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鶏肉料理の名前で、よく聞いたり食べたりするものには、どんなものがあるでしょうか?
アメリカでも鶏肉は安価で手に入れやすい肉なので、1週間の内、何回も食卓に登場する家も多いです。
ご存知のように、中華料理店に行っても、実に多くの種類のチキンを扱った料理名が並んでいますが、このページでは、主に西洋で調理される鶏肉料理を扱います。ただし、インド料理は少し含んでいます。
チキン・ディッシュの英語名をアルファベット順に並べて、簡単な解説を加えることにします。
鶏肉料理の名前
“Barbecue chicken”
バーベキュー料理は、鶏肉には限りませんが、チキンもその素材の1つでよく使われます。気候がよくなって、庭先やピクニック先で手軽に作れるように、市販のバーベキューソースも各種出回っています。
でも、時間の余裕のあるときは、家庭で作るバーベキューソースが美味しいですね。いつも1から全て始めるのではなく、市販のソースに手を加える方法もあります。私もバーベキューチキンを、ソース共に作りました。
“Beer can chicken”
こんな名前の鶏肉料理ってあるの?と思われたかもしれませんね。
あるんですね、この名前の料理が。これは、ローストチキンの部類にも入るし、上記のバーベキューチキンに入れてもよかったんですが、ネーミングがユニークなので、独立させました。
要は、缶ビールを開けて、まあ適当に味見に飲んでから、その上に鶏を丸ごと載せてローストするというものです。すると、調理中、ビールが発する蒸気でチキンがふんわり仕上がるといいます。(私はまだ試していませんが。)
後は好みのソースをつけるなり、最初からソースを用意して何度も塗りながら焼いてもかまいません。
“Buffalo wing”
バッファローウィングは、アメリカ料理で、ニューヨーク州のバッファローで生まれました。手羽先を揚げた後、酢の入ったとてもスパイシーなソースを絡めてあって、これだけ食べていると、口の中が火事になります。
“Chicken Cacciatore”
この鶏肉料理の名前は、カタカナ表記が難しいですね。「チキン・カチャトーラ」になるでしょうか。”Cacciatore”というのは、イタリア語で「狩人」という意味だそうです。
鶏肉一羽をバラバラにして炒め、トマトをはじめとする各種野菜も一緒に炒めてから、トマトソースや赤ワインをベースにしたスープで煮込むイタリア料理です。パスタと一緒に召し上がるといいです。
“Chicken Fricassee”
チキン・フリカッセは、その綴りからもわかるように、フランスの家庭料理として知られていますが、ボリビア生まれです。鶏肉に限らず、肉類をクリームソースで煮込んだ、白煮込み料理になります。
私も、手早く作れるフリカッセや、少しバリエーションになるレシピで、パスタの上にかけていただくチキンのフリカッセを作ったことがあります。
“Chicken Kiev”
チキン・キエフはターキー肉を使っても作れますが、薄切りにした鳥肉の上にバターとハーブやスパイスを置き、くるくる巻いてしっかり止め、衣をつけてから揚げます。
すると、出来上がってナイフを入れると、中からジューと風味の加わった汁が流れ出てきて、美味しさをそそります。
“Chicken Marsala”
チキン・マルサラは、イタリア料理をアメリカ風にアレンジしたもので、鶏肉のソテーに、マッシュルームを炒めてマルサラワインで味付けをしたソースをかけていただきます。
“Chicken Milanese”
チキンミラネーゼは、ミラノ風チキンカツレツといった感じです。鶏の胸肉やささみを、たたいて薄くしてから衣をつけて、フライパンで黄金色になるまで焼きます。
トマトソースをかけることが多いのですが、バジルオイルのソースをかけてもおいしくいただけます。
“Chicken Paillards”
