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料理をしている途中で調味料がない!と気が付いたときに代用できる方法を考えていきます。
私はアメリカで主に洋風料理を作っていて、スパイス類やアルコール類もクッキングに頻繁に使うので、そのあたりも詳しく見ていこうと思います。
ですので、和風料理にしか使わない調味料の代用には触れていませんので、あらかじめご了承ください。
では以下に、大きく粉類と液体類の調味料に分けて代用方法を挙げてみます。(固形もそれぞれに少し含めています。)
調味料の代用:主に粉類
<塩>
・食卓塩、海塩、天然塩、ヒマラヤンピンクソルトは基本的に相互に入れ替え可能。ただし、粒の大きさをそろえること。粗塩は粗塩で交換。
・コーシャーソルト”Kosher salt”は他の粗塩に置き換えられる。目の細かい塩で代用するときは、半量から3/4量程度に減らして使う。
・フルール・ド・セル “fleur de sel”とマルドン・シーソルト”Maldon sea salt”はどちらもフレーク状で形状が似ているので交換可能。
<砂糖>
・グラニュー糖---同量のカップに固く詰めたライトブラウンシュガーか、倍量の粉糖を使用。
・ライトブラウンシュガー---1カップのグラニュー糖に大さじ1杯のモラッセズを混ぜる。
・ダークブラウンシュガー---1カップのグラニュー糖に大さじ2杯のモラッセズを加える。
<スパイス>
・アップルパイスパイス---小さじ1杯分を作るには、小さじ半分のシナモン、1/4のナツメグ、1/8のカルダモン、1/8のオールスパイスを混合。
・アニスシード---フェンネルシードで代用。
・オールスパイス---シナモン、ナツメグ、メース、クローブなどの間で、ほぼ相互交換可能。
・ケイジャンスパイス---白と黒の胡椒、ガーリックパウダー、パプリカ、カイエンペッパー、オニオンパウダーを同等に混ぜ合わせる。
・コリアンダー---クミンか、キャラウェイシードを粉状にしたもので代用。
・サフラン---ターメリックで色を付けることができる。
・セージ---セイボリー、マージョラム、ローズマリーなどに置き換えられる。
・ターメリック---サフランとマスタードパウダーを同等に混ぜて使う。
・チリパウダー---ホットペッパーソースにオレガノとクミンを混ぜる。
・パンプキンスパイス---小さじ1杯分を作るには、小さじ半分のシナモン、1/4のジンジャー、1/8のクローブ、1/8のナツメグを混合。
・フェンネルシード---セロリの微塵切りか、クミンシード又はキャラウェイシード。
スパイスやハーブの種類についての詳しいことは、こちらのページをご覧ください。
<菓子作りの粉類その他>
・ベーキングパウダー---小さじ1杯に対して、小さじ半分のクリーム・オブ・タルタルと小さじ1/4杯の重曹を混ぜる。
・薄力粉---1カップには、大さじ2杯分減らした中力粉を使う。
・無糖チョコレート---1オンス(28g)の代わりに、大さじ3倍の無糖ココアパウダーに大さじ1杯のショートニングを加える。
・セミスイートチョコレート---無糖チョコレート1オンス(28g)に大さじ1杯の砂糖を混ぜる。
・スイートチョコレート---4オンス(112g)に対し、無糖ココアパウダー1/4カップと砂糖1/3カップとショートニング大さじ3杯を加える。
【注意】上記の代用は、あくまでも非常用の措置で、特にお菓子作りの場合には、仕上がりに大きく影響することもあるので、自己責任での使用をお願いします。
調味料の代用:液体類その他
<甘味料>
・コーンシロップ---1カップに対して、グラニュー糖1カップに水1/4カップを混ぜて使用。
・蜂蜜---1カップには、グラニュー糖1と1/4カップに水1/4カップを混ぜて使う。
・モラッセズ---同量の蜂蜜に置き換える。
<油脂類>
・バター---1カップのバターは3/4カップのサラダ油に置き換え可能。(ただし菓子作りには当てはまらないこともアリ。)
・ショートニング---同量のバター又は、固形のココナッツオイルで代用。
<乳製品>
・牛乳---1カップには、エバミルク半カップと水半カップを使うか、水1カップに粉ミルク1/3カップを混ぜて使用する。
・ハーフ&ハーフ(ライトクリーム)---1カップの容器に15gのバターを溶かして、容器が一杯になるまで全脂乳を入れる。
・サワークリーム---同量のプレーン・ヨーグルトを使う。
・マスカルポーネチーズ---同量のクリームチーズを使用。
・バターミルク---1カップの容器に大さじ1杯のレモンジュース又はビネガーを入れて、容器が一杯になるまで牛乳を注ぐ。(場合によっては、同量のヨーグルトも使用可。)
<ビネガー>
・赤ワインビネガー---白ワインビネガーと赤ワインを1:1の割合で混ぜる。
・白ワインビネガー---同量のモルトビネガー、もしくは、料理によっては同量のレモンジュースかライムジュースの使用も可。
・シェリービネガー---同量の赤ワイン又は白ワイン。
・シャンパン酢---料理によって、白ワインビネガーか赤ワインビネガーで代用。
・米酢---白ワインビネガーかアップルサイダービネガーに、小さじ1/4杯の砂糖を混ぜて使う。
・バルサミコ酢---玄米酢か、中国の黒酢が比較的近い。
【注意】アメリカの1カップは240ccもしくは240mLになります!
料理に使うアルコールの代用
アルコールはフルーツジュースで代用できることが多いので、大人用のレシピをファミリーレシピとして作ることができます。
・アマレット---アーモンドエッセンス。
・カルア---コーヒーかエスプレッソに、ほんの少しのココアパウダーを混ぜる。
・キルシュワッサー---(色がついてもよければ、)チェリー、ラズベリー、ブラックベリー、カラントなどのジュース。
・グラッパ---ぶどうジュース。
・グランマニエ---濃縮オレンジジュース。
・クレームドマント---スペアミントエッセンス。
・クワントロー---濃縮オレンジジュース。
・コニャック---洋梨、桃、杏子系のジュース。
・シャンパン---白ぶどうジュースかジンジャエール。
・シャンボール---ラズベリージュース。
・トリプルセック---オレンジジュース。
・バーガンディー---ぶどうジュース。
・フランジェリコ---ヘーゼルナッツエッセンス。
・ブランデー---りんごジュース、または他の果汁。(ただし、フランベは不可能。)
・フランボワーズ---ラズベリージュース。
・ラム---ライトラムにはパイナップルジュース。ダークラムには、モラッセズをパイナップルジュースで薄めて使う。
いかがでしたか?
料理に使う調味料の代用を、形状別の大きなくくりに分けて、例を挙げてみました。
レシピが意図したような結果にはならないかもわかりませんが、途中まで料理を始めて、「しまった!」と思ったときの助けにはなると思います。
逆に、意外なコンビネーションが生かされて、思わぬ好結果を生み出すこともあるでしょう。
何でも臨機応変ですね♪