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アメリカの映画と食べ物。料理にかける熱い思いを探ってみる

この記事は約 14 分で読めます。

アメリカの映画に出てくる食べ物

アメリカの映画で食べ物のシーンがあったり、又はフードそのものがテーマになっていたり、決してグルメ映画ではないけれど、中で出てきた食べ物が超有名になったりすることがあります。

例えば、食べ物そのものがタイトルになっている「フライド・グリーン・トマト」というアメリカ映画で、私は初めて、トマトを揚げて食べることができるということを知りました!

 

このページでは、アメリカの映画で食べ物と深い関係にある物を取り上げ、映画の中で食べ物が果たしている役割にも触れたいと思います。

日本映画で「タンポポ」は、何度観てもその日のうちにラーメンを食べたくなるのですが、アメリカの映画を観ていて、このシェフの作ったものを食べたいと思わせる作品がいくつかあります。

 

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アメリカの映画に出てくる食べ物

 

おかず編

【ジュリー&ジュリア】”Julie & Julia”

フランス料理本の王御所、ジュリア・チャイルドの自伝と、彼女の料理本を一冊丸々、全てのページのレシピを自宅の台所で再現した、ニューヨークのブロガー、ジュリー・パウエルの格闘を描いた料理映画です。

メリル・ストリープがジュリアを演じ、エイミー・アダムスがジュリーを演じています。コルドンブルーを卒業したジュリアが1961年に出した、本格フランス料理レシピの英語翻訳本によって、アメリカの一般家庭にもフランス料理が広がりました。

ジュリアチャイルド自伝

その524ものレシピに片っ端から挑戦していくジュリー。この映画を観た後、私の主人が、「君も似たようなことしてない?」と言ったのですが、私の場合は、いろんな料理本の中から自分の好きなレシピを片っ端から試してみるだけなので、気合いが違います。

映画の中でとくに有名なシーンは、ジュリーが活きたロブスターと格闘しながら調理しているところ。私はすでに死んでいるものしか扱いません!

 

【フォレスト・ガンプ/一期一会】”Forrest Gump”

トム・ハンクス主演のフォレスト・ガンプは、平均的な知能指数がないものの、心は純粋で、意外に運動神経はなかなかのもの。その俊足がコーチの目に留まり、大学ではアメフトのスター選手として活躍。

やがてベトナム戦争が始まり、ガンプは米国陸軍に入隊。そこで知り合った黒人兵ババの家族が海老の漁師だったことが、後に有名レストラン誕生へと繋がります。ベトナムへ出征すると、後に生涯の友となるダン中尉の小隊に入隊。

ババ・ガンプ

二人は負傷し、ダンは両足を失うのですが、ガンプは療養中に卓球の才能が見出され、ここでも選手として大活躍。この時の卓球シーンは、目で追えないほどの素早い応酬で笑ってしまいます。

そして除隊後、戦死したババとの約束を果たすべく、卓球で手にした資金で「ババ・ガンプ・シュリンプ」を設立。ダンも加わり、多くの人が足を運ぶ人気レストランとなるのです。ちなみにレストランには、「ピンポン・チキンパスタ」というメニューも♪

私もカリフォルニア州モントレーに旅をした時に、“BUBBA GUMP SHRIMP” レストランに寄りました。今では日本にも数か所、このレストランができているようですね。私はケイジャン風味の海老料理が大好きです。

ボックス・チョコレート

もう1つ、この映画で忘れてはならない食べ物があります。それはチョコレート。ガンプが残した有名なセリフに、“Life is like a box of chocolates. You never know what you’re gonna get.” があります。

「人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみるまで何を手にするか分からない。」確かに、チョコレートの詰め合わせを開ける時のワクワク感が伝わってきますね。

 

【ピッグ】”Pig”

原題通りのタイトルです。トリュフ探しには、特別に訓練された豚の鼻が一番有効だということは有名な話ですね。この映画は、ほぼホームレスの格好をしたニコラス・ケイジが、彼の愛豚と深い森の中でひっそり暮らしているところから始まります。

