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お菓子のモールドの種類をいくつか紹介します。「チョコレートのモールドの種類」については、別のページで取り上げていますので、そちらを参考にしてください。
このページでは、キャンディー系のモールドではなく、カップケーキやマフィンを作るときのスポンジ生地を使って、おしゃれな形に焼き上げるタイプのモールドをいろいろ紹介していきます。
たとえば、バレンタインに使うハート型や、パトリックデーのシャムロック型。また、イースターの卵型や、ハロウィンのパンプキン型といったような、季節に合ったお菓子を作るときのモールドの種類。
また、普遍的に使える基本のマフィン型から、貝殻のような形の各種マドレーヌ型を始め、特殊な形をしたモールドも各種そろえています。
テーマ別に、過去に実際に作った写真も載せて、どんな仕上がりが期待できるのか、ご案内しますね。
お菓子のモールド:季節に適した物
<ハート型>
2月のバレンタインには引っ張りだこになるハート型。大小のモールドがあると、パーティーの人数に合わせて使い分けできます。
<シャムロック型>
3月のパトリックデーのシンボルであるクローバー型。シリコン型も緑色なので、棚の中で重なり合っていても、すぐにパトリックデーのものと分かります。
<卵型>
4月のイースターハント用の卵の他にも、食べられるイースター・エッグがあると楽しいですね。少々細かいデコレーションになると思いますが、パステル調のアイシングで仕上げると雰囲気が出ます。
<花びら型>
春先に、花びら型のモールドはいかがでしょうか。スプリング・カラーでフロスティングをかけると、とても明るく華やいだ雰囲気になります。
<パンプキン型>
10月のハロウィンに作るかぼちゃの顔をしたモールドです。素焼きの状態ではわかりにくいので、やはりアイシングで表情をカバーしてやると、動きが出て面白いです。
カップケーキタイプのお菓子のモールド
<メタル系>
一度にたくさんセットできるように、普通サイズの物は12個、ミニチュアサイズの物は24個焼けるようになった大型タイプがあります。
レシピによっては、普通で12個、ミニで24個以上の生地ができたりすることがあるので、はみ出た分を少しだけ追加するために、個数の少ないモールドも持っています。
それから、通常のマフィンのように、上が広く下がすぼまっている形ではなく、上下の円周が全く同じ大きさで、短い円柱のような、ストーンとした形のものもあります。
また、ミニチュア・チーズケーキを焼くときに便利な、小さいながらも底抜けタイプのモールドもあります。ペーパーカップを使えば問題ありませんが、そのまま型に流し込むときには、この底抜けが役に立ちます。
変わり種としては、大きいカップケーキの上の部分だけを焼いて作る、マフィントップ専用のモールドもあったりします。
あと、ポップオーバーというタイプのカップケーキ型焼き菓子があって、スポンジケーキのように密度の濃い生地ではなく、もっと軽くふわふわした食感が味わえるパン菓子のようなモールドもあります。
<シリコン系>
マフィン類は、たいてい紙カップを型に置いてから生地を流し込みますが、シリコンだと、直接生地を流し込んでも大丈夫ですね。ただフニャフニャしているので、下にベーキングシートを敷いてオーブンに入れないと、安定が悪いです。
マドレーヌタイプのお菓子のモールド
<メタル系>
アルミのモールドでマドレーヌを焼くときには、たっぷりオイルスプレーを振っておきます。マフィンタイプと違い、紙カップを敷けないので、型から外すときに、せっかくの模様がはがれてしまうことがあるからです。
<シリコン系>
マドレーヌは、やはりシリコン型が威力を発揮しますね。焼きあがった後、モールドから取り出しやすいので、型崩れが少なくてすみます。
その他のお菓子のモールド
<ドーナツタイプ>
ドーナツは油で揚げるから、カロリーが多くて、と思って敬遠されているのでしたら、オーブンで焼いて作る、ケーキ・ドーナツを試してみてはいかがでしょうか。
<ウッピーパイタイプ>
ウッピーパイは、アメリカに来て初めて知ったのですが、マフィントップよりも少し小さめのモールドになっています。
焼きあがったものを上下に置き、クリームタイプのフィリングを挟んで、サンドイッチ状にして食べるお菓子です。日本のどら焼きのようなコンセプトのお菓子です。
ミニサイズのモールドで焼けば、ミニどら、って感じでしょうか。
<アイスクリームキャンディータイプ>
このモールドで焼いてから、スティックを刺し、チョコレート類のグレーズを付けて、ナッツやコンフェッティーをまぶすと、アイスクリームを食べるような感覚になります。
<ケーキポップ型>
ケーキやブラウニーを焼いてから、生地をボウルの中で一旦崩して、再びボール状にまとめてコーティングやトッピングを施し、ロリポップの棒に刺して作ります。
でも、初めからボール状にケーキ生地を焼けたら便利ですよね。シリコンでできていて、下部のモールドに生地をこんもり入れて、上部のモールドをはめて焼くと出来上がります。
いかがでしたか?
アメリカならではの、初めて聞く特殊なお菓子のモールドもあったのではないでしょうか?
私のキッチンの棚だけでは、こうした各種様々なモールドが収まり切らないので、地下室のパントリーも使って収納しています。
中には一度使ったきり、というのもあるのですが、やはりいろんなお菓子作りを楽しみたいと思うと、ついつい買い足してしまう悪い癖です。
多分、日本の家屋だと、大きな納屋でもない限り、収納が難しいと思いますが、よかったら新しいお菓子のモールドも試してみてくださいね。