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種を取り除くとき、中には苦労する食べ物がありませんか?
果物だと、種が身にしっかりついていて、取り除くときに食べられる部分まで一緒にたくさん取ってしまって、もったいないなと思うことがあります。
また、野菜だと、小さい種が無数にあって時間がかかり、効率よく取り除く方法はないものかと考えるときもあります。
食べ物の種を取り除くときに役立つコツやアイデアを、果物類と野菜類に分けて、整理してみました。なお、果物と野菜の区分けは微妙な部分があるので、ここでは、一般的な概念から分けて載せ、整理しています。
果物の種を取り除く方法
【さくらんぼ】
チェリーを食べるときには、大抵軸をつかんで口の中に入れ、葉で軸を切った後、実を食べてから、残った種を吐き出しますよね。
ただ単に食べるときはそれで十分なのですが、特にアメリカではチェリーパイに代表されるように、サクランボをお菓子作りによく使います。ジャムを作る人もいます。
そういうときに、さくらんぼを1つ1つ手に取って半分に切り、種を取り除いていたのでは、時間がかかって仕方がありません。ナイフで切らないまでも、1個分の種を取り除くのに便利な小道具もあります。
でも、一度にたくさんのチェリーを使うときには、やはり大量生産方式が効率的です。そこで役に立つのが、サクランボの複数種取り器です。別のページで、製菓道具の便利な物をまとめたときにも紹介したツールです。
これがあることで、かなりの時間短縮ができます。
【桃】
日本の桃は実においしいです。アメリカに来てから、しばらく桃を生で食べる気がしなくなったほどですが、やはり料理や菓子作りには使うので、種を取り除くことが問題になってきます。
焼いたり、火を通したりして食べる桃だと、未熟のものでも使えて、十分硬かったりするので、手でしっかり押さえても、身が崩れることはありませんが、完熟ピーチだと、元も子もなくなるときがあります。
桃を半分に切って、種がまだついている方を上にし、手の平に載せるのですが、このとき、あまりぐいぐい押すと形が崩れるので、グレープフルーツ用に使うギザギザのついたスプーンだと、比較的たやすく取り除くことができます。
ちなみに、アメリカに来て初めて知った、ドーナツピーチ。平たい桃ですが、これの熟したものはとても甘くておいしいです。それに、この種類に関しては、種をポロっと取り除くことができて、苦労しないのです。
野菜の種を取り除く方法
【アボカド】
アボカドは、厳密にはフルーツに属するかと思いますが、普通は野菜の感覚で食べていると思うので、こちらに入れました。
アメリカのお寿司屋さんでは、このアボカドを掌に載せて種を取り除くときに、よく事故を起こして、救急車で運ばれる人も多いのです。
確かに、あの種は大きくてツルツルしており、半分に切ってから取り除くときも、包丁が滑りそうになることがあります。
そこで、包丁を使わずに種を取り除く方法を紹介します。最近では、ワインボトルのコルクを開けるのは、半自動のコルク抜きを使っていますが、昔はスクリューのようになった、手動の栓抜きを使っていました。
まだ捨てていないので、第二の人生に、アボカドの種取りの仕事を与えることにしました。先がとがっているので、種にすぐに食いつきます。あとは、引っ張って持ち上げるだけです。
もし従来通り、包丁を突き刺して種を取り除くとき、種を取り出した後、まだナイフにしっかりついて離れないことがあります。
切り離す方法の1つとしては、包丁の両側を親指と人差し指でしっかり押さえ、下方向に押し出すやり方。もう1つは、まな板の上で、種を2つ割りにするつもりで、思い切りよく包丁を振り下ろす方法です。
いずれにしても、十分注意しながら、怪我のないようにしてくださいね。
【唐辛子】
辛いのが好きでも、やはりあの種の部分は極端な辛さなので、取り除きたいですね。でも、唐辛子は細身で、作業がなかなか細かくなります。
1つのコツとしては、まず軸を切り取った後、胴体を縦半分に切り分けます。その1つを取り、平らな面において指を置き、やさしくゴロゴロ転がします。中で種が離れるので、後は切り口から種を落とすだけです。
【トマト】
トマトの種は小さくて、あちこちに点在しているので、全ての種を取り除くには、時間がかかります。そんなときに便利なのが、サラダスピナーです。
トマトの芯を取り、適当な大きさに切ったら、サラダスピナーに入れて、種が全て飛び散るまで回すだけです。
【チレペッパー】
大きいペッパーなら、包丁でざっくり取れると思いますが、小さい種類のペッパーにも、あの部屋を分けているかのような白くて軟らかい間仕切りがありますね。
この白いものと種を同時に取り除くのに便利なのが、グレープフルーツ用のスプーンです。ペッパーを半分に切って、軸があった所を下にして、立てて置き、このスプーンを使えば、一緒にきれいに取れます。
【ハラピノペッパー】
この極端に辛いペッパーは、種の部分が特に刺激的なので、うっかり指に付けたまま、目をこすったりしようものなら、星が舞います。
できるだけ種に触らずに取り除くアイデアとしては、家にあれば、ですが、りんごの芯抜きが役に立ちます。ただし、ツールよりも大きいハラピノペッパーでないと使えませんが。
【パンプキン】
南瓜類の野菜は、種の周りに繊維が絡むようについていて、全てを取り出すには、1回の動作ではなかなか終了しません。
そこで便利なのが、円形のクッキーカッターです。金属でできているものがいいです。端が結構鋭利なので、今回の目的にかなっています。
あまり説明の必要もないかと思いますが、このクッキーカッターを穴の部分に当てて、グイッとくり抜くような感じで引き上げると、見事に種と余分な繊維が全てくっついてきて、取り除くことができます。
いかがでしかたか?
私が小さかった頃には、種無ブドウや種無し西瓜なんてなかったし、種取り器なんて、まだ一部の発明家が開発中だったのではないでしょうか?
色々便利になった世の中ですが、まだまだ手動でしなければならないことはたくさんあります。
このページでまとめたコツやアイデアで、野菜や果物の種を取り除くことが、少しでも苦にならなくなれば幸いです。