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ブロッコリーとカリフラワーが仲間の野菜だということは、外見からしてもわかりやすいと思いますが、他にも似たような種類がありますね。
一体、それらはどんなところが共通していて、何が違うのでしょうか?馴染みのあるブロッコリーとカリフラワー以外の仲間もいろいろ挙げて、探ってみたいと思います。
ブロッコリーとカリフラワーは何の仲間?
英語のサイトで調べてみてわかったのですが、ブロッコリーもカリフラワーもどちらも、“Cole Family”に属すると書いてありました。
野菜単独の名前としては聞いたことがなかったので、再度調べてみると、“Cole”というのは、ドイツ語で「キャベツ」の意味だったんですね。恥ずかしながら、独語は勉強したことなかったので、これまで全然つながりませんでした。
そうです。キャベツを千切りにしたサラダを“Cole Slaw”と言いますよね。やっと、長年食べてきたあのサラダの語源がわかりました。
元をただせば、野生のマスタード植物から派生したもので、養殖を繰り返すことで、キャベツやケールができ、やがてブロッコリーが誕生しました。その後バリエーションとして、色白になったカリフラワーが登場することになります。
ここまでまとめると、ブロッコリーとカリフラワーはキャベツの親戚で、お互いは従兄弟のような関係にあると言えます。
ブロッコリーとカリフラワーはどこが違う?
<外見>
色は歴然と違いますね。ブロッコリーは緑でカリフラワーは白。
私たちが主に食べるのは、どちらも花蕾の部分です。上から見ると、両方とも立て込んでいるようですが、ブロッコリーの方が中の茎の方に行くと、少し隙間があるのに対して、カリフラワーは中までとても密接しています。
<栄養>
どちらも非常に栄養価が高く、食物繊維が豊富で、カロリーが少ないという、ダイエットに適した野菜と言えます。
腸内環境を整えるのに適していて、コレステロールを下げる助けをしてくれるとも言われています。また、殺虫剤の含有量が少ない野菜の一つとしても知られているので、より安心して食べられます。
では、栄養面での違いはないのかというと、ブロッコリーの方が、特にビタミンKやCといったビタミン含有量が多く、カリフラワーにはないビタミンAも含んでいて、目の健康にもいいということです。
また、あまり好ましくない飽和脂肪酸が少なく、逆に良い方の多価不飽和脂肪酸がより多いのも、ブロッコリーの特徴です。どうも、栄養面では、カリフラワーを凌いでいるようですね。
<食感>
料理の仕方にもよりますが、単純に蒸して食べるとして、ブロッコリーは適度な硬さが残るのに対して、カリフラワーは芯まで軟らかく崩れていきます。
ちなみに、食べ方として一番好ましいのは、やはり生で食べることですが、調理する場合は、水に浸けないようにして蒸すことが最善の方法です。
沸騰した水でゆでる場合は、せっかくの栄養素を無駄にしないためにも、そのゆで汁をスープやシチューに使うといいです。
なお、ブロッコリーはベイクした後でも、抗酸化物質を失わない性質があるようです。益々、ブロッコリーの値打ちが高まりますね。
ブロッコリーとカリフラワーの仲間にはどんなものが?
<ロマネスコ>
ライムグリーンと呼んでいる薄緑色をして、花蕾の先が尖っており、全体がまるで幾何学模様のように整った形をしているのが特徴です。
ブロッコリーとカリフラワーをかけ合わせていくうちに変化を遂げたと言われていますが、どちらかと言えばカリフラワー類です。
しっかりと身が詰まっていてどっしりと重く、色あせてないものを選ぶといいです。買ってきたら、密封できる袋に入れて冷蔵しましょう。
味は、調理時間が短いと、草っぽく感じますが、もう少し時間をかければ、ほのかな甘さが出てきます。
全体を蒸してから、房ごとに切り離していくと、シャキッとした食感が残り
ます。ビネグレットで和えるのもいいですね。
<ブロッコフラワー>
別名、グリーンカリフラワーと呼ばれていて、よく上記のイタリア産ロマネスコと錯覚されるのですが、別物です。
細かくはいろんな種類がありますが、大体は白いカリフラワーを薄緑色にしたように見えます。栄養分はあまり変わりなく、味は優しく、やや甘めです。
<オレンジカリフラワー>
緑カリフラワーの次はオレンジ。こちらはカナダ生まれです。ベータカロチンを含んでいるのでこの色になりました。色から想像するのでしょうか。時々、チェダーカリフラワーと呼ぶ人もいるそうです。
白いカリフラワーよりも、ビタミンAが25%多くなっています。
<パープルカリフラワー>
紫色したカリフラワーも見かけます。これは、赤ワインや紫キャベツにも入っている、抗酸化物質のアントシアニンが入っているからなんです。
色合いが濃いといっても、味の方はマイルドで、少しナッツを感じさせる風味です。
<ブロッコリーラーブ>
“Rabe”と書いて、男性の名前の“Rob”のように発音します。ブロッコリーの名前が付いていて、緑色で、見た目も似ているのですが、植物学的には、カブに近い仲間なんです。
苦味があるので、そのままよりは、ソースに絡めた方が食べやすいと思います。刻んでスープに入れるのもいいですね。
<ブロッコリー二>
上記のラーブと色や形が紛らわしいのですが、ブロッコリー二は、何と日本人が開発した野菜なんですね。
ブロッコリーとカイラン(チャイニーズケール)を掛け合わせているうちに自然発生したものです。
花蕾が小さく、茎が細長くできていて、別名、ブロッコレットとか、ベビーブロッコリーとも呼ばれていて、食べやすい甘さです。
あるお店で、紫色バージョンもあるとわかりました。
以上、ブロッコリーとカリフラワーの仲間を紹介し、似たところや違うところを挙げてみました。
今度食料品店に行ったら、是非食べていない種類にも挑戦してみてくださいね。