トリュフは高級なので、お金になります。収穫した物を売って生計を立てているので、彼にとって豚は生きる手段。でも二人?はもっと深いところでつながっていました。ところがある日、豚が誘拐され、街中へ出て探すことに。

豚

ケイジが演じる主人公のロブは、実は昔、業界では知らない人がいないほどの超有名シェフだったのです。話を省きますが、豚の誘拐犯の目途が付いたロブは、その家に押しかけるのですが、相手にされません。

でもその相手は、いつもトリュフを買っている若者アミールの父親ダリウスで、ロブと若者は黙って父のためにある特別なディナーを作ります。それは何と、ダリウスが妻と記念日に食べた忘れられないメニュー。

トリュフ

テーブルに座って、一口二口と食べ物を口に運ぶ父は、舌が記憶を呼び戻し、感極まってそれ以上食べられなくなります。誘拐事件の結末は置いておいて、人って、最高に幸せを感じた食事は全身で覚えているということです。

逆に言うと、どんなにいがみ合っている夫婦や人々であっても、最高においしい食べ物を口にすると、全てを忘れて許し合い、恍惚感に浸れるということ。この映画ではケイジの演技が光っていました。

 

ちなみに、トリュフそのものを口にすることはほぼありませんが、私は料理で少し風味を味わいたいときには、トリュフオイルやトリュフソルトを使うことで、雰囲気を出しています。

 

【レミーのおいしいレストラン】”Ratatouille”

ねずみを主人公にしフランス料理がテーマのアニメ映画です。フランスの家庭料理に「ラタトゥイユ」という野菜の煮込み料理がありますが、ネズミは英語で、”rat” なので、ちょっと言葉遊びを兼ねた原題になっています。

ねずみ

ねずみのレミーは、シェフになりたくて仕方がない、特別な味覚の才能の持ち主です。彼の手にかかると、何でもないスープやパスタが極上品に早変わり。ある日、辛辣さで有名なフード・クリティックがレストランにやってくることになりました。

ラタトゥイユ

出典:ウィキペディア

以前はレストランのことをこき下ろしていた批評家が、レミーが作ったラタトゥイユを一口食べると、満面の笑みを浮かべるのです。よく言いますよね。亭主のお腹を満足させていれば、必ず家に帰ってくるって。

ラタトゥイユは、彩り豊かな夏野菜をオリーブオイルで炒めて、数種のスパイスを加え、トマトとワインで煮るのですが、作り方次第で、歯ごたえのないまずい野菜料理にもなれば、レミーが作ったような味わい豊かな逸品にもなります。

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デザート編

【ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた】”Waitress”

ケリー・ラッセルが演じる主人公、ジェンナは小さな街で働くウェイトレス。家庭では幸せな生活とはほど遠い彼女が、その活かしきれないエネルギーの全てを独創的なパイ作りに注ぎ込むのです。

このパイ映画は人気を博し、後にブロードウェイのミュージカル作品にもなりました。この映画の面白いところは、何といっても、彼女が作るパイのネーミング。

ウェイトレス

ジェンナにはとても嫉妬深い夫がいるのですが、たとえば、ビターチョコレートとキャラメル入りの、「亭主が大嫌いなパイ」とか、彼女が不倫した後には、バニラカスタードとバナナの「悪いと知りつつアールに殺されたくないパイ」

また、「みだらなパンプキンパイ」や、「赤ちゃんの夜泣きで人生が崩壊するパイ」という名前がついていたり、子ども時代にあこがれていた人魚をテーマにした、「マシュマロマーメイド・パイ」など。

ストロベリー。ルバーブパイ

アメリカの家庭で作るパイのアイデアの宝庫とも言えます。ジェンナが子どもの頃に聞いた歌詞に、“Make a pie with a heart in the middle.” というラインがあります。

料理は何でもそうですが、心を込めて作った食べ物には確かにハートが感じられます。今度パイを作るときは、私も特別な名前を付けようかな♪

 

【ショコラ】”Chocolat”

