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ドイツ菓子の種類の中でも、だれもが名前を挙げられるのは、やっぱりバウムクーヘンではないでしょうか? 日本ではかなり浸透していますよね。
ドイツのお菓子には、何とかクーヘンという名前が多いです。それはドイツ語で “Kuchen”という言葉は「ケーキ」を意味するからなんです。あと、トルテと名が付く種類もありますが、こちらはデコレーションしたケーキ類になります。
このページでは、ドイツ菓子の種類にはどんなものがあるのか、もう少し詳しく見ていこうと思います。
ドイツ菓子の種類にはどんなものがあるの?
<クーヘンという種類のドイツ菓子>
【アプフェルクーヘン】”Apfel kuchen”
アプフェルという言葉の響きは、英語のアップルに似ているので、多分容易にリンゴのケーキのことかなと想像できると思います。
基本のケーキ生地にリンゴを混ぜて焼く、ドイツ菓子の中でも定番のケーキです。
【ケーゼクーヘン】“Kase kuchen”
ドイツのチーズケーキのことです。“Quark”という種類のドイツチーズを使って作られていますが、あっさり仕上がっているという感想を持つ人もいれば、日本のチーズケーキより濃厚だという人もいるので、一度食べてみたいです。
【シュトロイゼルクーヘン】“Streusel kuchen”
“Streusel”というのは、小麦粉、砂糖、バターなどを混ぜてそぼろにしたもので、これをケーキの上に載せて焼きます。使用するフルーツはお好みですが、私は洋梨のシュトロイゼルケーキを作ったことがあります。
【バウムクーヘン】“Baum kuchen”
日本ではあまりにも有名なドイツ菓子ですよね。でも意外と、本国ドイツでは、そんなにポピュラーでもないようです。
名前の“Baum”というのは、ドイツ語で「木」を意味します。普通のケーキとは焼き方が全然違っています。棒に生地を巻き付けて、焼き色が付くと、更に生地を巻き付けて、何度も何度も焼いていくのです。
だから、真ん中には穴が開いているし、全体を切ったときに、まるで木の年輪のような模様に見えるので、この名前が付いたんです。
こればっかりは、特殊な器具のついたオーブンがないと、家では焼けませんね。
【モーンクーヘン】“Mohn kuchen”
“Mohn”は「けしの実」という意味で、文字通り、ポピーシードが半端なくたくさん入ったケーキです。参考レシピを見てみたのですが、幾重にも工程がわかれていて、作るのはかなり時間がかかりそうです。
【レープクーヘン】“Leb kuchen”
クーヘンはドイツ語でケーキのことなのですが、これは、クリスマスには欠かせない、スパイスがたっぷり入ったクッキーになります。
香辛料をたくさん入れた生地を寝かせる時間がかかるので、12月に入ると、早くから下準備にかかるようです。
型抜きしたクッキーをそれぞれデコレーションして食べるのもいいのですが、アメリカで言うところのジンジャーブレッドハウスのように、家を作ることもできます。それが、「魔女の家」という意味の「ヘクセンハウス」です。
私も昔、子どもが小さい頃に、ジンジャーブレッドハウスに、トナカイを8匹率いたそりも作って、何年も地下室に飾っていたのですが、そのうち虫が来るようになってきたので、とうとうあきらめて解体しました。
<その他のドイツ菓子の種類>
【グミ】“Gummi”
グミってドイツ語だったんですね。何かもうすっかり日本語として定着した感がありますが、ドイツでは専門店もあって、人気のクマさん以外にも、他の動物や果物、人の形もあり、大人用にアルコール入りもあるそうです。
【シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ】“Schwarzwalder Kirschtorte”
アメリカでは、「ブラックフォレストケーキ」と呼ばれている種類の超有名なドイツ菓子です。ドイツ南西部にある黒い森がシンボルになっていて、“Kirsch”に漬け込んだチェリーが病みつきになるチョコレートトルテです。
キルシュワッサー(チェリーブランデー)が、シュヴァルツヴァルト地方の黒い森の特産品であるということは、このケーキを作るまで知りませんでした。
癖になるこのケーキは、ホールサイズ以外にも、カップケーキでも作りました。
また、バリエーションとして、チーズケーキや、微妙に違うスイス版も作ったことがあります。スイスバージョンの方は、グーグル検索で、「ブラックフォレストケーキ」と入れると、1ページ目に出てきます。
その他のレシピは、「手作り大好き! レシピふやそう!<お菓子の巻>」でご確認ください。
【シュトレン】“Stollen”
クリスマスの時期に出てくるドイツ菓子ですが、ケーキというよりはパン菓子に近い感じですね。洋酒に漬け込んだフルーツが入った焼き菓子です。
12月に入ると、キリスト教のアドベントと呼ばれる待降節(キリストの生誕を待つ行事)に、このシュトレンを1枚ずつ切って食べるそうです。だから、長持ちするように作られています。
【フランクフルター・クランツ】“Frankfurter Kranz”
これも日本で大人気のドイツ菓子ですね。普通ケーキに使うフロスティングは、日本では口当たりのいい生クリームが主流ですが、このケーキだけは、バタークリームが似合います。
リング型をしたケーキで、上に、クロカンと呼ばれる胡桃が入ったキャラメルがかかっていて、ドイツの都市フランクフルトの花輪(クランツ)をイメージしたものです。
ドイツ菓子にもいろんな種類がありますね。ここに挙げていないものもまだたくさんあるので、機会があれば、もっと試してみたいと思っています。