この記事は約 7 分で読めます。
体を温めることは、寒い冬の間のみならず、健康上とてもいいことですよね。だって、体温が一度上がると、免疫力が数倍跳ね上がると言いますからね。
特に私のように、末端冷え性に悩んでいる者にとっては、改善策はないものかと、常に情報を探っています!
体温を上げるためには、運動ももちろんですが、食事に気をつけることも大切です。このサイトは料理のまとめサイトなので、食べ物で温活できることを考えていきます。
体を温める食材をかしこく使えばいいわけです。では、どんな食材が有効なのか、メインの食べ物から、お菓子や飲み物といった大きいグループに分けて解説します。
*体を温める食べ物*
<主になる食材>
「炭水化物」では、玄米や全粒パンに蕎麦。つまり精製されてない食材。
「肉類や魚類」では、赤味の肉や魚に、イカ、タコ、海老、蟹といった、いわゆる魚介類。
いずれも、色が白っぽい「冷色」ではなく、赤や黒といった濃い「暖色」の食材です。
<野菜や果物>
「野菜」では、地下茎、つまり土の中で育つ根菜類。たとえば、大根、蓮根、人参、ごぼう、生姜、玉ねぎ、いも類など。
「果物」では、寒い地方で主に収穫されるもの。たとえば、リンゴやブドウ、桃や李、杏子やイチジク、さくらんぼなど。
地中で育つ野菜果物類は、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。そういう食材を食べると代謝がよくなる。すると血行を促進する。つまり体が温まるという図式です。
また、寒冷地域で採れたり、冬の間に収穫される食材は、熱の吸収率がよくないと育たないので、自然に体を温めてくれるのです。
<調味料>
塩(天然)、醤油、味噌、唐辛子など。
塩が体を温める力を利用した食べ物が「漬物」。だから、東北地方の寒い地域では、生活の知恵として美味しい漬物が作られてきたんですね。
大根を燻製にして、塩と麹で漬け込んで作る、秋田特産の「いぶりがっこ」を召し上がったことありますか? まさに知恵の結集といった感じがします。
醤油や味噌といった発酵食品が体の代謝を促進して、体を温めてくれることは言うまでもありません。
唐辛子には発汗作用のある成分がたっぷり含まれています。汗をかいて温まりましょう。
*体を温めるおやつやお菓子に使う食材*
糖分を取りたい場合、白砂糖は体を冷やしますが、てんさい糖や黒砂糖なら大丈夫。同じく、普通のお酢も暑いときにいただくのはいいですが、体を温める目的なら、黒酢。
みつ豆を食べるなら、黒蜜で。ところてんを食べるなら、黒酢でいただきましょう。黒い色の食材は体を温めてくれます。
小豆には、余分な水分を体から出してくれる作用があるので、小豆がたくさん入った和菓子もいいですね。
夏に、水分を多く含む新鮮な果物を食べると涼しくなっていいのですが、体を温めるには、すでに水分を飛ばしているドライフルーツがおすすめです。
また、ナッツには、血管を広げて血液の流れをよくしてくれる良質のオイルが多く含まれているので、スナックにもってこいです。
特に食前に30gほどのナッツを食べると、血管の中に良い油の壁を作ってくれるので、後で食べる食材に少々問題があっても、悪い物の吸収をある程度防いでくれるのです。
*体が温まる飲み物*
まず初めに、温度が熱ければ、体が温まる、という単純なものではありません。
お風呂を思い出してください。高温の湯舟で短時間浸かるより、中低温で、長時間浸かる方が、体が芯から温まり、体温を持続できます。
<ノン・アルコール・ドリンク>
恥ずかしながら、緑茶と紅茶の葉は同じものから来ていて、収穫時期や製造工程が違うだけだということを、かなり長い間知らなかったんですね。
体を温めるためにお茶を飲むなら、緑よりも赤か黒と、色の種類で覚えておくといいです。紅茶は漢字では赤だけど、英語では、ブラックティーと言って、黒ですものね。
つまり、未成熟の段階で摘んだ茶葉ではなく、成熟してよく発酵させた紅茶やウーロン茶に、プ―アールティーやルイボスティーといった、色の濃いものが体を温めてくれます。
紅茶に生姜を入れてジンジャーティーにすれば、香りを楽しみながら、体もポカポカです♪
また、野菜のところで説明したように、根菜類には体を温める力があるので、ゴボウ茶や、たんぽぽの根から作られているタンポポ茶もいいですね。
お茶の種類で言えば、血液をサラサラにして血行を良くしてくれる、ポリフェノールという成分を含んだ黒豆茶もおすすめです。
実は、ココアにもこのポリフェノールが含まれています。寒い冬には温まりますね。カフェインのきついコーヒーは、体を冷やしますが、タンポポ珈琲なら大丈夫です。。
あと、発酵ドリンクで、お子様でも飲める「甘酒」に生姜をたっぷり入れて飲むと、体の中からポッカポッカしてくるのがわかります。
<アルコール・ドリンク>
ワインなら、白ではなく、赤ワイン。ビールなら、黒ビール。これらも色で覚えておくとわかりやすいですね。白ではなく、赤や黒!
特にフルーティーな赤ワインや、デザートワインを温めて食後に飲むと、体がじんわり温まるとともに、リラックス効果も出て、ぐっすり眠れますよ。
焼酎なら、麦焼酎ではなく、芋焼酎です。もちろん米焼酎や、日本酒、中国の紹興酒も体を温めてくれます。冬はやっぱり熱燗ですよね。梅酒もいいな。
洋物なら、大麦からできるウィスキーではなく、果実酒を蒸留したブランデー。暖炉の側で、大きなブランデーグラスを片手に寝そべるのも粋なもんです♪
*体を温める食材のまとめ*
グループ別にいろいろ具体例を挙げていきましたが、いちいち個別に覚えなくても、簡単に見分ける方法があります。
一部例外はありますが、大体以下の法則が当てはまります。
体を温める食材とは、
・地中で育ったもの
・寒い地域で生育したり、冬の間に収穫するもの
・発酵食品
・塩分の濃いもの(でも、摂りすぎには気をつけてね。)
・食材の色が、暖色と言われる赤・橙・黒のもの
というように、まとめることができます。
気温が零度以下になる極寒の折には、献立を考えるときに、できるだけ体が温まる食材を使って、ポカポカしてくださいね♪