私は特にチョコレート愛好家でもないのですが、ジュリエット・ビノシュとジョニー・デップ主演の「ショコラ」を観ると、やっぱりチョコレートを口にしたくなります。

舞台はフランスの小さい村。そこにやってきた親娘が、ちょっと魔法がかったユニークなチョコレート店を開きます。今でこそ純粋なダークチョコレートが体にいいことはわかっていますが、閉塞的な村ではなかなか受け入れられない。

 

でも、来店する村人たち個人個人に合ったチョコレートを提供する彼女の店は、次第に繁盛。ただ、それをよく思わない長老は、宗教的な意味合いも加わり、主人公への攻撃をやめません。

彼女が作る特別なチョコレートは、マヤ時代から伝わるレシピを使っていることになっています。今度ペルーに行こうと思っているので、現地でそんなファンタジー・チョコレートが食べられるといいな♪

ハネムーン・チョコレート

ペルーでは世界でも希少なカカオが採れる場所です。オンラインで購入可能なチョコレートを、変わった名前で探してみると、ハネムーン・チョコレートという物を発見。純正カカオにローハニーで甘みをつけているようで、新婚でなくても食べてみたくなりました。

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その他洋画に出てくる食べ物

 

映画はハリウッドだけではないので、ヨーロッパ映画に出てきた有名な食べ物にも触れておきたいと思います。

【アメリ】(フランス映画)”Le Fabuleux Destin d’Amelie Poulain”

外部との接触をあまり持たないまま、純真無垢に育った主人公のアメリが、いたずらっぽく、クレームブリュレの上にできた硬いカラメルの層を、スプーンでパリンと割って食べるシーンは、とてもかわいいですね。

ホワイトチョコレート・クレームブリュレ

日本でクレームブリュレが広まったのも、この映画の影響が大きかったのではないでしょうか。とにかく主役のオドレイ・トゥの独特の可愛さが引き立っている映画です。

この映画に出てきた物と同じクレーム・ブリュレは、花の都パリにあるモンマルトルの、映画の舞台にもなった「カフェ・デ・ドゥ ・ーラン」という喫茶店に行くと食べられるそうですよ。この映画のファンなら、一度は行きたいお店ですね。

珈琲ブランデー・クレームブリュレ

私もクレームブリュレは大好きなので、何度も作っています。ベーシックなものから、ココナッツやホワイトチョコにコーヒー味など、いろんなバリエーションまで。

 

【バベットの晩餐会】(デンマーク映画)”Babette’s Feast”

私がアメリカに来てまだ間がない頃に観た映画なので、うろ覚えなのですが、当時はまだ料理に対する興味もあまり芽生えてなかった頃で、料理が人々の心をこんなにも溶かしていく効果にうっとりしたものです。

デンマークの厳格な村に住む人たちの心の交流を描いたヒューマンドラマです。牧師の父を支えるために、生涯独身を通している姉妹のもとに、ある日フランスから亡命してきた元シェフのバベットが、家政婦としてやってきます。

 

その父もなくなり、姉妹は父の生誕百年祭をすべく、村人たちを呼んで晩餐会を開きます。そこでバベットは古巣の腕を振るい、豪華なフランス料理を用意するのですが、キッチンに生きたウミガメや鶉が運ばれるのを見て、姉妹は呆然!

戒律が厳しい村人たちも、最初は料理をめでることもなく粛々といただくのですが、これまでの生涯で食べたことのないフランス料理に心が打ちとけ、次第に心を開いていくのです。

この映画を観ると、料理って、本当に芸術だと思います。

 

 

他にも食べ物が核になっているアメリカの映画は山ほどあるのですが、今回はちょっと昔に観た映画を中心に、特に印象に残っている食べ物や、食の影響に焦点を当ててみました。

 

植物を育てる時に、一方には毎日声をかけて、他方は無視して育てると、てきめんに違いが現れると言います。食べ物や飲み物にも波動や祈りを与えたりすることで、性質が変わることは珍しくありません。

そこにあるのは、やっぱり心や愛情。単に調理技術だけでは補えない何かが存在するのです。美味しい物を十分味わった後で、まだ怒りや憎しみの感情を持つことって相当難しいのではないでしょうか。