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野菜や果物の代わって、どのように活用されていますか?
皮が薄いものだと、そのまま食べたり調理したりしますが、厚い皮だったり、表面がざらざらしているものは切って取り除きますよね。
でも皆さん後存知のように、野菜や果物って、身より皮の部分に栄養がたくさん含まれていることが多いので、そのまま生ゴミにするのはもったいないです。
最低限コンポストですが、最近よく言われているフードロスを軽減するためにも、野菜や果物の皮を十分生かした食生活を考えたいものです。
食以外の使い方もいろいろありますが、ここでは料理やキッチンに関連することで、皮の活用方法を解説します。
野菜の皮の活用
スープストック
じゃがいもや人参の皮、玉ねぎやニンニクの皮などに加えて、リーキの硬い緑の部分、葉野菜の硬い茎やハーブの茎などをまとめて野菜ストックを作れますね。多種類を混在することで、他にはない味わいが出てきます。
1時間ほど煮出したものを密閉容器に入れて冷蔵しておけば、スープやシチューの元にできるし、少し煮詰まってしまったグレービーやソースを薄めるときにも便利。
チップス
健康志向が高まる中、市販の野菜チップスもたくさん出ていますが、大量生産されるものに使われる粗悪油の害を考えると、あまり健康的とは言えません。
その点、家にある信頼できる油で野菜の皮を薄く切って揚げると、好みの調味料で味付けができるし、少しだけなので、油が古くならない内に安心して消費できます。
もし家庭に食品乾燥器(脱水器)があれば、よりヘルシーなチップスができますが、最近流行りのエアーフライヤーだと、油を加減した頃合いのチップスができて便利です。
フリッター
野菜の皮を細かく刻んで、300gくらいたまったら、30gくらいの小麦粉と卵1個に、好みのスパイスを混ぜてスプーンですくい、パンフライにすると、簡単フリッターの出来上がり。
染色
食品に鮮やかな色が付いて売られている物を時々見かけますが、明らかに人工着色料を使っていますよね。イースターエッグを染める時には、カラフルな着色が仕方ないとしても、食べ物に自然に色を付けたい時に使えるのがビーツの皮。
ビーツの皮をむくと、指先まで赤く染まるほど、濃い汁が出てきます。ゼリーを固めてデザートやサラダを作るときの自然な着色に使えます。くれぐれもご自身の洋服を染めないように気を付けてくださいね♪
果物の皮の用途別使い方
食べ物
・薬味――レモンやオレンジの皮を細く切ってベーキング皿に並べ、130度くらい(華氏270度)のオーブンに入れて完全に水分を取ってから、すりこぎやグラインダーで粉状にします。魚や鶏にまぶしたり、胡椒や七味に混ぜたりするといいです。
・オイル――よくガーリックオイルとか各種ハーブオイルとか、市販でありますが、レモンオイルを作ろうと思えば、皮が全部浸かるようにオリーブオイルを注いでおくと、かびることもなくフレーバーオイルを楽しめます。
・ピクルス――胡瓜だけがピクルス向きというわけではありません。私は作ったことがありませんが、スイカの皮もピクルスにできるのです。ジューシーな身の部分よりずっと多くのシトルリンを含んでいるので、試してみる価値ありですね。
飲み物
・水――ホテルの朝食ビュッフェに行くと、よく大きいピッチャーに入った水の中に、レモンやライム、オレンジなどのスライスが入っているのを見ます。果実ごと入れなくても、皮だけでも十分さわやかな水を演出できますよ。
・紅茶――リンゴやオレンジにレモンなど、市販のフレーバーティーに出ている果物の皮を浮かべて、5分ほど紅茶を蒸すことで、ホームメイドの香り紅茶ができます。
・温ワイン――寒い季節にもってこい。大きいポットにワインボトルを丸ごと空けて、レモンやオレンジの皮を入れ、シナモンスティックやクローブを加え、甘党さんは砂糖、辛党さんはブランデー等も足して、数分優しく火を通すと出来上がり♪
・マティーニの飾り――かんきつ類やリンゴの皮を細く切り、少しクルッとねじってマティーニグラスの淵に飾ると、おしゃれなカクテルができますね。
食品保存
・ブラウンシュガー――砂糖が固まってしまわないようにするテラコッタ用品も売っていますが、ブラウンシュガーを保存しておく密閉容器の中に、オレンジの皮を少し入れておくと、砂糖が軟らかくなります。
掃除
・コーヒーポット――コーヒーメーカーの本体に水を入れ、キャラフェの中にレモンの皮を入れてからスイッチを押すと、レモンのクエン酸がバクテリアを除去。その後ただ水だけで再度回してリンスすれば、レモン味の珈琲にならなくてすみます。
・鍋類――ポットに水とレモンの皮を入れて、沸騰後約5分煮たら10分ほど蒸らして水を捨て、火傷しない程度に鍋が冷めたら、レモンの皮でこするときれいになります。シミがあるようなら、最初に重曹を入れておくといいですね。
なおレモンの皮は、銅製品やクローム製品の鍋を磨いて、元の輝きを取り戻したいときにも役立ちます。
・クリーナー――メイソンジャーにオレンジとレモンの皮を一杯に詰めてビネガーを流し込み、2週間ほど室温で保存。皮は捨てて、残りの酢を同量の水で薄めてスプレーボトルに移すと、香りの良いクリーニング液ができます。
・油汚れ――油には油を。レモンを切って絞ると指先が脂っぽくなっているのがわかりますよね。キッチンカウンターやレンジの油汚れには、重曹を振った後、レモンの皮でこするとよいです。
こうしてみると、柑橘類の皮が大活躍しますね。食べる物にアクセントを添えるだけでなく、台所用品やキッチンのお掃除にも大いに役立つというもの。
食と関係ないので上記では触れませんでしたが、室内にたくさんプラントがある方は、バナナの皮で葉っぱを拭いてあげると輝きを取り戻すそうです。ちなみに、私は最近まで皮ごと食べられるバナナの存在を知りませんでした。
ビタミンやミネラルが、果実の部分よりも断然多いとされる野菜や果物の皮は、掃除にもいいけれど、できるだけ体内に入れて、無駄なく有効活用したいですね。
最後に1つ、注意点としては、見るからに艶光りしている皮の場合、ワックスがかかっていることが多いので、さっと熱湯に通してから使うようにすると安心できます♪