世界の各国の料理を一生の間に一体どれほど食べることができるでしょうか?
日本にいても、おそらくイタリアンやフレンチは、本国以上においしいものが
食べられると思います。でも、もっといろいろありますよ。
私はアメリカに暮らしているので、マイナーな国の料理も、ある程度食べる
機会に恵まれました。ここでは私の知る限り、一度は名前を聞いたことのある
有名な物から、興味本位で作ってみた物までジャンル別に取り上げています。
例えば、ピザの代表的な名前にはどんなものがあるのか。もちろん、各レスト
ランでユニークなトッピングの組み合わせを考えて、メニューに組み込んでいる
所もありますが、誰が聞いてもそれとわかるような中身の料理名を探ります。
チーズの種類は数限りなくあるので、その解説は専門家に任せますが、該当
ページでは、チーズフォンデュなどの代表的な料理にはどんなものがあるのか、
またフランスでのチーズが占める位置とは、と言った話題にも触れたいと思い
ます。
ソースと一言で言っても、調味料のソースを指すこともありますが、ここでは、
ターキーを調理するときに作るグレービーソースや、グラタンを作るときに
ベースとなるホワイトソースなど、料理で作られたソース類について語ります。
サラダは緑の葉野菜を混ぜただけのシンプルなグリーンサラダから、それ自体
で立派な食事になる物まで幅広くあります。その中でも世界的に有名な、各国
の特色が出ている料理について解説します。
サラダ料理についている名前は、国というよりは、その中の都市や一地方で
あったり、人気メニューを考案したホテルや人物などの固有名詞が使われて
いることが多いです。
スープやシチューに関しても、世界各国の名前がついているものもあれば、
特定の地方で出された料理が有名になって、誰もが知るところとなった名前も
あります。
パスタ料理はイタリアが本家本元ですが、よく誤解されやすい名前に、ナポリ
タンがありますね。ナポリとは言っても、あれは日本生まれです。パスタの
ページでは、外国発祥の物を取り上げたいと思います。
それにしても、日本人は、外国の文化を輸入した後、国民性に合った独自の
物を生み出していく能力にたけていると思います。漢字にしても然り。
食文化にしても同様のことが言えますね。デパ地下最高!ちょっと余談でした。
さて、世界各国の代表的な料理に話を戻すと、肉類を扱った物でも、サンクス
ギビングに食べる七面鳥とか、セントパトリックスデーに食べるコーンビーフ
のシチューとか、特定の祝日によく食べるメニューがあります。
魚料理も、確かに日本は海に囲まれているので種類も豊富ですが、アメリカに
来てから、こんな名前の魚があったの?と思えるような種類をいっぱい発見
しました。
魚介類という大きなくくりにすると、貝類や甲殻類でも一定の地域で名を馳せ
た料理があります。例えば、アカデミー賞を受賞した映画で有名になった
ババ・ガンプのシュリンプレストランの料理もそうですね。
米を使った料理では、日本の焼き飯や炊き込みご飯、おじやのどれをとっても
大好きなのですが、西洋のピラフやジャンバラヤ、またリゾットの種類も色々
あり、使用するお米も様々で、バラエティーが楽しめます。
アメリカは野菜が豊富に採れます。というのも、国土が広いので、季節に関係
なく、常にどこかの州で何かが収穫できるという、恵まれた環境にあるので、
ほぼ年中ほしい野菜が手に入ります。
最近の健康志向と、特に肥満が問題になっている昨今、ベジタリアンも増えて
いるので、野菜料理専門のレストランも数多くあり、メニューも豊富です。
食料品店にも、野菜でできたミートボールだとか、バーガーとかを食べても、
言われなければ肉ではないことがわからないほどよくできたものもあります。
もちろん、元々野菜の旨味を生かして作られた、フランスのラタトゥイユとか
イタリアのカポナータなど、人気の料理も世界各国でいろいろあるので、
できるだけ広範囲に触れたいと思います。
果物類も、日本と比べると、沖縄以上に暖かい気候の場所があるので、やはり
1年を通してどこかの州から、あるいは国境を接しているメキシコや、南米
から送られてくる作物があるので、冬でも豊富な種類が手に入ります。
だから、普通だったら夏にしかできないような料理でも、材料がそろったり
するんですね。フルーツはどちらかというとデザート料理が多いですが、
食事にも使うメニューで名前のよく知られたものも紹介します。
このように、それぞれのグループの中で、世界各国の代表的な料理の例を挙げ
ていきますが、メキシカンだけは、ジャンル別というより、素材そのものも
限られていてかなりユニークなので、独自のページで説明します。
子どもが高校生の時に、文化交流のような企画があって、生徒の民族ルーツを
たどって、それぞれのエスニック料理を持ってくるという日がありました。
テーブルには実にバラエティー豊かな料理が並んで、名前がないとよくわかり
ませんでしたが、世界各国にはその国の文化を反映した様々な料理があるのだ
と感心した日でした。