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チェリーのデザートはどんなものが好きですか?
私は、アメリカでもチェリーの産地ワシントン州に住んでいるので、シーズン中には生のさくらんぼをファーマーズマーケットで買ってきて、スナックに食べるのが一番好きです♪
日本の大粒サクランボはとても高いので、毎年アメリカ産のレニア・チェリーを、日本の家族やお世話になっている人にも送っています。
チェリーのデザートもいろいろ作ってきました。フレッシュ・チェリーが手に入るときには、パイやケーキが主になりますが、そうでないときは冷凍物を使っても作れます。
またドライチェリーを買ておくと、クッキーやバーを作ったり、スナック菓子に取り入れることもできますね。大人には洋酒漬けのチェリーも最高!
ということで、このページでは、私が過去に作ったものを中心に、チェリーを活用してできるデザートやお菓子作りの例を紹介していきます。
生または冷凍のチェリーを使った焼き菓子
<パイ>
アメリカに住んでいると、チェリーパイは年中目にします。一からの手作りが美味しいに越したことはありませんが、スーパーには必ず、チェリーパイ・フィリングも売っているので、冷凍生地もあれば簡単に作れます。
パイは表面のクラストをどのように仕上げるかで、雰囲気が変わってきますね。アメリカの祝日で、例えばメモリアルデーとか独立記念日とか、国旗を飾るような日には、星形を飾るのも一案です。
パイの多くは、「ラティス」と言って、格子型の模様が多いのですが、一度、デザイナー・チェリーパイというレシピを見つけて、トッピングには、3Dの葉っぱをあしらったことがあります。豪華に見えました。
<トルテ>
英語圏では、ブラックフォレスト・ケーキと呼ばれている、かの有名なドイツのケーキ菓子で、ブラックフォレスト・キルシュトルテというものを作りました。
アメリカのビングチェリーを赤ワインで煮込んだ後、キルシュと混ぜた液に漬け込んだものを、フィリングにもトッピングにも使い、チョコレートケーキのスポンジとホイップクリームの間に織り込んでいきます。
レイヤーを重ねた後、数時間冷蔵してからいただきます。そのころにはスポンジ全体がシロップでしっとりして、洋酒の香りがプンプンする、ぜいたくな大人用トルテです。
<ケーキ>
ドイツ生まれのブラックフォレスト・ケーキのスイス版を言うレシピを見つけたので、作ってみたことがあります。仕上がりもオリジナルのトルテとほぼ同じ感じで、チェリーはブランデー・シロップに漬け込みました。
ドイツ菓子の種類については、こちらのページで詳しく解説していますので、参考になさってください。
また、ブラックフォレストのチーズケーキ版も作りました。クラスト生地には、チョコレートウェファークッキーを使っています。
<クラフティ>
フランス菓子に“clafoutis”という種類があります。基本はチェリーで作るのですが、桃も混ぜて、ミックスフルーツのクラフティを作ったことがあります。簡単に言うと、フルーツを型に並べて、生地を流し込んでオーブンで焼きます。
この他にも、西洋梨で作ったこともあります。また、大きい型でパイやケーキのように焼くのではなく、個別の型に入れて焼く方法もあります。とても口当たりの軽いデザートです。朝食の代わりにしてもいい感じ。
アメリカン・ダークチェリーを使って、チェリー・クラフティ・タルトレットの形で作ったこともあります。アメリカの大粒チェリーが映えました。
長期保存可能なドライチェリーで作るデザート
<クッキー>
ニューイングランド風ジャンブルクッキーというのを作ったことがあります。名前にある「ジャンブル」というのがミソで、ちゃんぽんクッキーとでも言いましょうか、いろんな具材を取り混ぜて入れています。
普通は、せいぜいチョコレートチップにナッツくらいで終わるところを、ナッツの種類も、クルミにアーモンド、ヘーゼルナッツと3種類に加え、ドライクランベリーにドライチェリーも入っている、噛み応えのあるクッキーです。
<キャンディー>
アメリカでは、ハロウィンなどでよく配られるチョコレート菓子はほとんど、キャンディーの部類に入ります。ですので、日本的に「飴」を連想すると、ちょっと違ってきます。
クリスマスの時期の人気のお菓子の1つに、ペパーミント・バークというキャンディーがあります。これは、チョコレートを溶かしてナッツを混ぜ、上に粉々にしたキャンディーケインを散らして固めます。
このバーク・キャンディーのバリエーションとして、クルミとドライチェリーを入れた、ダークチョコレート・バークを作ったことがあります。長持ちするので、ホリデーシーズンのギフト菓子にも使えます。
チェリージャムを使ったお菓子
<クッキー>
ちょっと手の込んだアイスボックス・クッキーで、生地の間にフィリングを塗り、よく冷やし固めてから切り分けて焼いていきます。中身には、チェリージャムとクランベリーをピューレにして煮たものを使いました。
<カップケーキ>
アイデアとしては、ブラックフォレストケーキのカップケーキ版といったところです。カップケーキを焼いてから、中を少しくり抜いて、洋酒で溶かしたチェリージャムを入れ、メレンゲを絞り出して、上にチェリーを飾ります。
冷たいチェリーのデザート
<パフェ>
アメリカでは、日本のようなパフェが喫茶店やレストランで出てくるのは稀です。それで、おうちカフェで、チェリー・ジュビレーのパフェを作りました。
チェリー・ジュビレーと言えば、アイスクリームにかけて食べると、とても美味しいあのチェリーソースです。
何を隠そう、私が初めてアメリカン・デザートに興味を持ったのは、日本の料理教室で食べたチェリー・ジュビレーでした。その時の先生はアメリカ帰りの方で、とても印象に残りました。
キルシュに漬け込んだダークチェリーのコンポートを作って、ホイップクリームとパウンドケーキを交互にパフェグラスに入れて、最後に1つサクランボを飾って、ハイ出来上がり!
そのまま食べられるチェリーデザート
<洋酒漬けチェリー>
ブラックフォレスト関連のデザートを作るときには、まずチェリーを洋酒漬けにするのですが、これだけでも立派に独立したデザートになります。
もちろんシロップ作りから始めて、家で作るのが一番ですが、市販の瓶入りもあるし、また既に必要なスパイス類を混ぜて、後は家でチェリーとブランデーを混ぜればいいだけの便利なキットもあります。
いかがでしたか?
チェリーのシーズンになると、私には必ず食べたくなるものばかりですが、冷凍のパイチェリーやチェリージャムを使えば、年中作れるデザートも多いです。
夏になれば、チェリーのシャーベットやスムージーを作ってもいいですね。また今回は例を挙げませんでしたが、コブラーやクリスプなどの焼き菓子も、チェリーを使うとおいしいデザートたちです。
手順が簡単なパウンドケーキやコーヒーケーキに加えるのも良し。アイデアはいろいろです。ぜひ、新しいレシピにもチャレンジしてみてくださいね。
上記に挙げたデザートで、ダークチョコレート・バークとリボンクッキーは、「世界の家庭料理からもてなし料理のレシピまで集めよう」にレシピを載せています。
これ以外のチェリー・デザートの詳しいレシピは、すべて「手作り大好き!レシピふやそう!<お菓子の巻>」で見つけていただけます。