこへ、お玉や泡だて器などの器具をひっかけていくと、すぐに使えて便利だと思います。
私は、現在、円柱の入れ物に、そういったキッチン用品を収納しています。一昔前までは、特大のマグカップに入れていたのですが、一杯で入りきらないようになり、主人が見かねて、専用のコンテナを買ってきてくれました。
家の中にある物を活用しようと思えば、大きめのトマトの缶詰とかをきれいに洗って乾かしたものも使えます。
で、私はこの専用の入れ物で満足していますが、実はこれも満杯気味で、時々真ん中に入っているものや、向こう側に入れているものを取り出すときには苦労します。
そういうときには、“Lazy Susan”が役に立ちます。
「えっ!何それ??」って思われる方も多いと思います。私も長年アメリカに住んでいますが、この言葉の意味が分かったのは、かなり最近のことです。
答えは、中華料理レストランの円テーブルの真ん中にある、あの「ターンテーブル」のことです。つまり、これを円筒の下に置くと、回してどこからでも取り出しやすくなるというわけです。
名前の由来ははっきりしませんが、人の、しかも女性の名前であることは確かです。一説によると、あるメイドさんの名前で、少ない召使の数で、より効果的にテーブルに仕えるには、という発想から来たようです。
つまり、英語では「怠け者」の意味があっても、この器具に関しては、逆説的に用いられているわけですね。
我が家のお嫁さんの名前もスーザンなので、あまりこのネーミングで呼びたくありません。ちなみに、うちの嫁は、よく気が付き、極めて働き者です。あるものを最大限に利用するという意味では、当たっているかもわかりませんが。
最後は、ちょっと話が脱線しましたが、それぞれの家庭の間取りも違うし、使っているキッチン用品の形や数もピンキリなので、これ、というベストなアイデアを導き出すのは難しいと思います。
でも、そこを工夫して、限られたスペースを有効的に使うのは、いい頭の体操にもなるので、また、こんな方法もあるよ、と思いついたら、追加することにします。