チキンのパイヤールは、鶏肉を薄くのばして味付けし、フライパンで焼いていく料理です。レモンやオイル、マスタードなどを合わせたものをこすりつけ、下味をつけてから小麦粉をまぶして塩胡椒し、焼き上げます。
“Chicken Parmesan”
チキン・パルメザンは簡単に言うと、チキンカツをスキレットで焼いて途中まで調理した後、チーズをのせてオーブンで最後まで焼き、マリナラなどのトマトソースをかけて食べる料理です。
衣をつけるときにも。、おろしたパルメザンを混ぜるとおいしいですし、後で上に被せるチーズをモッツァレラにすると、食べるときによくのびて美味しく見えます。
“Chicken Piccata”
ピカタという料理は、鶏肉を使わなくても作れます。普通は、用意した肉に塩胡椒し、小麦粉をまぶしてソテーした後、鍋に残ったエキスにレモンジュースやケイパーを加えて味付けしたソースをかけていただきます。
私は、面白いバージョンがあったので、チキンピカタグラタンというものを作ったことがあります。
“Chicken Saltimbocca”
サルティンボッカは、肉料理の名前のページでも説明しましたが、子牛肉や豚肉でも作られます。生ハムとセージを載せて爪楊枝で抑え、さっとソテーしていただくイタリア料理です。
“Chicken Satay”
サテイもインドネシア料理から派生して、随分人気が出ました。殆どの肉類に応用できますね。串焼きにした肉につけるピーナッツバター系のソースがとてもおいしいです。
“Chicken Scaloppine”
スカロピーネも肉料理のページに出てきたイタリア料理です。やはり肉の薄切りであれば、種類は問いませんが、一番人気は子牛肉ですね。スカロピーネ用の薄切りがパックに入って売っているので便利です。
鶏肉の薄切りが手に入らないときは、肉たたきである程度薄くしてから、ソテーすれば、同じように調理できます。
“Chicken Schnitzel”
薄切り肉を使ったドイツ料理で、一番有名なのは豚肉ですが、シュニッチェルもまた、鶏肉を使って作ることもできます。要するにチキンカツなのですが、薄く広がったカツに仕上がります。
“Chicken Tikka Masala”
鶏肉をマリネしてローストし、マサラソースをからめて食べる、インドのカレー料理です。ティカ・マサラ用のスパイスパックとかも売っているので、手間を省きたいときには便利です。
“Coq au vin”
コック・オー・ヴァンという名前を聞くだけで、赤ワインの香りがプンプンしてきます。鶏肉に玉葱やマッシュルームを入れて煮込むフランス料理ですが、以前に作った記憶では、バーガンディーを1本、ドボドボッと入れました。
“Cordon bleu”
豚肉や子牛肉でも作れますが、これはやはり、チキンのコルドン・ブルーが一番有名ですね。鶏肉の中にチーズをはさんで衣をつけてから、焼いたり揚げたりするので、切ったときにとろけて出てくるチーズが何とも言えません。
“Paprika chicken”
パプリカといえば、ハンガリアン。この鶏肉料理には、野菜の赤パプリカも入っているし、普通はスパイスとして少しだけ使うパプリカパウダーも、ふんだんにソースに入っています。
“Rotisserie chicken”
鶏肉の丸焼きなわけですが、ロティサリーなので、焼いている間にくるくる回っています。私も昔、家庭用のロティサリー器具を持っていたのですが、あまり使わなかったので、人にあげるか売るかしてしまいました。
“Tandoori chicken”
タンドリーチキンは、ヨーグルトやスパイスをたっぷり入れたソースでマリネしておいた鶏肉を焼いて食べる、有名なインド料理で、骨付き肉を大抵、食紅とかを使って着色していることが多いです。
世界の鶏肉料理の名前でも、大体有名なものを挙げていきましたが、全て召し上がったことがありましたか?
ここに挙げたものは、アメリカの家庭でもほぼ作ったことのあるものばかりですが、世の中にはもっともっとバラエティー豊かな調理法でチキンを食べる機会があるので、これからもいろんな方法を試してみたいと思っています。