ペルーの食べ物で有名なものを体験!クイとかチチャって何?

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ペルーの食べ物

南米ペルーを旅してきました。食べ物で有名なものには、ちょっと引いてしまうものもあったりしますが、現地に行ったからには何事も体験あるのみ!の勢いで食べたものがあります。

また、マチュピチュを始め、クスコの街そのものが、約3400メートルほどの標高があるため、高山病対策に飲む特別なお茶があったりします。

でも一番印象深かったのは、ガイドブックには載ってないような山奥にある村人が経営する食堂での素朴なランチでした。旅の余韻を感じながら、ペルーの食べ物で有名なものを紹介していきますね。

 

ペルーの食べ物で有名なものって?

肉類

Cuy

ペルーのクスコに行って、この食べ物を食べて帰らないと、土産話ができないほど有名です。何かというと、実はギニーピッグ(モルモット)! 昔の人の知恵で、繁殖がたやすく栄養価値が高いものを育てることで、安定した食生活を保ったのですね。

村人の家に訪問した時も、ある一室にたくさんのモルモットが飼われているのを見ました。そこでの料理には出てきませんでしたが、生きているのを見ると、私の気持ちはペットの領域を出ないので、とても食べる気持ちにはなれませんでした。

モルモット

あの小さな体を串刺しにしてローストするか揚げるのが一般的な調理方法。マチュピチュの帰りに寄ったレストランで、主人がついに注文したのですが、私はそのお皿を見ないようにしていました。だってメニューの写真には体全体が写っていたのですから。

でもここまで来て後悔するのも・・・と思い、主人が薄~く薄~く切ってくれた一切れを思い切って口に入れました。よく鶏肉や兎肉と似ていると言いますが、何とも言えない味でした。ちなみに私は、アメリカでよく売っている兎も食べたことがありません。

 

Alpaca

アルパカは着る物という概念しかなかったのですが、主人がクイを注文した同じレストランで、私はやはり勇気をもってアルパカを選びました。人気のあるレストランみたいで、いろんな調理法でアルパカ・メニューも数種類から選べます。

初めて食べるので、せめて口に馴染みやすい調理法がいいと思い、醤油味のものを注文したのですが、コロコロステーキのように切ってあって、とても食べやすく、肉も硬くなく美味しくいただきました。

アルパカ

でも翌日、クスコの高地にあるアニマル・ファームに行って、本物のアルパカやラマに触れ合う機会があったのですが、アルパカさんの顔を見ると、思わず「ごめんなさいね。」とつぶやくのでした。

 

魚類

Ceviche

魚介類を使った料理で一番人気は、やっぱりセビーチェです。いろんな素材を使ってマリネできますが、いくつか訪れたレストランでは、マスのセビーチェが一番の売れ筋で美味しかったです。

 

野菜類

Corn

ペルーのコーン

ペルー(クスコ)のコーンは、“Choclo” と呼ばれ、とうもろこしの1つ1つの身がとても大粒なのが特徴です。細かく見ていくと数十種類あるのですが、紫トウモロコシは、人気のジュースを作るのに使われます。

 

Potatoes

ペルーのポテトは、実に三千から四千種あると言われています。生きていくためには、高地の厳しい気候でも生育できるじゃがいもをたくさん作る必要があったのですね。

ペルーのポテト

クスコ郊外のピサックという所で、とても有名で大規模なマーケットがあるのですが、そこに出ていたポテトはほんの一部。それでも色や形は様々で、アメリカでは見たことのないようなものもありました。

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果物類

Aguaymanto

アグアイマント

出典:ウィキペディア

アグアイマントは、英語ではインカベリーやゴールデンベリーとも言われ、ほおずき科に属するフルーツで、外袋の中にオレンジ色の果実が入っています。味はチェリー系の酸味が効いているという、複雑な果物。私が買ったチョコレートのフレーバーに使われていました。

 

Chirimoya

チェリモヤ

出典:ウィキペディア

あれっ、“Cherimoya” じゃないの?と思われたかもわかりませんが、「チリモヤ」はインカ帝国の綴りなのです。南米以外でも、オーストラリアや南アジア、そしてカリフォルニアの南部でも生育するので、アメリカのスーパーでも見ることがあります。

 

Lucuma

ルクマはペルー自生の人気の果物で、ガイドさんも推奨していたので、空港のレストランでスムージーになっているのを注文しました。サツマイモのような味と聞いていたので、頼んだのですが、マッシュに近いような濃さで、飲みきることができませんでした。

 

Maracuya

マラクヤはスペイン語で、英語では、“Passion Fruit” になります。皮の色は濃い紫色もあれば、黄色もあり、紫の方はやや小ぶりです。中に無数の種が、汁を含んだ袋に包まれているのが特徴ですね。

 

Pitahaya

ドラゴンフルーツ

ピタヤは英語の、“Dragon Fruit” のことです。カリブ海やメキシコ、中南米の(亜)熱帯地方でよく見かける果物です。サボテン科なので、外皮には棘のようなものがあり、トロピカルフルーツらしく、鮮やかなピンク色をしています。

