塩の種類は色々あれど。アメリカではどんな物を使ってる?

この記事は約 11 分で読めます。

塩の種類

塩の種類はどのくらい使い分けていらっしゃるでしょうか?

塩を大きく分類すると、「天然塩」「精製塩」に分かれますが、塩が採れる場所で分けると、「海水塩」「岩塩」「湖塩」の3つになります。

 

これらは読んで字のごとく、分け方の意味がわかりやすいので、ここでは分類の仕方には触れずに、実際の料理にどんな種類の塩を使っているのか、私のアメリカのキッチンにある塩をアルファベット順に並べて説明していきます。

 

私がアメリカで使っている塩の種類

 

<bacon salt>

bacon salt

bacon salt

 

実は、私はベーコンそのものはあまり好きではありません。でも、海外の料理ではベーコンの炒め油が味の決め手になることが多いです。つまり日本料理のだしの要素にもなるんですね。

だから、ベーコンは食べなくても、このベーコンソルトは、なかなか良い塩味が付くので、野菜炒めに少しパンチがほしいなと思うときに使っています。

 

<celery salt>

celery salt

celery salt

 

セロリシードと塩を混ぜたもので、野菜類に浸けるディップに入れたり、鶏肉やデビルドエッグにコールスローといったような料理に合います。でも、滅多に使わないので小瓶で保管しています。

 

<garlic salt>

garlic salt

garlic salt

 

ガーリックパウダーと塩が両方必要なときには、これ1つで使えるというわけですね。私はレシピオタクなので、大抵の場合、ガーリックと塩の分量が別々に載っているため、買ったものの、なかなか減りません。

 

でも、サラダドレッシングやサルサなどの仕上げに一振りすると、少し味が引き締まります。また、スープやシチューを作っていて、何か物足りないなと感じたときに振り入れるのもいいと思います。肉や魚のマリネにもいいですね。

もしガーリックソルトのファンで、手持ちがなくなってしまっていたら、即席で混ぜるときには、にんにくパウダー1に対して、塩が3の割合にするといいです。

 

<herb salt>

herb salt

herb salt

 

ハーブと塩の組み合わせは、いろんな会社が独自のブレンドで出していると思いますが、私が持っているのはイタリア産で、“VIGNALTA salt”というものです。比較的グルメの食料品店で見つけました。

 

イタリアの海塩である粗塩に、ローズマリー、セージ、にんにく、黒胡椒が混ざっていて、特に魚をローストするときに振りかけると、とても美味しくなります。

どうしてこのブランドが優れているのかというと、他のハーブソルトは、乾燥ハーブを使用しているのに対して、全て生の状態で混ぜているので、薬草が本来持っている油脂も相まって格別の味を生み出しているわけです。

 

<iodized salt>

アメリカの一般家庭で広く使われている、いわゆる「食卓塩」に相当するのが、
この「ヨウ素添加塩」です。

大き目の円柱の紙容器に入っていることが多く、大きい塊の肉を塩水に浸け
おきしたり、大量のパスタをゆでたりするときには、気兼ねなく使える塩です。

スポンサーリンク

 

<kosher salt>

Kosher salt

Kosher salt

 

ユダヤ教の人たちは、“Kosher meal”と呼ばれる、一定の規律がある食事をとるようになっています。この塩もそこから来た名前で、豚肉は全面禁止ですが、それ以外の肉も血を抜いてから調理するのが原則だとか。

 

何か、「ベニスの商人」を思い出しますが。それは置いておいて、ともかく肉の表面にまぶして血抜きをするのに最適な粗塩ということです。フレーク状になっているので、うまい具合に血を吸い取ってくれるのですね。吸血塩かい?

というわけで肉調理には欠かせないコーシャソルトですが、結構おいしいので、他のいろんな料理に使われています。食卓塩では出せない味です。

 

<matcha salt>

抹茶ソルト

抹茶ソルト

 

日本に帰ったときに思わず買ってしまいました。健康面を考えて、できるだけ揚げ物は控えるようにしていますが、てんぷらを揚げたときは、やっぱりこの塩ですね。抹茶の香ばしい風味がたまりません。

 

<mixed-up salt>

mixed-up salt

mixed-up salt

 

日本では、「クレージーソルト」の名前で知られていますね。英語の名前にあるように、複数の素材(ハーブ、スパイス、乾燥玉ねぎ、乾燥ニンニク)が混ざってできているミックス塩です。

ほぼ万能的に、料理にフレーバーを添えてくれますが、私はフライドエッグに振りかけるのが好きです。

 

<onion salt>

onion salt

onion salt

 

たまねぎと組み合わせて調理するものなら何にでも合います。たとえば、ハンバーガーやステーキ、ミートローフといった肉料理から、シーフードにパスタやピザ。卵料理やサラダにもいいですね。

 

<saffron salt>

saffron salt

saffron salt

 

塩の色も少し黄みがかっていますが、ところどころに、糸状のサフランも見え隠れしています。パエリヤを作ったりするときに使うと、塩とサフランをそれぞれ分けて入れる手間が省けますね。

 

<sea salt>

sea salt

sea salt

 

微粒子のものと、粗塩とがありますが、コーシャソルトがあるので、海塩の方は細かい粒のものを使っています。基本の料理にはほとんどこのシーソルトを使うようにしています。

 

私が好きなブランドは、“REAL SALT”。その名の通り本物の塩です。「天然塩」の種類に入るもので、海水が蒸発した後に残った塩の結晶を採取して、何の添加物も入れず、自然のままの状態で保存しているので、ミネラル豊富な塩です。

瓶の裏側には、“sweet salt”フレーバーという説明があるように、天然のまろやかな口当たりが、他の塩と一線を画しています。

 

焼き塩

焼き塩

 

これはアメリカで一番好きな種類の塩ですが、日本のシーソルトで一番好きなのは伯方の「焼き塩」で、英語表記では、“roasted sea salt”になっています。

単純に魚をローストして食べるときにはこれが最高ですね。

 

<seasoned salt>

seasoned salt

seasoned salt

 

フレーバーソルトの種類なので、扱う会社によって、中身の組み合わせが色々違ってきますが、大抵パプリカも入っていることが多く、赤みがかっています。

元はと言えば、アメリカの有名レストランで、プライムリブを味付けるために考案されたものだとか。今ではより広範囲にいろんな料理に使われています。フライドポテトやハッシュブラウンなどのジャガイモ料理にも合います。

 

 

上に挙げた塩の種類の中で、どのくらい同じものを使っていらしたでしょうか?

もしまだ使っていない、聞いたこともない塩があったら、一度試してみてください。私は何でもトライすることが好きなので、中には買ってから口に合わず、捨ててしまうものもありますが、食わず嫌いはもったいないです。

新しい発見もあるかもしれないので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

 

関連記事:胡椒の使い分けしてる?色や形の違いを生かして料理上手に♪