この記事は約 8 分で読めます。
キッチングッズで便利な物って、いろいろありますよね。
私はアメリカに住んで30年になるので、こちらでいろんなものを買ってきました。キッチンストアに行くと、何か新しくて使えそうなものはないかなと、いつもウィンドウショッピングをしています。
初めは、少々アメリカ人のことを馬鹿にして、こんな器具をわざわざ使うより、手でやった方が早いでしょう、という観念もあったのですが、まあ試してみようという気持ちで、どんどんグッズが増えていきました。
製菓道具まで入れると、ちょっとまとまりにくくなるので、このページでは、料理全般で使うキッチングッズで便利なものを抜き出してみることにします。
中には、どんな名前で呼ばれているのかわからないものもあるので、順不同で、
思いつくままに挙げていきます。
キッチングッズで便利なものいろいろ
【スクレーパー】
鍋やキャセロールにベーキング皿などを洗うときに、前もって料理カスをこそぎ取るには、これが一番ですね。
初めて使い出したときには、あまりに便利で安いので、知り合いにも買って、プレゼントしまくっていました。
プラスチック製だけれど、かなり長持ちします。食器洗いには、マストですね。
【バター容器:その1】
アメリカのレシピでバターを使うときは、ほとんど大さじで何杯、という言い方をするんですね。もちろんバターは固形で、わざわざ計量スプーンに取って測るわけではありません。
バターが入っている箱は、普通1ポンド(454g)入りで、4等分されて、紙に包まれており、それぞれの紙に、大さじ1杯分ずつの配分線が印刷されています。
したがって、その線に沿って必要な分を切り取ってもいいのですが、私は専用のバター押し出し容器に入れて、その外側に記されている線の分量だけ底から押して、バターを切り出すようにしています。このキッチングッズ、便利です。
いちいちバターケースに入っているバターを切り出さなくていいですから。
【バター容器:その2】
もう1つの入れ物は、やはり4分の1ポンドの立方体を入れておくもので、このまま出ている部分をトーストにこすりつけて塗ったりできるし、鍋でバター炒めするときにも、熱い表面に押し付けて溶かして使うこともできます。
【挽肉を細かくする道具】
挽肉を炒めるときって、最初はごろごろ塊になった状態ですよね。これを細かく砕くのは、普通のへらでもできますが、この先が十字型になったものを使うと、ポテトマッシャーのように素早くほぐしていくことができるので便利です。
【マッシュルームの汚れ落とし】
日本でマッシュルームを使うときは、普段は椎茸か、エノキとかしめじとかで、傘の上を掃除することは、松茸くらいしかないですよね。
でも、アメリカのマッシュルームで日常的に使うのは、ホワイトかブラウンの頭がくりっとした茸類で、よく土で汚れていることがあります。それを掃除するには、このブラシが便利です。
【鍋の煮汁を捨てるときの抑え】
食材をゆでたり煮たりした後で、その煮汁だけを捨てたいときに便利なのが、このキッチングッズです。鍋の蓋を少しずらして被せ、汁を流すこともできますが、細かい具材だと隙間から流れ落ちてしまいます。
そんなとき、煮物用の鍋ならこれを使うと、中の具を抑えつつ、汁だけを穴から流し出すことができます。
【フライパンの中身をこぼさずに出すための取り付け用具】
名前を忘れてしまったので、ほとんど説明口調のタイトルになりました。実はこれ、ごく最近キッチンストアで発見したものです。
フライパンで調理した後、固形物だけであれば、大抵きれいに取り出せると思うのですが、汁の多いものだと、一気に鍋からはみ出てきて、こぼしたりすることありませんか?
そんなときに、このシリコン製の柔軟なキッチングッズを、スキレットの片側に、はめ込むようにして取り付けると、ジュースがとゆ(とい)を伝うように、一か所から行儀よく流れ出てくれる便利なものです。
【電動缶切り(電池式)】
縦型で、コンセントをつないで使う電動缶切りも持っていますが、こちらは缶の上にはめて置くと、勝手にトコトコ一周して缶を切り開け、蓋もこの器具にくっついて取れるので、とても便利です。もうコンセント型は使っていません。
【押し出し式計量スプーン】
計量スプーンで粉類や、サラサラした液体を測るときは、問題なくスプーンの中身を空けることができますが、クリーム状のものになると、ナイフか何かを使わないと、スプーンからきれいに取り出せませんよね。
そんなときには、スプーンに押し出し機能が付いた、便利なキッチングッズがあります。大さじ用と小さじ用に分かれているので、一通り測れます。
【ハーブの葉を一気に摘めるグッズ】
外国料理のレシピでよく使うハーブの葉ですが、タイムとかのとても小さい葉を1つ1つ摘まんでいくのはとても時間がかかります。来客の折、かなりの下準備がいるときには、主人にもこの作業を頼むことがあります。
でも、このキッチングッズの穴に、ハーブの茎を通せば、スルスルっと、葉を落とすことができるので、とても便利です。
【ロングパスタ用計量グッズ】
スパゲッティーやリングイネといったロングパスタを調理するとき、一人分を百グラムとして重さを測るのも1つですが、この大きな穴あきグッズを使うと、一人分から四人分までの分量をかさで測ることができます。
難点としては、一人分の量を調整したいときとかには不向きです。
【レモン・ライムセーバー】
レモンやライムを半分に切ったときに、残りの半分を小皿に伏せておいたりすることはできても、ほんの少しくし形に切り取った残りは、形が変形しているので、保存の仕方に困りませんか? そんな悩みを解決してくれるのがこのセーバー!
裏からでも表からでも使えて、付属のゴムのかけ方次第で、変形した残りの果肉表面をぴったりカバーしてくれるのです。
いかがでしたか?
このキッチングッズは便利そう、というものが見つかったでしょうか?
私の引き出しの中には、昔々に買って使い忘れ、何の目的に使うのだったかも忘れてしまっているものもあるのですが、今回は、今でも利用しているお役立ちグッズを紹介しました。
どれも安価で買えるものばかりなので、今後のクッキングの時短作戦に生かしていただければ幸いです。