 

調味料

Salt

クスコ北西に位置する「聖なる谷」のマラス村には大きな塩田があります。村人たちは各々に与えられた区画の中で塩づくりに励んでいます。この区画は住民にしか与えられないと、ガイドさんが言っていました。

マラスの塩田

ちょうど村人が粗塩を所定の袋に入れて肩に担いで運搬しているところを見ましたが、決して楽な作業ではありません。ここでとれる岩塩はミネラルが豊富で、特にピンクソルトは80もの鉱物を含んでおり、とても栄養価が高いのが評判です。

この塩を使った製品は、食べ物に限らず、いろんなフレーバーを加えたバスソルトも売っていました。これらをスーツケースに詰めて帰ったのですが、きっちり税関で誤解を受け、白い粉状の物を検査するようなチェックを受けました!!

 

菓子類

Picarones

リマで人気のドーナツです。ランチの簡単なコースの最後にいただきました。スクウォッシュとサツマイモを練って、オニオンリングのように揚げており、チャンカカという濃いシロップがかかっています。

ピカルーン

昔スペイン人が征服した時に持ち込んだ、「ブニュエロ」という名のドーナツに似ていますが、そのままの材料では高くついたため、アンデスで手に入りやすい素材で作ったものが「ピカルーン」です。

 

Chocolates

モライの遺跡を見た後で寄った地元の店では、現地の果物やナッツに穀物などをフレーバーに取り入れた各種チョコレートが山ほどあり、どれを選んでいいのかわからないほどでした。

クスコのチョコレート

クスコ市内にある有名なチョコレートショップにも行った時に見つけたのは、ペルーのコインの形をしたもので、お土産に買って帰りました。このお店、“Choco Museo” というのですが、ペルー以外にも、メキシコ、グァテマラ、ニカラグアにもあるようです。

ペルーのコインチョコレート

基本のダークチョコレートも買ったのですが、食べ物以外にも、チョコレートをあしらったものがたくさんあって、ソープやリップクリームはほかでも見たことがありますが、珍しいチョコレートシャンプーもあったので、買って帰ればよかったと後悔。

 

 

ペルーで人気の飲み物は?

アルコールドリンク

Pisco Sour

ペルー産の葡萄、ピスコがベースのカクテルで、ライムジュース、卵白、少量のビターズにシロップを加えて作られています。とても飲み心地よく、さわやかなドリンクです。

ピスコサワー

出典:ウィキペディア

私たち夫婦は、ロスからリマへと飛び、半日の市内観光をした後、クスコへと向かいホテルに落ち着いたのですが、本来一日で急に海抜の高い所へ行くときは、高山病を起こしやすいアルコールは控えるべきでした。

でも、ホテルでウェルカムドリンクとして出されたピスコサワーを思わず飲んでしまい、私は大丈夫でしたが、主人はきっちり呼吸が乱れて、ホテルのフロントに酸素吸入ボンベを運んでもらう羽目となりました。お気を付けくださいね♪

ピスコサワー・チョコレートキャンディー

このピスコがフレーバーとして入っている、大人用のチョコレートキャンディーが空港で売っていたので、これまたお土産に買いました。

 

ノンアルコール類

Chicha Morada

インカ帝国以前からペルーのアンデス地方に伝わるドリンクで、やや甘みのある紫色をした飲み物です。パープル・コーンを、シトラス系の皮と一緒にゆでたものに、シナモンやクローブで香り付けをしています。

 

Coca Tea

クスコに行って、このお茶を飲まずには帰れません。というか、高山病対策に、どこのホテルでも無料で通路に置いてあるので、機会があるごとに飲んでいました。味は緑茶に似ているので、とても飲みやすいのです。

コカ茶

現地では、コカ・ティーが入った魔法瓶の横に、乾燥した葉も置いてあるので、お茶をカップに入れたら、その葉っぱをたっぷり浮かべて飲むのが通例。

マチュピチュに行ったときには、実際に生のコカが生えているのを見ました。ガイドさんによると、その昔麻酔薬も何もない時、頭蓋骨手術の傷にこの葉っぱを重ねて当て、麻痺させたそうです。

コカの木

そんな威力もあるので、残念ながら、このお茶やキャンディーとかもあったのですが、アメリカに持ち帰ることはできませんでした。

 

 

ペルーの旅は、インカ帝国の歴史を学ぶ上で、とても勉強になりました。このページでは、私が触れた有名な食べ物のことについて解説しましたが、現地の村人たちは未だに昔の風習に従って毎日を生きています。

小さな村で味わった素朴なランチは私の心に残りました。この村では同様の食堂を開いている家が点在し、その収益はコミュニティーに属する人々で分け合って生活に役立てているのです。

 

昔ながらの知恵を出し合って生きている人々の根本にある生活信条が、自然を崇拝する日本の神道にとても近いものであることを感じ、親近感を覚えた次第です。

私はミーハー的に、パワースポットであるマチュピチュが目的だったのですが、想像していなかったものを得ることができて、感慨深い旅でした♪