サラダの種類についている名前のこと。どれぐらい知ってる?

この記事は約 8 分で読めます。

サラダの種類別についている名前を考えてみたいと思います。これまでにいろんな食材を組み合わせて作ってきました。有名なもので一番数多く作ったのはシーザーサラダですね。これにもいろんなバリエーションがあります。

そのサラダの名前を聞けば、どんな種類のタイプなのかがすぐにわかるという類のものをグループに分けることにしました。まずは、地名とか人名などの固有名詞がついて有名になったもの。

 

次に、サラダを作る方法というか、その形態から名前がついたもの。最後に、一番わかりやすく、素材そのものがネーミングの一部になっているもの。という風に種類分けしてみました。各グループでは50音順に紹介しています。

 

サラダの種類:名前が固有名詞から来ている

 

ウォルドーフ“Waldorf”は、同名のホテルが、その昔アメリカのニューヨークにあって、そこで初めて出されたそうです。レタスの上に、リンゴとセロリを刻んだものやナッツやレーズンを混ぜて、甘塩味のマヨネーズで和えて作ります。

ウォルドーフ・サラダ

 

カプレーゼ“Caprese”はイタリアの「カプリ島のサラダ」という意味で、トマトの輪切りに生のモッツァレラチーズをオリーブオイルで和えて、バジルを散らして作ります。この赤、白、緑のコントラストで何を思い浮かべますか?  
そう、イタリアの国旗の色ですよね。

ちょっとおまけに桃をあしらって作ったことがあります。

カプレーゼサラダ・ピーチ入り

 

コブサラダ“Cobb Salad”はアメリカ西海岸発なんです。あの映画で有名なハリウッドにあるレストランシェフの名前から来ています。彼が素材をササッと混ぜて手早く作れる物を作ったら、大人気になってリピートされたのがきっかけです。

コブサラダ

食材の種類としては、レタスのほかにトマトやアボカド、キュウリやゆで卵、ハムとかチキンを食べやすい一口サイズに切って、ベーコンとチーズなどを加えて作ったものです。

 

シーザーサラダ“Caesar Salad”は超有名ですね。でも、あの歴史上の人物、ジュリアス・シーザーから来たわけではありません。実は私も最初はそうなんだろうと思っていました。

チキン・シーザーサラダ

 

ロメインレタスを使うからローマに関係ありと思ってしまいますよね。でも本当は、アメリカの国境に近いメキシコのレストラン・オーナーが考案したものだったんです。

 

シーザーサラダ・サウスウェスタン

 

ある日、ハリウッドから大挙して押し寄せた客をもてなすのに作った苦肉の策だったとか。人間は断崖絶壁の環境に押しやられると、頭をフル回転させてよい知恵を出すものですね。

 

ケールとロメインのシーザーサラダ

 

とにかくこのとき作ったシーザー・ドレッシングを後日発売するようになり、一気に拡散していったようです。

 

シーフード・シーザーサラダ

 

ニソワーズ“Nicoise”は「ニース風サラダ」ということで、南フランスの地方の名前から来ています。使用する素材は、トマトにオリーブ、ゆでた卵にポテト、玉ねぎやいんげん、ツナ(シーチキン)などが多いです。

ニソワーズサラダ

 

マセドニア“Macedonia”はミックスフルーツサラダのことですが、古代ギリシャ時代に存在した、いろんな民族が寄ってできた王国の名前から来ています。だから、色とりどりの種類の果物を集めて作るサラダになったんですね。

フランス語では、”Macedoine”(マセドワーヌ)になりますが、日本では、野菜や果物をサイコロ大に切ったサラダのことをマセドアンサラダと呼ぶことが多いと思います。

 

 

サラダの種類:名前が作り方から来ている

 

チョップドサラダ“chopped salad”は最近人気急上昇中のようですが、食材を一口サイズに切って盛り合わせたものという点で、コブサラダの種類に似ていますね。名前が変われば新鮮味がわくということでしょうか。

 チョップサラダ・地中海風

 

レタスまでチョップしてしまう地中海風や、固有名詞のグループで紹介したカプレーゼの素材を使って作ったカプリ風もあります。

 

カプリ風チョップサラダ

 

ミモザサラダ“mimosa salad”は、基本のサラダの上に、ゆで卵の、特に黄身を刻んだり裏ごししたりして散らしたときに、まるでミモザの花のように見えるところから来ています。ドリンクにもこの名前の物がありますね。

 

スポンサーリンク

 

サラダの種類:名前が食材から来ている

 

グリーンサラダ“green salad”はその名前の通り、緑の葉野菜を主体にしたサラダなので癖がなく、あとは上にかけるドレッシングでフレーバーを楽しむようになっています。トッピングを工夫してもいいですね。

グリーンサラダ

 

コールスロー“coleslaw”は和食にも合うので、日本の食卓でも人気の品だと思います。

コールスロー・クリーミィー

 

オランダ語で「キャベツサラダ」という意味になるので、千切りにしたキャベツをマヨネーズで和えたり、あっさりとお酢のビネグレットで和えるのも好きです。

 甘酸っぱいコールスロー

 

これもポピュラーなサラダなので、いろいろ種類を変えて作っています。

 

コールスロー(海老入り)
クリーミィーなものから、アクセントにピーナッツや海老を入れたものまで。

 

 

ベトナム風のコールスローレシピでは、基本から外れますが、キャベツの代わりに白菜を使って作ったこともあります。

 

コールスロー・ベトナム風

 

パスタサラダ“pasta salad”は、それだけでも主食になることがあります。

ルッコラとアスパラガスのパスタサラダ

 

日本だとマカロニサラダあたりが一番よく作られるのではないでしょうか。
アメリカでは様々な種類のパスタを使って作ります。

 

ペンネのパスタサラダ

 

サラダにはショートパスタを使うことが多いですが、中にはロングパスタを使ったときもあります。

 

枝豆のパスタサラダ
 白菜と極細パスタのサラダ

 

ビーンサラダ“bean salad”も豆の種類を変えることでバラエティー豊かになります。

ビーンサラダ・地中海風

 

アメリカで最もポピュラーなのはスリービーンサラダ、つまり3種の豆を使って作るものですが、それだと面白くないので、7種類混ぜたこともあります。

 

7種類のビーンサラダ 

ポテトサラダ“potato salad”はもう説明の必要もないと思います。アメリカンやジャーマンと、お国によっても特徴がありますが、私はやっぱり日本のポテトサラダが一番好きです。

 

いかがでしたか? まだ召し上がっていないサラダは見つかったでしょうか?

サラダはサイド・ディッシュにもなるし、メインとしても立派に活躍するので、いろんな食材を使って組み合わせを楽しみたいですね。

 

関連記事:野菜果物類を保存する最適なヒントの数々