野菜果物類を保存する最適なヒントの数々

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野菜や果物は新鮮な間に使って食べるのが一番ですよね。

自宅の菜園に欲しい野菜果物類がほとんど植えてあって、毎回収穫して料理できるのなら最高ですが、たいていお店で買ってきて室内または冷蔵庫で保存が一般的です。

 

夏場だと、台所のカウンターに置いたままにしておくと、あっという間に熟しすぎたり、かびたりすることがあり、冷蔵庫での保存が多くなると思いますが、果物や野菜の種類によっては、それぞれのうま味を生かす保存法があります。

生の果物野菜類を、できるだけ長く新鮮に保存するために知っておきたいことをまとめてみました。一度に食べきれない野菜や果物をいただいたときなどにも役に立つヒントになると思います。

 

野菜果物類を常温保存するときに知っておきたいこと

まず果物を室温で置いておくとどうしてすぐに軟らかくなるのでしょうか?

それは、果物がエチレンガスを出すからなんですね。このガスが酵素を分解し、細胞分裂を早めるので、傷む具合が進みます。代表的な例がバナナです。カウンターに置いておくと、どんどん黒くなっていきます。
バナナ・ホルダー
バナナを吊るす専用の台もありますが、傷む速度はそんなに変わらないと思います。これを逆の発想で考えると、未成熟の果物があって、早く食べられるように熟してほしいときには、バナナを横にくっつけて置くとよいです。

アメリカのキッチン用品売り場で、リンゴの形をしたプラスチックの容器に何がしかの物体が入っていて、これを果物の横に置いておくと、このエチレンガスを吸収してくれるというようなふれ込みの物が売られていました。

 

新しいものに目がない私は、さっそく買ってきて試してみましたが、何の効果もありませんでした。また、緑色をした野菜果物専用の保存袋も売っているようですが、試した人の話では、あまり変わらなかったということです。

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バナナ以外で、カウンターの上で保存しておくとよい果物には、アンズ、キウィ、スモモ、ネクタリン、パイナップル、パパイヤ、マンゴ、桃、トマトなどがあります。アボカドは、熟すまでは室温で保存して、成熟したら冷蔵庫に移しましょう。

 

ここで、とっておきの果物保存のコツを2つ紹介します。

桃はもぎたてが最高においしいですが、そんな機会は滅多にないので、普通はお店で買ってきますよね。お店から家に持ち帰るだけでも、袋の中でこすりあって茶色くなったりします。

もし家に12個くらいのマフィン型をお持ちでしたら、桃の大きさにもよりますが、桃を1つ飛ばしにして型に置いていくと、桃同士で傷つけあうこともなくなります。

ピーチ・ホルダー
イチジクもよく熟れたものはおいしいですね。こちらも軟らかくて繊細です。熟してくると汁も出てくるので、イチジクは大きさからしても、卵のケースがぴったりです。できればリサイクルできる素材のものがいいですね。

イチジク・ホルダー
一方、野菜類のなかで、室温で、と言ってもできるだけ涼しいところでの保存が望ましい野菜には、いも類、玉ねぎ類、カボチャ類、ニンニクなどがあります。

 

野菜果物類を冷蔵保存するときに知っておきたいこと

野菜果物と一口で言っても、それぞれの特徴があるので、同じ冷蔵保存でも、低温がいいものと、冷温がいいものがあります。まず、冷蔵庫の性質から見ていくことにしましょう。

冷蔵庫の中の温度は、実はどこでも一定ではないのですね。戸を開け閉めする関係上、どうしても手前の方はそんなに冷えません。そういう場所には、冷えすぎると困る、かんきつ類、ベリー類、メロン、とうもろこしなどを置くといいです。

 

冷蔵庫の一番下には、引き出しがついていると思います。いわゆる野菜かごですね。ここは少し湿度も加わるので、通気口で調整しながら、あまり乾燥してほしくない野菜類を入れておくといいです。
冷蔵庫オープン
例を挙げるときりがないのですが、たとえば、インゲン豆、カリフラワー、キャベツ、きゅうり、ズッキーニ、セロリ、なす、人参、ねぎ、ビーツ、ピーマン、ブロッコリー、マッシュルーム、ラディッシュ、葉野菜などです。

お店で袋入りで売られている野菜がありますが、最近の袋はポリマーでできていて、無数の穴が開いており、腐敗を遅らせるとともに、適度な通気性があり、そのまま冷蔵しても大丈夫なものも多いです。

 

冷蔵庫の真ん中は、ちょうど中間の温度になるので、いろんなものが置けます。一番上は、よく冷えるので、腐りやすい他の食品や食材を置くといいですが、果物の中では、冷温にも耐えうる、ブドウやリンゴになるでしょう。

一度、冷蔵庫の一番上の一番奥に生卵が追いやられて、いざ使おうと思っても簡単に割ることができず、やっと壊したら、中は半冷凍状態になっていたことがありました。それぐらいよく冷える場所です。特に奥は。

 

 

以上、野菜果物類を長く持たせるために最適な保存方法を探ってみました。自然の恵みを大切にして、無駄のない食生活を送りたいものです。

 

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